NNNドキュメント「障害プラスα~自閉症スペクトラムと少年事件の間に~」(2016.5.15放送、日本テレビ)
<内容紹介>
「人を殺してみたかった」2年前の佐世保女子高生殺人事件の加害少女は動機をそう語った。少女には自閉症スペクトラム障害の鑑定結果が出た。しかし、障害がそのまま少年事件に結びつくわけではない。「2つの間には、プラスαの要因がある」と専門家たちは語る。〝プラスαの要因〟とは何か。少年院や児童自立支援施設の子どもたちの生の声を聞くことで、子どもたちの中にある〝生きづらさ〟の正体を探る。また矯正施設で行われる国内初といわれる、再犯防止のためのトレーニングにも密着する。
録画してあったものを1年以上経過してから視聴しました。
巷では賛否両論があった番組のようです。
私は小児科医ですが、発達障害は専門外です。
そんなスタンスの私にとって、いくつか新たな情報が得られました。
専門家として杉山登志郎医師が登場。
彼の著作を何冊か読んだことがあります。
杉山医師は「発達障害だけでは犯罪に走ることはない。障害+迫害体験(虐待、過剰な叱責、いじめ等)がそのきっかけとなる」と断言していました。
虐待でもネグレクトの方が身体的虐待よりハイリスクというデータも示しました。
そして、虐待する親もまた過去に虐待された被害者であることが多いという事実(虐待の連鎖)にも言及しました。
つまり、目の前の子どもの治療だけでは解決せず、親も治療する必要があるということです。
それから、彼の診療場面が放映され、過去のトラウマを探る手法は一見、催眠術のように見えました。
一般の小児科医にはとても真似ができません。
やはり発達障害は非専門家が扱うものではないとあらためて観じた次第です。
<より詳しい内容紹介>
犯罪白書 平成27年版によると、2014年の少年による刑法犯の検挙人員は戦後最小となった。その為、不可解な事件が目立つ様になった。2014年7月26日、長崎県佐世保市では15歳の少女による同級生殺害事件が発生し、彼女は動機について「人を殺してみたかった」と語った。家庭裁判所は自閉症スペクトラム障害の中でも特殊な例としながら、この障害の特性などが殺人の欲求に大きく影響していると述べた。一方、自閉症スペクトラム障害の子を持つ母親は「障害と少年犯罪を結び付けられて迷惑している」と語る。
自閉症スペクトラム障害は発達障害の一種で、脳機能の発達が関係する先天性の障害であり、コミュニケーション能力や社会性に問題があるとされる。この障害には個人差がある為、周りが気づかない場合も多く、特定の分野においては驚異的な能力を発揮する事もある。アメリカの精神医学界ではアスペルガー症候群と自閉症などは自閉症スペクトラム障害として統一され、日本もこれに倣いつつある。
30年以上発達障害の患者を診てきた浜松医科大学の杉山登志郎医師は、児童自立支援施設で調査を行った。すると、当時児童自立支援施設に入所していた102人の内、75%以上に自閉症スペクトラム障害がある事がわかったという。しかしこれは障害=犯罪という事ではない。杉山医師は、障害に「プラスαの要因」がなければ犯罪には結びつかないと話した。
杉山医師が語るプラスαの要因とは何なのか?その答えを知る為に、三重県伊勢市の宮川医療少年院を訪れ、複数の少年にインタビューを行った。自閉症スペクトラム障害と、少年事件の間にあるプラスαの正体に迫る。
宮川医療少年院の少年にインタビューし、自閉症スペクトラム障害の傾向がある少年達の生の声を聞いた。少年達は「ムカついて発散したかった」「やりたい気持ちを抑えられない」「怒られてイライラした」「思い通りにならなくて爆発した」「もっと難しいものを盗みたかった」などと語った。
