小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

「プラセンタ」って「胎盤」のことですよ。た、食べるんですか?

2017年10月27日 06時06分34秒 | 医療問題
 「プラセンタ」という言葉は響きが美しいのですが、これは「胎盤」のことです。
 他人の、あるいは動物の胎盤を薬として飲んだり注射したり・・・私としてはちょっと避けたい。
 でも動物の中には出産後に自分の胎盤を食べる種もいると見聞きしたこともあります。

(Wikipedia「胎盤食」より)
「胎盤食(たいばんしょく、英:Placentophagy)とは哺乳類が出産を行った後、娩出された胎盤を食べる行為である。有胎盤哺乳類の殆どは胎盤を食べるが、例外として鰭脚類や鯨類、ラクダなど、そして殆どの場合でのヒトが挙げられる。食虫類、齧歯類、兎類、翼手類、食肉類、偶蹄類、奇蹄類(ラクダは除く)、霊長類で胎盤食が観察されている。有袋類では胎盤は排出されずに吸収されるため胎盤食はないが、流出した羊水をしきりに舐めることがある。胎盤食は滋養強壮、更年期障害防止、エイジングケア、産後の貧血や抜け毛対策、母乳分泌不全の改善、うつ病対策など様々な効果があるともいわれているが、胎盤食を実行した女性の人数や効果に関する科学的な調査研究結果はない[3]。 野生環境の中で捕食者から出産の形跡を消すために胎盤を食べるともいわれている。」

 ほ乳類では一般的なことで、実はヒトが例外らしい。

 ・・・そんなプラセンタを巡る記事を3つ紹介します:

■ 産後に胎盤を食べる「胎盤食」、メリットなく感染リスクも
提供元:HealthDay News、公開日:2017/10/25 ケアネット

 次は医学的検討。
 すでに薬になっているのですね。
 おもに「豚の胎盤」が使われているようです。

■ ブタプラセンタエキスの活性メカニズム解明につながる成分の存在を発見-東京工科大
2017年10月27日;QLifePro

 もうひとつ。
 プラセンタが褥瘡に効く可能性についての記事;

■ プラセンタ注射が高齢者の褥瘡に効く?
2017/10/24 日経メディカル
 
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