小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

舌下免疫療法は3年以上続けましょう。

2017年07月30日 08時27分22秒 | アレルギー性鼻炎
 スギ花粉とダニに対する舌下免疫療法が登場して数年が経過しました。
 効果を検証する記事が続々報告されています。

 結論から申し上げると、

・満足度90%以上のすぐれた治療法
・2年以下では十分な効果持続が期待できないかもしれないので3年以上続けましょう

 ということ。

■ 効果的な舌下免疫療法の継続年数を検証
アレルギー性鼻炎患者へのアンケート結果から
(2017年07月19日:メディカル・トリビューン)
 スギ花粉症に対する舌下免疫療法が保険適用されてから3年、ダニアレルギー性鼻炎に対しては2年が経過し、同療法のより適切な実施に寄与するデータや知見が徐々に集まりつつある。千葉大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学の米倉修二氏は、同科で舌下免疫療法を施行した患者のアンケート結果などから、同療法の効果的な継続年数や効果持続期間などを検討し、第66回日本アレルギー学会(6月16~18日)で報告した。

◇ スギ花粉症では経年的に症状が緩和し、治療満足度も高い
 米倉氏は同科アレルギー外来で舌下免疫療法を2014年から実施したスギ花粉症症例にアンケートを行い、症状の程度や服薬状況、同療法への満足度などを集計した。なお、対象症例数は同療法の実施1年目が30例、2年目、3年目がともに24例であった。
 その結果、例年もしくは昨年(2016年)と比較した症状に関して、実施1年目は「重かった」、「なかった」との回答がともに6.7%だったが、3年目はそれぞれ0%、8.3%となり、鼻炎治療薬について「使用なし」とする回答は、1年目が23.3%、3年目が58.3%となった。
 3年目の時点で同療法が「効果的」と感じている割合は100%で、同療法を「満足」としている割合は91.7%に及んだ。
 また、同療法を2年間実施した17例についてもアンケートを行い、実施5年後にほぼ同様の項目を尋ねたところ、症状が「軽かった」が76.5%、「なかった」が5.9%で、鼻症状の治療薬および点眼薬について「使用なし」とする回答はそれぞれ35.8%、58.8%であった。
 同療法の効果が「持続している」と感じている割合は82.4%で、同療法を「受けて良かった」としている割合は88.2%に達した。
 同氏は、スギ花粉症に対する同療法の実施1年目と2年目では、2年目で総合鼻症状薬物スコアがより改善していたとする報告にも言及し、その継続的な効果を示した。
 ただし、イネ科花粉症に対して2年間舌下免疫療法を実施した後に、1年間実施しなかったところ、その時点での治療効果がプラセボ群と変わらなかったとの報告(JAMA 2017; 317: 615-625)があることにも触れ、同療法の効果を十分発揮させるには3年以上継続する必要があると論じた。

◇ ダニアレルギー性鼻炎でも継続効果を確認
 米倉氏は、ダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法についても、海外の報告からその継続効果が確認できるとした。
 具体的には、高濃度のダニエキスを用いた舌下免疫療法を6カ月間実施すると、治療終了1年後でも同疾患の誘発症状を抑制できるとした報告(Ann Allergy Asthma Immunol 2016; 117: 690-696)や、同療法を3~5年間継続すると、治療終了後6~7年間にわたり鼻炎に関連する諸症状が低減されるとする報告(J Allergy Clin Immunol 2010; 126: 969-975)などが挙げられるという。
 以上の内容を踏まえ、同氏は「今後もより適切な治療の継続期間や終了後の効果持続期間、スギ花粉やダニといった複数のアレルゲンに対する効果や安全性を検討する必要がある。加えて、治療効果を予測、客観的に判断できる指標や、より即効性がある新規治療薬の開発も望まれる」と展望した。
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砂場の細菌汚染状態は「塩素消毒していないスイミングプール」のようなもの。

2017年07月30日 08時09分51秒 | 感染症
 砂場に関しては、その功罪、メリットとデメリットがよく議論されます。。
 砂場は「塩素消毒市営ないスイミングプール」のようなもの、と表現したダークサイドの記事を紹介します。

 細菌検出の調査によるとクロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)という菌が50%以上の砂場から検出されたとのこと。
 この細菌は偽膜性腸炎を引き起こすことで有名です。
 健康な腸では腸内細菌叢で守られていますが、抗菌薬使用中で腸内細菌叢が乱れた状態では感染症を引き起こす可能性があります。