児童自立支援施設「阿武山学園」(大阪・高槻市)の中には中学校がある。児童自立支援施設とは、犯罪などの不良行為をしたり、する恐れのある少年たちを自立させる施設であり、進学に向けて支援を行う。入所者の中で自閉症スペクトラム障害の傾向がある少年達に話を聞くと、「ハマったら止まらなくなってしまう」「人がいった事を理解するのが苦手」「テンションのコントロールが出来ない」などと語り、社会での生きづらさが垣間見えた。
家庭裁判所の調査官として少年達と接してきた、京都工芸繊維大学の藤川洋子特定教授は、自閉症スペクトラム障害と少年事件の関係について、「自閉症スペクトラム障害=犯罪ではないが、様々な要因が結びついて犯罪に至ってしまうという事例はある」と話した。自閉症スペクトラム障害などの発達障害の診断を受けた子どもを持つ親が集まる「アスペ・エルデの会」を取材すると、親達は「自閉症スペクトラム障害と犯罪を短絡的に結びつけるのはとんでもない。本人が一番自分の障害に困っている」などと話した。
浜松医科大学の杉山登志郎医師は「発達障害だけでは何も起きない。プラスαの要因がないといけない」と語る。杉山医師によると、そのプラスαとは過剰な叱責や学校でのいじめなどの迫害体験であり、犯罪に繋がる可能性が高まるという。杉山医師の調べによると、自閉症スペクトラム障害の子どもが虐待を受けると非行に走ってしまう確率は3.7倍、ネグレクトだと6.3倍にも増えるという。宮川医療少年院
警察庁の発表によると、虐待を受けた恐れがあるとして警察が児童相談所に通告した子どもは2015年には3万7000件を越え、過去最多となった。今回取材した宮川医療少年院の少年達6人すべてにネグレクトやいじめの経験があった。これが杉山医師が言うプラスαなのだろうか?杉山医師は、トラウマは脳に大きなダメージを引き起こす為、自閉症スペクトラム障害と犯罪をトラウマが結びつけてしまう場合があると話した。
杉山医師は、トラウマを見つけ出して処理する治療を行っており、その現場に立ち会った。自閉症スペクトラム障害の診断を受けたという少年は、コミュニケーションが苦手で自分の行動が抑える事が出来ないと話した。治療には「パルサー」という器具を使うが、この器具の振動する部分を左右の手にもたせて交互に刺激を与えると、感情を司る右脳を落ち着かせ、理性を司る左脳を活発化させる事が出来るという。記憶に埋もれていたトラウマを探しだす事が目標だが、患者の安全が第一で、フラッシュバックなどの副作用が起きないようにやらなければいけないという。
自閉症スペクトラム障害の診断を受けたという少年を杉山医師が診察していった結果、少年が暴力行為を繰り返す原因は親からの虐待から来るトラウマであった事が判明した。少年の母親も自閉症スペクトラム障害があり、彼女も子どもの頃に自分の母親から激しい叱責を受け続けていたという。彼女は幼い頃に母親から音楽への道を断念させられており、自分の母親から受けた心理的虐待がトラウマとなり、彼女も息子にしつけのつもりで虐待を行ってしまっていたのだった。少年の治療をすすめる為にはまずは母親が自分のトラウマを上手く処理出来る様にしなければならなかった。
児童精神科医の宮口幸治さんは、6年前にここに赴任し、少年達を診察する中で、少年達は認知機能が弱いという事に気づいたという。認知機能が正常に働いていないと、特に見る・聞く事から得る情報が正しく認識されず、自分では間違っていないと思っていても誤った行動に出てしまう。宮口医師は自閉症スペクトラム障害などで困っている子ども達の特徴について「認知機能の弱さ」「身体的不器用さ」「融通の利かなさ」「感情理解の乏しさ」「対人スキルの乏しさ」「不適切な自己評価」の6つを挙げる。
宮川医療少年院では、再犯を防ぐ試みが行われている。認知機能の訓練という事から「コグトレ」と名付けられたその訓練とは?
