白いカンボクの花が近付く梅雨の季節を知らせるかのように咲き始めた。予報では裏磐梯の梅雨入りはもう少し先。昨年は梅雨の長雨の影響かカンボクの実がまったくといっていいほど実らなかった。クルミ、ドングリ、トチ、ブナの実りも少なかった・・・裏磐梯で冬を越す野生動物のために実り豊かな年になってほしいのだが。
初夏の爽やかな風吹く一切経山に登る。魔女の瞳、鎌沼、いつものコースをたどる。何度歩いても新鮮な魅力を感じる。風に震えるチングルマの花、山肌に残る雪田、遠く霞む西吾妻山、ダケカンバの新緑、魔女の瞳・・・初夏の山はつくづくいいと思う。
ゲラニューム スプリッシュ スプラッシュ咲く。このゲラニュームも今年の春に植えた。とても美しい。正式にはゲラニウム プラテンセ ストリアトム(Geranium pratense striatum)というらしい。庭に大きく広がったゲラニュームの代表品種ジョンソンズブルー(Geranium Johnson's Blue)の単調なブルーの花に比べ、スプリッシュ スプラッシュはなんとも美しい。早く大株になればと願う。
朝から雨。咲き始めた鉢植えの2本のラ・フランスは昨日から軒先に避難している。天候に応じて重いコンテナをポーチから出したり引っ込めたり。美しい繊細なバラだがとても気難しい。きれいに咲かせるにはなだめ、すかして・・・骨が折れる。
湿原を埋めるワタスゲ揺れる駒止湿原に行く。ステージはすでにミズバショウからワタスゲ、タテヤマリンドウに移りつつあった。初夏の日差しまぶしい湿原にカッコウ、ハルゼミの歌声満ち、一面のワタスゲの銀毛、タテヤマリンドウの青い小花。まさに今日の駒止湿原は天国的な、夢のような美しい風景を展開してくれた。
庭に片隅にあるナナカマドに初めて白い花が咲いた。このナナカマドの存在を知ったのは数年前、2,30㎝の小さなものであった。鳥が落した種から発芽成長したものと思われる。今や2mを越えるまで成長、そして花をつけたのである。秋には赤い実を成熟させ、また野鳥達によって遠くに子孫を散布してもらうのであろう。
4時半起床、5時出発。朝露の乾かないフレッシュなバラを観に双葉町のバラ園へ。7時半到着。うれしいことにこのバラ園は朝早くから入園できる。バラの香り溢れるお気に入りにのノバラの小道、オールドローズの小道をゆっくり歩む。私はこれほど原種バラ、オールドローズの充実しているバラ園をほかに知らない。第一バラ園のバラの苗を扱うコーナーも広く、充実して楽しい。オールドローズの小道で見た特別美しかったロサ ケンティフォリア ヴァリエガタ(ヴィレッジ メイド)を探し早速つぼみのたくさん付いた苗を手に入れる。(双葉バラ園にて)
ゲラニュームが好きです。霧に濡れ咲くお花畑のハクサンフウロの美しさの記憶につながっている。数年前に植えたジョンソンズブルーが大きく広がり、毎年楽しませてくれる。以来ゲラニュームを園芸店の店先で見るとつい買ってしまう。今年ジャネットの足元に植えたミセスケンドールクラークが咲き始めた。期待通りこれもとても美しい。ますますゲラニュームにはまり込んでゆきそうだ。
今年は裏庭の手入れに時間をかけている。少しずつではあるが居心地の良いスペースに変わりつつある。芝生も生えそろった。きれいに芝を刈る。そしてすわり心地の良い椅子、バラの香り、芝草の香り、静かなお茶、ゆったりと食事。暮れなずむ森、夕暮れを告げるアカハラの歌声。さて現実に戻ればそんな理想のbackyardの完成は先の先。夢の夢。
福島県にはラーメンの2大勢力、喜多方と白河がある。今日はバラ園めぐりの合間に白河ラーメンの代表格、とら食堂のラーメンを賞味する。田んぼの中に存在する田舎のラーメン屋さんに他県から車を飛ばしてやってくる、そんな車で駐車場はすでに満車。テーブルについてからも20分は待たされる。だが運ばれたラーメンは丁寧に手抜きすることなく作られてた、と一目でわかる。清潔な店内、合い席させない余裕、待たせることを恐れない、そんな店主の姿勢が気持ちよい。食べ物の評価はとても難しいのでここでは述べない。だがラーメンがお好きな方は一度は訪れなければならないお店だろう。(携帯カメラなので美味しそうに見えない。失礼)