 紹介論文では、砂場の厳重な管理が必要であることが述べられています。ペットは連れ込まず、掃除し、乾燥後に蓋をしておく・・・できるかなあ。

■ 公園の砂場は細菌の温床
提供元:HealthDay News、2017/07/25:ケアネット
 子どもが大好きな砂場遊びは、運動技能や社会的技能の発達にも役立つ。しかし、動物にトイレとして使われたり、複数の子どもが接触する場になったりすることで、砂場は細菌や寄生虫などの感染性の病原菌の温床となっている可能性があることが、「Zoonoses and Public Health」7月7日オンライン版に掲載の研究で明らかにされた。
 今回、マドリード・コンプルテンセ大学(スペイン)のJose Blanco氏らの調査で、52.5%の砂場からクロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)という細菌が見つかった。C. difficile感染症の症状は軽度の下痢から命に関わる腸炎までさまざまだが、腸内環境も変えてしまうため治療が難しいことで知られる。
 Blanco氏らは、同国のマドリード地域にある子ども用の砂場20カ所とイヌ用の砂場20カ所から砂を採取し分析した。その結果、子ども用の砂場9カ所、イヌ用の砂場12カ所からC. difficileが検出され、その中には毒素を多く産生する型や抗菌薬に対する耐性を示す型も認められた。
 砂場に潜む病原菌はC. difficileだけではない。米疾病対策センター(CDC)によると、米国の調査ではトキソプラズマや回虫、ギョウ虫などの寄生虫が砂場にいることが示されている。イヌやネコに由来するトキソカラ(Toxocara)という回虫の感染症による失明は米国で年間約70症例にも達し、その多くは小児だという。
 Blanco氏は、「身の回りには多数の病原菌が存在しており、私たちはその中で生きていく方法を学ばなければならない。今回、C. difficileが環境中に広く存在していることが示されたが、地域社会における実態を明らかにするには追加の研究が必要だ」と話している。また、別の専門家は、砂場は“塩素消毒をしていないスイミングプールのようなもの”だと評している。
 米国小児科学会(AAP)は、砂場遊びで病気になることを防ぐための注意点を挙げている。

・砂場を使わないときは蓋をして、昆虫や動物を近づけない。
・砂が湿っていると細菌が繁殖しやすくなるため、乾燥させてから蓋をする。
・定期的に熊手を使い、破片や砂のかたまりなどの異物を取り除く。
・砂場をトイレと勘違いする可能性があるため、ペットには砂場で遊ばせない。

<原著論文>
・Orden C, et al. Zoonoses Public Health. 2017 Jul 7.


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オウム病の感染源は、オウムではなくインコが最多、ハトが次点

2017年07月30日 07時34分46秒 | 感染症
 「オウム病」はクラミジア(Chlamydia psittaci 以下C. psittaci)による人獣共通感染症です。
 名前からしてオウムが危険と考えがちですが、実際の感染源はインコが最多、ハトが次点だったという記事を紹介します。
 稀な感染症ですが重症化することもあり、あなどれない感染症です。また、抗菌薬(テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系)が有効であり、忘れてはいけない感染症でもあります。

■ オウム病の感染源、インコが最多-感染研が解析、妊婦死亡で注意喚起も
CBnews:2017/07/19
 国立感染症研究所は10日、ハトやインコなどのふんを介して感染する「オウム病」の解析結果を公表した。感染源とされた鳥類はインコが最多で、特に女性の症例で多かった。死亡は3例あり、このうち1例は妊婦だった。同研究所は「妊婦は感染源となりうる鳥類等への接触を避けるよう配慮するべき」としている。
 オウム病の主な感染源はインコやハト、オウムなどで、ペットショップや公園、飼育場所の自宅で病原体が入った排泄物を吸い込むことで感染する。潜伏期間は1-2週間で、せきや急激な発熱を伴い発症。肺炎や気管支炎などを引き起こし、多臓器障害などで死亡するケースもある。感染症法上は4類感染症に分類されており、診断した医師が最寄りの保健所に届け出る義務がある。
 同研究所は、2006年4月から17年3月までに、感染症法に基づいて報告された症例のうち、病原体や遺伝子の検出、抗体の検出が確認できた129例を分析した。都道府県別では、東京と神奈川が共に12例で最も多く、以下は大阪(8例)、宮城と愛知(共に7例)、栃木と香川(共に6例)、埼玉、広島、福岡(いずれも5例)などの順だった。
 症状(重複あり)は発熱(125例)、咳嗽(71例)、呼吸困難(35例)、頭痛(32例)、筋肉痛(24例)、意識障害(17例)などで、所見は肺炎が92例あった。届け出時の死亡症例は3例あり、このうち1例は20歳代の妊婦(妊娠20週)だった。この3例の発症から死亡までの日数は4-6日だった。
 感染経路も調べた。動物などからの感染が確定(推計を含む)した症例は110例(男性63例、女性47例)で、3例がペットショップに勤務していた。110例のうち101例が鳥類から感染したとみられ、インコが56例(男性21例、女性35例)、ハトが27例(男性26例、女性1例)あった。
 同研究所は「妊婦等においてオウム病が疑われた場合には、検査用の検体を採取後、速やかに抗菌薬による治療を行うことが肝要」と指摘。また、推定感染源を特定し、感染拡大を防止する必要性も挙げている。
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難治喘息に抗菌薬のアジスロマイシン(ジスロマック®)が有効?

