NHK「極私的ドキュメント にっぽんリアル」シリーズで放映された番組です。
NHKのプロデューサーとして活躍する30代後半の夫にスポットライトを当てた内容。
同年代の妻が子どもを欲しがっているが、夫が躊躇しているという図。
妻:「自分に自信がないから子どもを欲しくないんでしょ」
夫:「だって子どもの人生を背負うことになるんだから・・・」
と煮え切らない夫の言葉に業を煮やす妻。
番組は夫が子作りに踏み切れない理由を紐解いていく。
彼の中では、子ども時代の次の3つのエピソードが頭から離れない。
1.両親の離婚
2.新しい父親を受け入れられないエピソード
3.父が起こしたささやかな事件
これらに関して、両親と新しい父親から真実を聞こうと、妻とともに確認の旅に出る。
しかし、面白いほどに各人の言うことが食い違う。
子ども時代の夫の記憶が間違っているのか、彼の父親・母親が嘘をついているのか・・・真実はわからない。
いや、それぞれの言葉が彼らにとっての真実なのかもしれない。
ただ、母親の方が確信犯というか、したたかな印象を受けました(苦笑)。
1.両親の離婚
子どもをどちらが育てるか、話し合いはあったのかと夫は問う。
母:「そんな話はなかった。父親は育児能力がなかったので成り行きで私が育てるようになった。」
父:「子どもは置いていけと言ったが、母が泣いて抵抗した。」
自分のことにどれだけ心を砕いてくれていたのか、夫が抱えていた不満・不安が少し解消。
2.新しい父親を受け入れられないエピソード
離婚後、母親と生活し始めた頃に他の男性が家に来て「ぼくをお父さんと呼んでもいいんだよ」と言われたが、「そんなことできるわけがない」と泣いて抵抗した。
しかし、その男性も、母親も「そんなことはなかった」とのコメント。
ん? 離婚の原因は母親の浮気?
それで知らんぷりしているような・・・。
3.父が起こしたささやかな事件
離婚後も毎週末になると父親に会いに行った。
あるとき、「今日は帰るな」と突然父が言った。
東京の駅で帰りを待っていた母は、予定の電車に子どもが乗っていないことを知ってパニックになる。
しかし、「そんなことはなかった」と父。
父は「自分には子育てできない引け目と、子どもに帰って欲しくない気持ちとがあった。そんな気持ちが伝わったのかもしれない。」とコメント。
夫は、
「離婚した両親は彼ら自身のことだけ考えて、自分のことなど考えてくれなかったのではなかったか?」
「親の愛情をもらえなかった自分が、自分の子どもを持っても愛情を注げないのではないか、幸せにできないのではないか?」
という深い不安を抱えていたのでした。
両親の離婚は、事ほど左様に子どもの心にトラウマを残すのですね。
「哺乳類はたくさんの愛情をもらわないと生きていけない動物である」という某生物学者の言葉が思い出されました。
記憶を確認する旅を終え、自分は愛されていたんだという自信を持つことができた夫。
夫婦の間の壁がなくなり、一歩前へ進めた瞬間でした。
NHKのプロデューサーとして活躍する30代後半の夫にスポットライトを当てた内容。
同年代の妻が子どもを欲しがっているが、夫が躊躇しているという図。
妻:「自分に自信がないから子どもを欲しくないんでしょ」
夫:「だって子どもの人生を背負うことになるんだから・・・」
と煮え切らない夫の言葉に業を煮やす妻。
番組は夫が子作りに踏み切れない理由を紐解いていく。
彼の中では、子ども時代の次の3つのエピソードが頭から離れない。
1.両親の離婚
2.新しい父親を受け入れられないエピソード
3.父が起こしたささやかな事件
これらに関して、両親と新しい父親から真実を聞こうと、妻とともに確認の旅に出る。
しかし、面白いほどに各人の言うことが食い違う。
子ども時代の夫の記憶が間違っているのか、彼の父親・母親が嘘をついているのか・・・真実はわからない。
いや、それぞれの言葉が彼らにとっての真実なのかもしれない。
ただ、母親の方が確信犯というか、したたかな印象を受けました(苦笑)。
1.両親の離婚
子どもをどちらが育てるか、話し合いはあったのかと夫は問う。
母:「そんな話はなかった。父親は育児能力がなかったので成り行きで私が育てるようになった。」
父:「子どもは置いていけと言ったが、母が泣いて抵抗した。」
自分のことにどれだけ心を砕いてくれていたのか、夫が抱えていた不満・不安が少し解消。
2.新しい父親を受け入れられないエピソード
離婚後、母親と生活し始めた頃に他の男性が家に来て「ぼくをお父さんと呼んでもいいんだよ」と言われたが、「そんなことできるわけがない」と泣いて抵抗した。
しかし、その男性も、母親も「そんなことはなかった」とのコメント。
ん? 離婚の原因は母親の浮気?
それで知らんぷりしているような・・・。
3.父が起こしたささやかな事件
離婚後も毎週末になると父親に会いに行った。
あるとき、「今日は帰るな」と突然父が言った。
東京の駅で帰りを待っていた母は、予定の電車に子どもが乗っていないことを知ってパニックになる。
しかし、「そんなことはなかった」と父。
父は「自分には子育てできない引け目と、子どもに帰って欲しくない気持ちとがあった。そんな気持ちが伝わったのかもしれない。」とコメント。
夫は、
「離婚した両親は彼ら自身のことだけ考えて、自分のことなど考えてくれなかったのではなかったか?」
「親の愛情をもらえなかった自分が、自分の子どもを持っても愛情を注げないのではないか、幸せにできないのではないか?」
という深い不安を抱えていたのでした。
両親の離婚は、事ほど左様に子どもの心にトラウマを残すのですね。
「哺乳類はたくさんの愛情をもらわないと生きていけない動物である」という某生物学者の言葉が思い出されました。
記憶を確認する旅を終え、自分は愛されていたんだという自信を持つことができた夫。
夫婦の間の壁がなくなり、一歩前へ進めた瞬間でした。