新講社、2008年発行。
著者の肩書きは慶応義塾大学保健管理センター教授で、巷では「認知療法」の第一人者とされているそうです。
手元にある数冊の著書から、取っつきやすそうなものを選んで読んでみました。
う~ん、ちょっと期待外れかな。
「開き直る」ことに関して、10ページですみそうな内容を、あれやこれやと膨らませて繰り返し書いているだけ、という印象が拭えず、途中で退屈してしまいました。
現状を受け入れる、自分の能力を認めて無い物ねだりはしない、それから次を考える・・・まあ、言い回しはいくらでもあります。
役に立ったことと云えば「人生の目標と生きる意味は違う」という文言でしょうか。
この二つを一緒にしてしまうといろいろ苦しくなってくるけど、分けて考えられれば穏やかな生活が手に入る、という含蓄のある言葉。
よくかみしめたいと思います。
それから「人間はもともとわかり合えないもの」という言葉に目がとまりました。
村上春樹の初期三部作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」のどれかに出てきたフレーズと記憶しています。
村上氏のテーマは当初 detachment であり、そこから生まれた文言です。
しかし後年、それが attachment に変化してきたことを彼自身認めていますね。
彼の作品が世界的に受け入れられている理由は、detachment/attachment の過程に共感するからではないでしょうか。
「わかり合えないから、わかろうと努力を繰り返した方がいい」
なるほど。
著者の肩書きは慶応義塾大学保健管理センター教授で、巷では「認知療法」の第一人者とされているそうです。
手元にある数冊の著書から、取っつきやすそうなものを選んで読んでみました。
う~ん、ちょっと期待外れかな。
「開き直る」ことに関して、10ページですみそうな内容を、あれやこれやと膨らませて繰り返し書いているだけ、という印象が拭えず、途中で退屈してしまいました。
現状を受け入れる、自分の能力を認めて無い物ねだりはしない、それから次を考える・・・まあ、言い回しはいくらでもあります。
役に立ったことと云えば「人生の目標と生きる意味は違う」という文言でしょうか。
この二つを一緒にしてしまうといろいろ苦しくなってくるけど、分けて考えられれば穏やかな生活が手に入る、という含蓄のある言葉。
よくかみしめたいと思います。
それから「人間はもともとわかり合えないもの」という言葉に目がとまりました。
村上春樹の初期三部作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」のどれかに出てきたフレーズと記憶しています。
村上氏のテーマは当初 detachment であり、そこから生まれた文言です。
しかし後年、それが attachment に変化してきたことを彼自身認めていますね。
彼の作品が世界的に受け入れられている理由は、detachment/attachment の過程に共感するからではないでしょうか。
「わかり合えないから、わかろうと努力を繰り返した方がいい」
なるほど。