2017年07月30日 07時14分24秒 | 気管支喘息
 難治喘息に抗菌薬が有効、という興味ある記事を見つけました。
 それも、医学論文雑誌の最高峰であるLancetです。

 実は喘息に抗菌薬が有効であるという議論は過去にもありました。
 今から25年くらい前でしょうか。
 マクロライド系抗菌薬であるエリスロマイシンを併用すると喘息のコントロールが改善すると話題になったのです。
 その後の解析で、当時の喘息治療の第一選択薬であったテオフィリン(テオドール®/テオロング®/スロービット®/ユニフィル®)の代謝を遅らせて血中濃度を上げるというカラクリが判明しました。
 まだ吸入ステロイドが普及する前の時代の話です・・・。

 さて紹介する論文は、アジスロマイシン500mgの併用が有効であったという内容です。
 それも週3回、48週間と、日本での感染症に対する通常使用量「300mg×3日間かつひと月に1クール限定」と比較するとかなり多い量&長期間ですね。

■ コントロール不良の喘息にあの抗菌薬が有用?/Lancet
ケアネット:2017/07/13
 中~高用量の吸入ステロイド+長時間作用型気管支拡張薬服用ではコントロール不良の喘息成人患者に対し、マクロライド系抗菌薬の経口アジスロマイシンの追加投与は、喘息増悪リスクを約4割減少し、喘息関連QOLも改善することが示された。オーストラリア・Hunter Medical Research InstituteのPeter G. Gibson氏らが、420例を対象に行った48週間にわたる無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果で、著者は「アジスロマイシンは喘息コントロールの追加療法として有用と思われる」とまとめている。Lancet誌オンライン版2017年7月4日号掲載の報告。

◇ アジスロマイシン500mg、週3回48週間投与
 研究グループは2009年6月12日~2015年1月31日にかけて、吸入ステロイドや長時間作用型気管支拡張薬の服用にもかかわらず喘息症状が認められる、18歳以上の患者420例を対象に、経口アジスロマイシンの追加で喘息増悪の頻度が減少可能かを調べる試験を行った。被験者は、聴覚障害や補正QT間隔延長が認められない場合を適格とした。
 被験者を無作為に2群に分け、一方にはアジスロマイシン500mgを(213例)、もう一方にはプラセボを(207例)、それぞれ週3回48週間投与した。試験を行った医療センターと喫煙歴について、層別化も行った。
 主要評価項目は、48週間の中等度~重度の喘息増悪の頻度、および喘息症状関連の生活の質(QOL)で、intention-to-treatにてデータを分析・評価した。

◇ 喘息増悪1回以上の発症率も減少
 喘息増悪の発現頻度は、プラセボ群が1.86/人年だったのに対し、アジスロマイシン群は1.07/人年と、約4割低かった(罹患率比:0.59、95%信頼区間[CI]:0.47~0.74、p<0.0001)。
 また、試験期間中に1回以上の増悪が発現した患者の割合も、アジスロマイシン群で有意に低率で、プラセボ群61%(207例中127例)だったのに対し、アジスロマイシン群は44%(213例中94例)だった(p<0.0001)。さらに、アジスロマイシン群はプラセボ群に比べ、喘息関連QOLも有意に改善し、喘息QOL質問票(AQLQ)スコアの補正後平均値格差は0.36(95%CI:0.21~0.52、p=0.001)だった。
 なお、下痢の発症がプラセボ群19%に対し、アジスロマイシン群で34%と有意に高率に認められた(p=0.001)。

<原著論文>
・Gibson PG, et al. Lancet. 2017 Jul 4.
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米国、65歳以上のワクチン事情

2017年07月26日 17時46分17秒 | 予防接種
 米国における大人の予防接種に関する記事を見つけました。
 「受けるべき予防接種を受けていない」という論調ですが、例示されている帯状疱疹ワクチンや破傷風菌トキソイドは日本では高齢者に推奨さえされていません(任意での接種は可能です)。
 予防接種行政の差をあらためて感じました。