宮川医療少年院では、再犯を防ぐ試みが行われている。認知機能の訓練という事から「コグトレ」と名付けられたその訓練は、週に2度、およそ90分間行われている。認知機能の弱さを改善する訓練「最初とポン」は、教官が読み上げる文章を聞いて最初の言葉だけを記憶し、文章の中に動物が登場したら手を叩かなければいけないという物だった。訓練を取材していると少年達はトレーニング中に先生の言葉を遮っており、話を最後まで聞く事が出来ないという自閉症スペクトラム障害の特徴が出ていた。
身体的不器用さを改善するコグトレは「キャッチ棒」。新聞紙を丸めた棒を相手に投げて渡すという物で、相手との距離感を養う。宮川医療少年院の法務教官の佐藤秀紀さんは、日々の少年達の行動を見る中で、力の入れ具合や体の感覚がしっかりしていない事に気づいたという。また、認知機能の弱さと身体的不器用さを同時に改善出来る「色か絵か?」というトレーニングもある。絵の行動と色の行動を記憶し、絵と色を組み合わせて行うトレーニングだった。コグトレを続けた少年の絵は、わずか4カ月で驚くほどの変化を見せたという。
コグトレは少年院以外でも広がりつつある。非行化した子ども達の進学を支援する大阪市立弘済中学校分校の奥村教頭(当時)は、コグトレを導入した理由について「この学校の卒業生の高校中退率は85%から90%以上。その原因は授業をきちんと聞けない事や、人の話をきちんと聞けない事」と話した。考案者の宮口医師は、学校教育の現場でもこのコグトレを必要としているはずだと訴えている。
大阪府にある和泉市立国府小学校では、新たなる試みが始まっている。それは通常の授業についていくのが難しい子どもの為の特別支援学級で、勉強だけでなく生きづらさも改善してくれると、コグトレには大きな期待が寄せられている。自閉症スペクトラム障害の傾向がある子ども達に日常で感じている悩みを聞くと、「友達がやっているとしたら自分となんか違うと思う」「失敗ばかりしてしまう」などの意見が出ていた。
<内容紹介>
「人を殺してみたかった」2年前の佐世保女子高生殺人事件の加害少女は動機をそう語った。少女には自閉症スペクトラム障害の鑑定結果が出た。しかし、障害がそのまま少年事件に結びつくわけではない。「2つの間には、プラスαの要因がある」と専門家たちは語る。〝プラスαの要因〟とは何か。少年院や児童自立支援施設の子どもたちの生の声を聞くことで、子どもたちの中にある〝生きづらさ〟の正体を探る。また矯正施設で行われる国内初といわれる、再犯防止のためのトレーニングにも密着する。
録画してあったものを1年以上経過してから視聴しました。
巷では賛否両論があった番組のようです。
私は小児科医ですが、発達障害は専門外です。
そんなスタンスの私にとって、いくつか新たな情報が得られました。
専門家として杉山登志郎医師が登場。
彼の著作を何冊か読んだことがあります。
杉山医師は「発達障害だけでは犯罪に走ることはない。障害+迫害体験(虐待、過剰な叱責、いじめ等)がそのきっかけとなる」と断言していました。
虐待でもネグレクトの方が身体的虐待よりハイリスクというデータも示しました。
そして、虐待する親もまた過去に虐待された被害者であることが多いという事実(虐待の連鎖)にも言及しました。
つまり、目の前の子どもの治療だけでは解決せず、親も治療する必要があるということです。
それから、彼の診療場面が放映され、過去のトラウマを探る手法は一見、催眠術のように見えました。
一般の小児科医にはとても真似ができません。
やはり発達障害は非専門家が扱うものではないとあらためて観じた次第です。
<より詳しい内容紹介>
