予防接種では日本の先を行っていると思われる欧州でも、反対派の攪乱に振り回され、予防可能な麻疹が流行して子どもの死亡例が後を絶ちません。
欧州委員会が対策に立ち上がりました。
■ 欧州委員会、予防接種に関する国民の意見の聴取を開始
(Univadis Medical News:2018.01.024)
予防接種に消極的な風潮への取組み、持続可能なワクチン政策、予防接種に関するEU間協調などのトピックに関する意見が募集されている。
ワクチンで予防可能な疾患は大きな健康弊害であり、その国境を越えた発生や国家予防接種プログラムににおける課題を理由に、EUでの共同行動、そして流行/越境性疾患の広がりを抑えるための協力体制の強化が必要であると認識されている。
欧州では現在、避けることが可能であった麻疹の大流行に多くの国が直面しており、また、EUにポリオウイルスが再渡来または移入されるリスクに対する懸念が存在し、ポリオ根絶宣言が出ているEUの現況を脅かすとともに世界のポリオ撲滅イニシアチブを弱めている。
今年後半、欧州委員会はワクチンで予防可能な疾患に対する協力強化に関する理事会勧告案を採択する予定である。これに先立ち、欧州委員会は ワクチンで予防可能な疾患に対する協力強化に関する国民の意見の聴取 を開始した。聴取は、個人・団体の見解や意見を収集して理事会勧告案の草案過程に取り入れるよう考案されたものである。
予防接種に消極的な風潮への取組み、EUでの持続可能なワクチン政策、予防接種に関するEU間協調を含む分野に関する見解がアンケート形式で募集されている。意見の聴取は2018年3月5日まで行われる予定である。
<原著>
・European Commission. Open Public Consultation on “Strengthened cooperation against vaccine preventable diseases”. [Cited 21 December 2017]
同時にEUは、国境をまたいでの患者データの共有も始めるようです。
■ EU加盟国、今年から患者データの交換を開始
(Univadis Medical News;2018.01.031 )
新しい計画の下では、市民が国境を越えて予定外に医療機関に来院する場合、患者のデータにアクセスすることが可能となる。
欧州連合(EU)の加盟国12カ国は、今後数カ月の間に定期的な患者データの交換を開始する予定である。
EU市民の多くが他の加盟国に旅行したり勤務したりする一方で、彼らの医療情報は治療が必要となる加盟国で必ずしも利用できるわけではない。今まで、欧州各国の医療制度はプロジェクトに基づき、また限られた規模で、患者のデジタルデータを交換していたにすぎない。しかしこの状況が変わろうとしている。欧州での eHealthデジタル・サービス・インフラストラクチャ が間もなく稼働開始し、国境を越えた患者情報の安全な共有が実現するようになる。
コミュニケーション・インフラは、欧州委員会と各国の医療制度が共同で提供する。新しい計画の下では、市民が国境を越えて予定外に医療機関に来院する場合、この患者の 患者概要(EUガイドライン) にアクセスすることが可能となる。
早期段階で参加を採択し2018年の稼働開始を決めた12カ国の大半が、電子版の患者概要を交換するようになる。EU加盟国5カ国(スウェーデン、フィンランド、ポルトガル、クロアチア、エストニア)は電子処方の共有も行う予定である。さらに別の5カ国が2019年に参加する予定であり、2020年にも参加国がさらに増える予定である。
・European Commission. Cross-border digital prescription and patient data exchange are taking off. 21 December 2017.
欧州委員会が対策に立ち上がりました。
■ 欧州委員会、予防接種に関する国民の意見の聴取を開始
(Univadis Medical News:2018.01.024)
予防接種に消極的な風潮への取組み、持続可能なワクチン政策、予防接種に関するEU間協調などのトピックに関する意見が募集されている。
ワクチンで予防可能な疾患は大きな健康弊害であり、その国境を越えた発生や国家予防接種プログラムににおける課題を理由に、EUでの共同行動、そして流行/越境性疾患の広がりを抑えるための協力体制の強化が必要であると認識されている。
欧州では現在、避けることが可能であった麻疹の大流行に多くの国が直面しており、また、EUにポリオウイルスが再渡来または移入されるリスクに対する懸念が存在し、ポリオ根絶宣言が出ているEUの現況を脅かすとともに世界のポリオ撲滅イニシアチブを弱めている。
今年後半、欧州委員会はワクチンで予防可能な疾患に対する協力強化に関する理事会勧告案を採択する予定である。これに先立ち、欧州委員会は ワクチンで予防可能な疾患に対する協力強化に関する国民の意見の聴取 を開始した。聴取は、個人・団体の見解や意見を収集して理事会勧告案の草案過程に取り入れるよう考案されたものである。
予防接種に消極的な風潮への取組み、EUでの持続可能なワクチン政策、予防接種に関するEU間協調を含む分野に関する見解がアンケート形式で募集されている。意見の聴取は2018年3月5日まで行われる予定である。
<原著>
・European Commission. Open Public Consultation on “Strengthened cooperation against vaccine preventable diseases”. [Cited 21 December 2017]
同時にEUは、国境をまたいでの患者データの共有も始めるようです。
■ EU加盟国、今年から患者データの交換を開始
(Univadis Medical News;2018.01.031 )
新しい計画の下では、市民が国境を越えて予定外に医療機関に来院する場合、患者のデータにアクセスすることが可能となる。
欧州連合(EU)の加盟国12カ国は、今後数カ月の間に定期的な患者データの交換を開始する予定である。
EU市民の多くが他の加盟国に旅行したり勤務したりする一方で、彼らの医療情報は治療が必要となる加盟国で必ずしも利用できるわけではない。今まで、欧州各国の医療制度はプロジェクトに基づき、また限られた規模で、患者のデジタルデータを交換していたにすぎない。しかしこの状況が変わろうとしている。欧州での eHealthデジタル・サービス・インフラストラクチャ が間もなく稼働開始し、国境を越えた患者情報の安全な共有が実現するようになる。
コミュニケーション・インフラは、欧州委員会と各国の医療制度が共同で提供する。新しい計画の下では、市民が国境を越えて予定外に医療機関に来院する場合、この患者の 患者概要(EUガイドライン) にアクセスすることが可能となる。
早期段階で参加を採択し2018年の稼働開始を決めた12カ国の大半が、電子版の患者概要を交換するようになる。EU加盟国5カ国(スウェーデン、フィンランド、ポルトガル、クロアチア、エストニア)は電子処方の共有も行う予定である。さらに別の5カ国が2019年に参加する予定であり、2020年にも参加国がさらに増える予定である。
・European Commission. Cross-border digital prescription and patient data exchange are taking off. 21 December 2017.