■ 米国、65歳以上のワクチン事情 〜米国CDCからの報告
2017年07月21日:メディカルトリビューン
◇ ワクチン予防長寿
 子どもだけでなく、高齢者にもワクチン接種は大きなメリットがある。高齢になると感染症にかかりやすくなるだけでなく、感染症による合併症のリスクも高くなるためだ。しかし、米国では高齢者の3分の2が帯状疱疹ワクチンを受けたことがなく、半数近くが過去10年間に破傷風ワクチンを受けていなかったと、米疾病対策センター(CDC)がNCHS Data Brief No.281 June 2017で発表した。
◇ 人種や収入、年齢、性によっても差
 2015年、米国の65歳以上の高齢者は4,700万人を超えた。米国予防接種諮問委員会(ACIP)ではインフルエンザ、肺炎球菌2回接種、帯状疱疹1回接種および10年ごとの破傷風の追加免疫を推奨している
 65歳以上の高齢者の過去1年以内のインフルエンザワクチン接種率は69%、肺炎球菌ワクチンの1回以上接種率は63.6%とまずまずであった。これらのワクチン接種率は、65~74歳に比べて、85歳以上で高かった。
 しかし、過去10年以内の破傷風の追加免疫、過去の帯状疱疹ワクチン接種率は、85歳以上の高齢者の方が65~74歳よりも低かった。過去10年間の破傷風ワクチン接種率は女性よりも男性で高かった一方、帯状疱疹ワクチン接種率は男性よりも女性で高かった。
 さらに、人種の違いがワクチン接種への制度的・社会的障壁の原因になることが報告されている。今回の研究では、非ヒスパニック系白人は、ヒスパニック系および非ヒスパニック系黒人に比べて過去1年間のインフルエンザワクチン接種率が高かった。
 非ヒスパニック系白人は、ヒスパニック系、非ヒスパニック系黒人・アジア人に比べて過去10年間の破傷風ワクチン接種率、肺炎球菌や帯状疱疹ワクチン接種率が低かった。非ヒスパニック系黒人は、ヒスパニックに比べて破傷風や帯状疱疹ワクチン接種率が低かったが、肺炎球菌接種率は高かった。
 ワクチン接種率は世帯収入と関連性が強く、65歳以上は経済状態が良いほど、インフルエンザ、肺炎球菌、破傷風および帯状疱疹ワクチン接種率が高かったという。
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先天性CMV感染児は慢性感染状態の妊婦から多く発生していた。

2017年07月26日 15時41分24秒 | 感染症
 母体が妊娠中に感染することにより、胎児に異常が発生するTORCH症候群の一つである先天性サイトメガロウイルス感染症。
 急性感染より慢性感染の報がリスクが高いという報告を紹介します。
 しかし、この二つを鑑別する方法はあるんだろうか?
 記事を読むと、新しい検査法の導入が必要なようです。

■ 先天性CMV感染児、慢性感染状態の妊婦から多く発生-神戸大
2017年07月25日:QLifePro
◇ CMV感染症の妊婦スクリーニング法の問題点が判明
 神戸大学は7月21日、これまでは妊娠中に初感染した母体から多く生じると考えられていた先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染児が、妊娠中に初感染を起こした妊婦よりも慢性感染状態の妊婦から多く発生していることがわかったと発表した。この研究は、同大医学研究科産科婦人科学分野の山田秀人教授ら、愛泉会日南病院疾病制御研究所の研究グループによるもの。研究成果は、米科学雑誌「Clinical Infectious Diseases」に掲載された。
 CMVは胎児感染を起こし、乳幼児に難聴、精神や運動の発達障害などの後遺症を残す原因となる病原体。日本では、年間1,000人の先天性感染症児が生まれていると推定される。しかし、現在、有効なワクチンや胎児・新生児に対する治療法がないことから、全妊婦対象の血液検査などによる先天性CMV感染のスクリーニングは、世界的にみても推奨されていない。一方で近年、先天性CMV感染による症候性感染症児に対し、早期に抗ウイルス薬で治療を行うことで、難聴や精神発達の遅れが改善できることが明らかになってきた。
◇ 世界で初めて、CMV IgGアビディティー検査を全妊婦に実施
 今回の研究では、神戸大学を受診した妊婦のうち、もともと先天性CMV感染発生のハイリスクであるCMV IgM抗体陽性を理由とした紹介例や他施設で分娩した妊婦を除く2,193人を解析対象とした。一般的に用いられている抗CMV免疫グロブリン(Ig)M抗体検査よりも初感染の診断精度が高いとされるIgGアビディティー検査を用いたスクリーニング法を、全妊婦を対象に世界で初めて実施。先天性感染の発生予測の有用性を検証したが、従来のIgM検査を用いたスクリーニング法と予測効率は同等であったという。
 また、妊娠中に初感染を起こした妊婦よりも、慢性感染状態の妊婦から先天性CMV感染児が多く発生していることが判明。この結果から、妊娠中に初感染を起こした妊婦を見つけ出そうとする今までの血清学検査では、罹患児の見落としが多く出てしまう危険性があると考えられるという。
 今回の結果をもとに、見落としの無い先天性CMV感染のスクリーニング法を開発・導入することで、罹患児を早期に発見・治療することが可能となる、と研究グループは述べている。