犯罪白書 平成27年版によると、2014年の少年による刑法犯の検挙人員は戦後最小となった。その為、不可解な事件が目立つ様になった。2014年7月26日、長崎県佐世保市では15歳の少女による同級生殺害事件が発生し、彼女は動機について「人を殺してみたかった」と語った。家庭裁判所は自閉症スペクトラム障害の中でも特殊な例としながら、この障害の特性などが殺人の欲求に大きく影響していると述べた。一方、自閉症スペクトラム障害の子を持つ母親は「障害と少年犯罪を結び付けられて迷惑している」と語る。
自閉症スペクトラム障害は発達障害の一種で、脳機能の発達が関係する先天性の障害であり、コミュニケーション能力や社会性に問題があるとされる。この障害には個人差がある為、周りが気づかない場合も多く、特定の分野においては驚異的な能力を発揮する事もある。アメリカの精神医学界ではアスペルガー症候群と自閉症などは自閉症スペクトラム障害として統一され、日本もこれに倣いつつある。
30年以上発達障害の患者を診てきた浜松医科大学の杉山登志郎医師は、児童自立支援施設で調査を行った。すると、当時児童自立支援施設に入所していた102人の内、75%以上に自閉症スペクトラム障害がある事がわかったという。しかしこれは障害=犯罪という事ではない。杉山医師は、障害に「プラスαの要因」がなければ犯罪には結びつかないと話した。
杉山医師が語るプラスαの要因とは何なのか?その答えを知る為に、三重県伊勢市の宮川医療少年院を訪れ、複数の少年にインタビューを行った。自閉症スペクトラム障害と、少年事件の間にあるプラスαの正体に迫る。
宮川医療少年院の少年にインタビューし、自閉症スペクトラム障害の傾向がある少年達の生の声を聞いた。少年達は「ムカついて発散したかった」「やりたい気持ちを抑えられない」「怒られてイライラした」「思い通りにならなくて爆発した」「もっと難しいものを盗みたかった」などと語った。
児童自立支援施設「阿武山学園」(大阪・高槻市)の中には中学校がある。児童自立支援施設とは、犯罪などの不良行為をしたり、する恐れのある少年たちを自立させる施設であり、進学に向けて支援を行う。入所者の中で自閉症スペクトラム障害の傾向がある少年達に話を聞くと、「ハマったら止まらなくなってしまう」「人がいった事を理解するのが苦手」「テンションのコントロールが出来ない」などと語り、社会での生きづらさが垣間見えた。
家庭裁判所の調査官として少年達と接してきた、京都工芸繊維大学の藤川洋子特定教授は、自閉症スペクトラム障害と少年事件の関係について、「自閉症スペクトラム障害=犯罪ではないが、様々な要因が結びついて犯罪に至ってしまうという事例はある」と話した。自閉症スペクトラム障害などの発達障害の診断を受けた子どもを持つ親が集まる「アスペ・エルデの会」を取材すると、親達は「自閉症スペクトラム障害と犯罪を短絡的に結びつけるのはとんでもない。本人が一番自分の障害に困っている」などと話した。
浜松医科大学の杉山登志郎医師は「発達障害だけでは何も起きない。プラスαの要因がないといけない」と語る。杉山医師によると、そのプラスαとは過剰な叱責や学校でのいじめなどの迫害体験であり、犯罪に繋がる可能性が高まるという。杉山医師の調べによると、自閉症スペクトラム障害の子どもが虐待を受けると非行に走ってしまう確率は3.7倍、ネグレクトだと6.3倍にも増えるという。宮川医療少年院
警察庁の発表によると、虐待を受けた恐れがあるとして警察が児童相談所に通告した子どもは2015年には3万7000件を越え、過去最多となった。今回取材した宮川医療少年院の少年達6人すべてにネグレクトやいじめの経験があった。これが杉山医師が言うプラスαなのだろうか?杉山医師は、トラウマは脳に大きなダメージを引き起こす為、自閉症スペクトラム障害と犯罪をトラウマが結びつけてしまう場合があると話した。
