小石川後楽園

小石川後楽園
黄門様のお庭で梅まつり


　

　初めてですが、小石川後楽園に散歩に行ってきました。　梅もぼちぼち終わりかなと思って天気もいいので出かけてみましたが、「黄門様のお庭」も４日が最終日。　ほぼ梅は終わっていました（笑）

　　　　　　 

　　

　ご存知、あの水戸の黄門様こと水戸光圀の庭園です。　黄門様はこの庭園を造る際に、明の儒学者である朱舜水の意見をとり入れ、中国の教え「（士はまさに）天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名付けられました。　また黄門様の儒学思想の下に築園されており、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。

　　

さすが黄門様のお庭。　衣装が用意してあり記念写真がＯＫ～

 

　バックに東京ドームの白い屋根が（笑）　ややミスマッチな感がありました
隣接している東京ドームシティのサンダードルフィンの絶叫も聞こえて来ました

　

　神田上水の分流を引入れ築庭された池を中心にした「回遊式泉水庭園」で、庭園の随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものになっています。　また、本庭園の特徴として各地の景勝を模した湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。
　

 

円月橋

 

　明の儒学者、朱舜水による設計と指導により名工「駒橋嘉兵衛」が造った。　箸が水面に映る形が満月に見えることからつけられた名称。　後に八代将軍徳川義宗が江戸城吹上の庭に造ろうとしたが遂に果たせなかったという。　どうですか？　満月に見えますか～

大揠川

　京都は嵐山の下を流れる大揠川にちなんだもので、三代将軍家光がしばしば来園し、大泉水の設計と共に種々助言を与えたものと言われている。　両岸には蛇篭を伏せ、神田上水の暗渠により引き入れ、江戸時代には清き流れで園景を引き立てていた。　　

 

屏風岩

通天橋

　京都、東山・東福寺の「通天橋」にならい、大揠川の渓流に朱色の虹橋を架けたものでこの付近の楓の紅葉は趣が深いところである。

沢渡り

庭園内の池にはあちこちに鯉が～（あちこちに“恋”も）

小盧山

　中国の名勝地「盧山」にちなみ、京都の清水寺一帯が小盧山と呼ばれている。　大揠川上流の景色が京都の清水に似ていることから、藩主頼房の求めにより寛永十七年に林羅山が「小盧山」と名付けた。　現在はオカメザサに覆われた丘のことを小盧山と呼んでいる。

 

　

　残念ながら肝心の梅は殆ど終わっていました。　梅祭りが最終日であったことと、やはり暖冬で開花が早かったみたいですね（笑）
　写真では見難いですが、左の写真の中ほどは藤棚で、これはその季節になったらなかなか見応えがあるのではないでしょうか
　それと桜も庭園内のあちこちにありましたので綺麗だと思いますよ　そして池面に頭を垂れる桜もきっと見事だと思いますよ　

　この小石川後楽園は昭和２７年、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定されています。　特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮とここの二つだけです。　全国でも京都市の鹿苑寺（金閣寺）、慈照寺（銀閣寺）、醍醐寺三宝院、奈良県の平城京左京三条ニ坊宮跡、広島県の厳島、岩手県の毛越寺庭園、福井県の一乗谷朝倉氏庭園を合わせ９ヶ所だけだそうです。