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米小児のインフル関連死101例 〜CDC・2016/17年シーズン

2017年07月25日 09時05分51秒 | 感染症
 先シーズンの米国における小児のインフルエンザ関連死の報告を紹介します。
 要点は、

・101名が死亡
・A香港型(H3N2)が優勢
・ワクチン接種が重症化予防に有効
・米国におけるインフルワクチン接種率は約60%で推移

 といったところです。

■ 米小児のインフル関連死101例 〜CDC・2016/17年シーズン
2017年07月24日:メディカル・トリビューン
 米疾病対策センター(CDC)は6月23日、2016~17年シーズンに報告された小児のインフルエンザ関連死亡101例について調査結果を発表した。死亡例が100例を超えたのは2014~15年シーズン以来。今シーズンは、小児および高齢者で重篤化しやすいインフルエンザA型(H3N2)ウイルスが優勢となっていた。
◇ ワクチン接種で小児死亡リスクが51~65%減少
 米国では2004年からインフルエンザによる小児死亡例の報告が義務化され、シーズンごとの症例数は37例(2011~12年)~171例(2012~13年)で推移している。今シーズンと同様、2012~13年および2014~15年シーズンは、インフルエンザA型(H3N2)ウイルスが優勢であった。
 最新のCDC研究〔Pediatrics 2017 ;139(5)〕によると、2010~14年の調査結果において、小児へのインフルエンザワクチン接種は、インフルエンザ関連死亡リスクを高リスク小児で51%(95%CI 31~67%)、健康な小児で65%(95%CI 47~78%)減少させた。ワクチンの予防効果発現まで2週間かかるため、この研究では発症前14日以内にワクチン接種を受けた小児を除外した。予防接種対象で発症14日以上前に予防接種を受けることが可能だった小児死亡例のうち、接種を受けていたのは4人に1人にすぎなかった。
 CDCは、生後6カ月以上の全ての人にインフルエンザワクチン接種を推奨、小児では特にインフルエンザ合併症が重症化しやすい5歳以下、喘息や肺疾患、心疾患、神経または神経発達障害などの慢性疾患を有する場合に推奨している。過去数シーズンでは生後6カ月~17歳のインフルエンザワクチン接種率は約60%としている。2016~17年シーズンでは、インフルエンザ様疾患は17週連続ベースライン以上で、2月に全米でピークに達した。過去15シーズンでは、インフルエンザシーズン期間は平均13週(1~20週)となっている。
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「デンマークにおける障害者雇用から学ぶ」(磯野博)

2017年07月17日 06時55分28秒 | 医療問題
「デンマークにおける障害者雇用から学ぶ」
〜2012年度青年社会活動コアリーダー育成プログラム「デンマーク派遣報告書」より〜
磯野博(日本障害者協議会 政策委員)
静岡労働研究所 所報第26号(2014年5月発行)

引き続きデンマークの障害者福祉関連の記事を紹介します。
今回のテーマは「障害者雇用」です。
なかなか最近のものは見当たらず、ネットで見つけた中ではこれ(2014年)が最新でした。

 デンマークは消費税25%、所得の70%は税金で持って行かれる国。
 でも社会福祉は充実していて老後の心配をする必要がない。

 一方の日本は消費税8%、所得の30%が税金で持って行かれる国。
 老後の保障は薄く、コツコツ貯金せざるをえない国民性。

 どちらがいいのでしょう。
 デンマーク型を目指すにしても、消費税10%にさえできない日本にはハードルが高すぎますね。

 このデンマークのシステムがどのようにして成り立ったのか、興味があります。
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「ペニシリンアレルギー」の小児、大半は誤診や思い込み?

