五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

言葉を声に出す

2017年09月29日 | 第2章 五感と体感

島左近の邸宅跡・井伊神社と龍潭寺のあたりに咲く彼岸花

言葉を声に出す                     2017年9月29日

言葉を飲み込んで、伝えたい相手に伝えられないと、煮え切れない気分となり、あまりにも我慢し続けていると、突発的に大声を出したり、怒ったり、強い感情が込み上げてきたりして、周囲を驚かせることとなる事があります。
平素、自分の気持ちを上手に言語伝達していないと、自分でも驚くくらいの強い情動が働いてしまうことがあるようです。

その情動さえも抑えてしまうと、鬱々とした状態に苛まれ、箱の中に閉じこもってしまうことにもなりかねません。

幼い時に、住む環境が変わったときに、今までの自分が当たり前だと思って使っていた言葉や、自己表現の仕方、考え方などが、通用しなかった経験がある場合、今までの自己表現が悪いものであるかのように、罪悪感を持ってしまう事があるようです。

住む環境が違えば、そこに住む人の傾向も違います。

私も、そんなことを数回経験しましたが、様子を見て、吟味する力を最初から持っていたわけではありません。特に5歳の頃に住まう環境と風習が激変した時に、体調不良という現象が続きました。思い通りに言葉を発する子供ではなかったので、まず、身体に現象が起きたのだと、後になってから気づきました。
思い通りに言葉を発せられない事にも、理由があり、黙って周囲を観察しながら、相手の出方を待つ子供は、大人から見ると、良くできる子供のように映っていたようです。

「心の内で、理想を高め、実際には行動できない」という図式が、いつしか私の性格として形成されていったように思っています。
随分後になってからそのことを受容できるようになり、ようやく自分を自分らしく表現できるようになってきたように思います。

言葉を声に出して言う。

ほんとうに伝えたいことを声に出して、しかるべき相手に言えても、相手がそれを聴き取れるか、という問題もあるわけです。

「自分らしく、流れのままに生きる」ということは、果たして叶うのだろうか、と、思いつつ、自分の中に潜んだ本音に近い言葉を声に出すことの尊さを思うのでした。
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