あれから1か月ほど。
子芽から花芽が伸びてきたので咲かせて見ようかと。黒牡丹の花は金牡丹の花と一緒かな?
一番上の子もいい感じ。
今年もずいぶん沢山の根が出ました。
さて、黒牡丹は人によって好みの分かれる品種だと思っています。私は派手目が好きですので綺麗に天葉が出てくるのを楽しみにしています。
黒牡丹は金牡丹の母種ですが、黒牡丹は金牡丹あっての黒牡丹です。金牡丹に変化するからこそ黒牡丹の醍醐味があるのです。
いわゆる地味な縞が入った「変化途中」の黒牡丹を「玄人好み」なんて商売人は言いますが、これはツァイガルニック効果という不完全はより記憶に残るという心理によるマーケティング方法です。
完成された芸である金牡丹がつまらなく感じるのはこの為で、長く趣味を続けているとよりこの傾向があります。
これは楽しみ方の違いであり、ここに初心者か、プロかなどというポジション取りをするのは不毛ですね。
長く続けていたらプロか?プロフェッショナルの世界で戦っていれば分かることですが、年数で必ずしも腕が立つとは限りませんよね。より考え、工夫して自分のセンスを磨いている人ほど良い仕事をします。
富貴蘭の趣味は富貴蘭任せな世界だと思っています。あくまでサポートに徹する、それが良い木を育てる。
初心者だ、プロだなどというポジション取りの損得勘定からは離れて、ただ美しいと感じるものにとことん付き合う。そんな趣味家でありたいと思うところです。