2017年07月17日 06時24分56秒 | アレルギー性鼻炎
 ペニシリンアレルギー。
 医師なら一度は経験していると思います。

 その昔、勤務医時代は抗生物質の点滴前には「皮内反応」というアレルギー・テストを行った時代が長く続きました。
 しかし、皮内反応陰性でもアレルギー反応の起こる可能性が指摘され、その結果「すべての症例にショックが起こりえるという体制で臨む」ことにより皮内反応は行われなくなりました。

 開業してからのペニシリンアレルギーに遭遇する機会は、溶連菌性咽頭炎での経験がメインです。
 この感染症では、ペニシリン系抗菌薬を10日間内服する治療法がスタンダート。
 しかし、一定の確率で「薬疹」が出現します。
 だいたい1週間くらい内服した時点で、手足に5mm前後の紅斑がいくつも出てきます(多形滲出性紅斑型)。

 溶連菌感染の一症状としても皮疹がありますが、こちらは病初期に細かい(粟粒大と表現されます)赤い斑点が手足〜体幹、ひどいときは全身にびまん性に出現し、痒いのが特徴です。
 昔は「猩紅熱」と呼ばれました。

 当院ではAMPC(Amoxicillin)という抗菌薬10日間で治療してきました。
 薬疹の頻度を調べたことがあり、約5%。
 決して無視できない頻度であり、これを理由にセフェム系へ変更したところ、薬疹の頻度は減りました。

 さて、紹介する記事は「ペニシリンアレルギーは患者や医師の思い込みがほとんど」という内容です。


■ 「ペニシリンアレルギー」の小児、大半は誤診や思い込み?
HealthDay News:2017/07/17:ケアネット
 安価な抗菌薬であるペニシリンに対するアレルギーがあると疑われる小児の多くは、実際にはアレルギーではないことが新たな研究で明らかになった。詳細は「Pediatrics」7月3日オンライン版に掲載されている。
 今年初めには成人でも同様の研究結果が報告されており、年齢を問わず多数の患者がペニシリンの代わりに高価な広域スペクトル抗菌薬を処方されていると考えられる。しかし、広域スペクトル抗菌薬には重い副作用のリスクがあり、薬剤耐性菌の発生にもつながるほか、家計と医療システムの双方に費用負担の増大をもたらす。
 研究を実施した米ウィスコンシン医科大学小児救急専門医のDavid Vyles氏は、「多くの症例は真のアレルギーではないと考えられるが、ペニシリンアレルギーがあるとされた場合、処方できる抗菌薬の種類は大きく制限されてしまう」と述べている。なお、米疾病対策センター(CDC)によると、米国の薬局における抗菌薬の調剤件数は2014年だけで2億6600万件を超えるという。これは米国人6人につき5件以上に相当する。
 今回の研究では、小児救急を受診し、親の申告で「ペニシリンアレルギーの既往がある」とされた4~18歳の小児597人を対象として、アレルギー症状に関する質問票に記入してもらった。親の回答によると、そのうち302人は発疹、嘔吐、下痢など低リスクのペニシリンアレルギー症状を経験したことがあった。
 これらの低リスク症状がある小児100人を対象に、標準的なアレルギー検査を実施した。これは、
(1)皮膚テスト、
(2)微量のペニシリンを注射する皮内反応テスト、
(3)厳重な医学的監視下でペニシリンを服用させる「経口負荷試験」
―の3種の検査を実施するもの。その結果、全ての小児でペニシリンアレルギーの反応は認められず、ペニシリンアレルギーの記載は診療録から削除された。
 Vyles氏は、「これまでの診療でペニシリンアレルギーがあると訴える家族を多く見てきたが、本当にそうなのかと疑問を抱いてきた。また、私の子ども3人のうち2人も、誤ってペニシリンアレルギーと判定されたことがある」と話す。このような混乱が生じる理由として、ペニシリンの処方と同時期に子どもに発疹が現れることが少なくなく、その発疹がアレルギーに起因するものだと誤って判定される場合があるためだと、同氏は説明する。しかし、こうした発疹は実際には感染症に起因するものである可能性が高い。発疹を伴う感染症は多く、その治療のために抗菌薬が投与されることもある。
 本研究には関与していない小児感染症の専門家、米クリスティアナ・ケア・ヘルスシステムのStephen Eppes氏によると、一般的に10%近くの人が「自分はペニシリンアレルギーだ」と考えているが、検査をするとそのうち90%以上はアレルギーではないという。「最初から診断が誤っていたか、当初は過敏性があったものの後に消失したかのいずれかだが、前者の方が多いのではないか」と同氏は指摘する。また、ペニシリンアレルギーは遺伝するとの誤解も存在し、そのため、親がアレルギーだから子どもも同じだろうと思い込んでいる場合もある。
 今回検討した3種のアレルギー検査を実施するためには3時間ほどかかるため、受けたがらない人も多い。Vyles氏は今回の研究結果を基にして別の研究を計画しており、低リスクのペニシリンアレルギーの小児には、救急部での治療中に最初から経口負荷試験を実施できないか検討する予定だという。