杉山医師は、トラウマを見つけ出して処理する治療を行っており、その現場に立ち会った。自閉症スペクトラム障害の診断を受けたという少年は、コミュニケーションが苦手で自分の行動が抑える事が出来ないと話した。治療には「パルサー」という器具を使うが、この器具の振動する部分を左右の手にもたせて交互に刺激を与えると、感情を司る右脳を落ち着かせ、理性を司る左脳を活発化させる事が出来るという。記憶に埋もれていたトラウマを探しだす事が目標だが、患者の安全が第一で、フラッシュバックなどの副作用が起きないようにやらなければいけないという。
自閉症スペクトラム障害の診断を受けたという少年を杉山医師が診察していった結果、少年が暴力行為を繰り返す原因は親からの虐待から来るトラウマであった事が判明した。少年の母親も自閉症スペクトラム障害があり、彼女も子どもの頃に自分の母親から激しい叱責を受け続けていたという。彼女は幼い頃に母親から音楽への道を断念させられており、自分の母親から受けた心理的虐待がトラウマとなり、彼女も息子にしつけのつもりで虐待を行ってしまっていたのだった。少年の治療をすすめる為にはまずは母親が自分のトラウマを上手く処理出来る様にしなければならなかった。
児童精神科医の宮口幸治さんは、6年前にここに赴任し、少年達を診察する中で、少年達は認知機能が弱いという事に気づいたという。認知機能が正常に働いていないと、特に見る・聞く事から得る情報が正しく認識されず、自分では間違っていないと思っていても誤った行動に出てしまう。宮口医師は自閉症スペクトラム障害などで困っている子ども達の特徴について「認知機能の弱さ」「身体的不器用さ」「融通の利かなさ」「感情理解の乏しさ」「対人スキルの乏しさ」「不適切な自己評価」の6つを挙げる。
宮川医療少年院では、再犯を防ぐ試みが行われている。認知機能の訓練という事から「コグトレ」と名付けられたその訓練とは?
宮川医療少年院では、再犯を防ぐ試みが行われている。認知機能の訓練という事から「コグトレ」と名付けられたその訓練は、週に2度、およそ90分間行われている。認知機能の弱さを改善する訓練「最初とポン」は、教官が読み上げる文章を聞いて最初の言葉だけを記憶し、文章の中に動物が登場したら手を叩かなければいけないという物だった。訓練を取材していると少年達はトレーニング中に先生の言葉を遮っており、話を最後まで聞く事が出来ないという自閉症スペクトラム障害の特徴が出ていた。
身体的不器用さを改善するコグトレは「キャッチ棒」。新聞紙を丸めた棒を相手に投げて渡すという物で、相手との距離感を養う。宮川医療少年院の法務教官の佐藤秀紀さんは、日々の少年達の行動を見る中で、力の入れ具合や体の感覚がしっかりしていない事に気づいたという。また、認知機能の弱さと身体的不器用さを同時に改善出来る「色か絵か?」というトレーニングもある。絵の行動と色の行動を記憶し、絵と色を組み合わせて行うトレーニングだった。コグトレを続けた少年の絵は、わずか4カ月で驚くほどの変化を見せたという。
コグトレは少年院以外でも広がりつつある。非行化した子ども達の進学を支援する大阪市立弘済中学校分校の奥村教頭(当時)は、コグトレを導入した理由について「この学校の卒業生の高校中退率は85%から90%以上。その原因は授業をきちんと聞けない事や、人の話をきちんと聞けない事」と話した。考案者の宮口医師は、学校教育の現場でもこのコグトレを必要としているはずだと訴えている。
大阪府にある和泉市立国府小学校では、新たなる試みが始まっている。それは通常の授業についていくのが難しい子どもの為の特別支援学級で、勉強だけでなく生きづらさも改善してくれると、コグトレには大きな期待が寄せられている。自閉症スペクトラム障害の傾向がある子ども達に日常で感じている悩みを聞くと、「友達がやっているとしたら自分となんか違うと思う」「失敗ばかりしてしまう」などの意見が出ていた。