<原著論文>
・Vyles D, et al. Pediatrics. 2017 Jul 3. [Epub ahead of print]

 病初期の溶連菌による皮疹と、ペニシリン系抗菌薬投与1週間後の薬疹・・・正常も異なるので私は誤診しているとは思いませんが・・・ 私が「ペニシリンアレルギー」と診断した患者さん達は、この方法で検証するとどうなるんだろう? 


<参考>
アモキシシリン(AMPC)投与後 の発疹に関する前方視的調査
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「ノーマライゼーションへの道程」(八木三郎)

2017年07月13日 07時22分26秒 | 医療問題
 ふと、デンマークの障害者福祉について調べる機会があり、その際に出会った資料です。
 掲載誌は「Glocal Tenri」、2012〜2015年の35回に渡り連載されました。
 著者は天理大学付属「おやさと研究所」講師で、14歳からの車いす生活者です。

 障害者の概念・定義づけから始まり、障害者福祉の歴史、日本の現状、福祉先進国であるデンマークとの比較、等々が述べられています。そこから問題点をあぶり出し、問いかける内容です。

 キーワードは「ノーマライゼーション」(等生化)。
 障害者を健常者に近づける、という意味ではなく、障害者を含めてふつうに生活できることがノーマルであるという考え方。
 確かに日本のように超高齢者社会になると、体が不自由な人は少数派ではなくなりますので、街造りもそれを考慮したものになることが必要です。
 階段は車いす使用者に大きなハードルですが、高齢者にとっても大変です。

 著者が車いす使用者なので、その視点からの実態調査が詳しく述べられています。
 とくに駐車場事情。
 日本の駐車場は車いす使用者用のスペースがあるものの、それを守るかどうかは市民の“良心”に委ねられているため、違反駐車が後を絶たないのが現実。また、“障がい者”の範囲が、妊婦・杖使用者も含まれる表示もあり、その場合は大抵埋まっているので車いす使用者が利用できなくて困ってしまう。

 一方、デンマークでは障害者用駐車場スペースの使用は許可制で、申請して入手したカードがないと利用できません。違反した場合は罰則・罰金が科せられます。

 それから、「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の微妙な違いを指摘しています。
 「バリアフリー」は段差が乗り越えづらい車いす使用者を中心にした考え方で、一方のユニバーサルデザインは言語・民族・障害の有無を問わず、すべての人が使用できる仕様を指します。
 しかしユニバーサルデザインの背景に「なぜ車いすだけを優遇するのか?」という不満が見え隠れしていることを著者は見逃しません。
 例えば、ユニバーサルデザインを謳うならば、すべてのトイレを車いすが使用可能な仕様にすべきである、と。

 この部分を読んで、小学校のトイレ事情を思い出しました。
 トイレで「大」をすることは、冷やかしやいじめのきっかけになる、子どもにとっては一大事。
 その問題を解消すべく、某小学校ではすべてのトイレを個室にするという離れ業を断行したそうです。
 つまり、小をしているのか大をしているのかわからない。
 困っていることを大きな枠で取り込んで解決したこの考えは、ユニバーサルデザインに通じるものがあると思います。


<備忘録>

□ 日本の障害者数(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者数)は2011年時点で744万3千人で、人口の6%に当たる。

□ ノーマライゼーションとは?
 「障害者を社会に適合させることが目標ではなく、社会が障害者に適合すること。社会はすべての人々をインクルージョン(包括)し、何人も排除しない社会こそがノーマルである。」
 「障害の有無に関係なく、すべての人が当たり前に生活できる社会が正常(ノーマル)であり、そのような社会の実現に向けて、社会的支援を必要としている人にノーマルな生活条件を提供していくこと。」
 この理念は、1959年にデンマークのニルス・バンク・ミケルセン(N.E.Bank-Mikkslen)により提唱された。
 その後、スウェーデンのベンクト・ニイリェ(B.Nirje)がこの理念を「8つの原理」により具体化させた。障害者をコミュニティから切り離して施設へ収容し処遇するのではなく、個々の状況に照らし合わせて可能な限り住み慣れた地域社会の中で生きていくことがふつう(ノーマル)であるという考え方を社会に知らしめた。

□ 世界の障害者福祉の歴史;
(1953年)デンマークの法律として「ノーマライゼーション」が産声を上げる。
(1975年)国連で「障害者の権利宣言」が採択される。
(1980年)国連で「国際障害者年行動計画」が採択され、WHOで「国際障害分類」(ICIDH)が定義された。ここでは障害について、医学レベルでの「機能障害」(ipairment)、生活レベルでの「能力障害」(disbility)、社会レベルでの「社会的不利」(handicap)の3つの概念で障害を定義している。
(1981年)国連が「国際障害者年」を定め、不可視化されることの多い障がい者の存在を社会に知らしめ、障害者の社会への完全参加と平等を具現化する社会づくりを提唱。
(1990年)米国で「障害者差別禁止法」(ADAM)制定。
(2000年)ICIDH分類が「国際生活機能分類」(ICF)へ変更された。
(2006年)国連で「障害者の権利条約」が採択される。

□ 日本の障害者福祉の歴史;
(1949年)「身体障害者福祉法」制定。
(1960年)「精神薄弱者福祉法」(現、「知的障害者福祉法」)制定。
(1970年)「心身障害者対策基本法」(現、「障害者基本法」)制定。
(1993年)「障害者基本法」制定。
(1995年)「障害者プラン〜ノーマライゼーション7カ年計画」策定。
(2003年)「障害者支援費制度」制定。
(2004年)「障害者基本法」改正 ・・・「障害を理由とする差別禁止」が明記される。
(2006年)「障害者自立支援法」制定。
(2011年)「障害者基本法」改正・・・発達障害や社会的なバリアによって制限を受ける者も含まれ、障害の定義が大きく変更された。

□ OECD諸国の租税負担率;
1位.デンマーク:69%
2位.アイスランド:58%
3位.ニュージーランド:54.8%

28位.日本:24.6%

□ OECD諸国の消費税(付加価値税);
1位.アイスランド:25.5%
2位.スウェーデン/デンマーク/ノルウェー/ハンガリー:25%

日本は5%

□ 合計国民負担率(国税と地方税を合算した国民所得に対する租税負担率と社会保険料などの社会保障負担率の合計);
・デンマークは71.7%
・日本は39.5%
・・・デンマークでは国民1人1人が総所得の70%を納税し、残りの30%が個人の自由になる金額の割合。一方の日本は、個人所得の40%を税金として国に納め、残りの60%が自由に使える国。

□ 東京パラリンピックの衝撃
 パラリンピックの合い言葉は「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」。
 東京パラリンピックは「障害者は保護すべき存在」という日本の障害者観を大きく覆す出来事だった。
 終了後の皇太子殿下の挨拶より抜粋;
「日本の選手が病院や施設にいる人が多かったのに反して、外国の選手は大部分が社会人であることを知り、外国のリハビリテーションが行き届いていると思いました」

□ 社会に存在するバリア
・物理的バリア:交通機関、建築物等
・法律・制度上のバリア:資格制限等
・文化・情報面でのバリア:点字や手話などの情報提供の欠如
・意識上のバリア:障害者に対する世間の人々の目

□ 福祉の街づくりの経緯
(1973年)身体障害者福祉モデル事業:人口20万人以上の市が対象
(1974年)町田市が「障害者の生活環境を整備するための要綱」を策定
(1975年)京都市が「京都を車いすで自由に歩ける町にしよう」という発想から福祉環境整備基準を設定
(1979年)国が「障害者福祉都市推進事業」を策定し、人口10万人以上の都市すべてを対象
(1983年)「公共交通ターミナルにおける身体障害者施設整備ガイドライン」策定(運輸省、現、国土交通省)・・・最初のバリアフリーに関する法律
(1994年)「高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」(通称「ハートビル法」)制定
(2000年)「高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(通称「交通バリアフリー法」施行
(2006年)「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(通称「バリアフリー新法」)施行 ・・・交通バリアフリー法とハートビル法とを統合、拡充した法律

□ バリアフリーとユニバーサルデザイン
 ロナルド・メイスが1985年にバリアフリー概念の発展型としてユニバーサルデザインを発表したもので、バリアフリーとユニバーサルデザインは相反するものではない。その基本コンセプトは「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン」であり、デザイン対象を障害者に限定していない点が一般に言われるバリアフリーとは異なっている。

・バリアフリー(広義)・・・社会的生活弱者といわれる車いす使用者や高齢者等がその対象
・バリアフリー(狭義)・・・障害のある者が社会生活に参加する上での生活の支障となる物理的な障害や精神的な障壁(バリア)を取り除くための施策、もしくは具体的に障害を取り除いた状態
・ユニバーサルデザイン ・・・文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)を意味

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