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チェーンオイルなど気にしたことがないという人もいると思います。街中でも錆びたチェーンの異音を耳にすることも少なくありません。使い捨てのママチャリと違い、ロードバイクはそう簡単に買い替える訳にはいきません。チェーンが錆びれば、錆びはスプロケットからリアディレイラーやチェーンリングへと広がり、自転車を蝕んで行きます。これはチェーンに限ったことではなく、金属部分はメッキが剥がれれば簡単に錆びていくのです。
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錆びは見た目が悪くするばかりか、破断などの大きなリスクにも繋がります。低速で走るママチャリでは、あっ壊れたで済むかもしれませんが、ロードバイクの場合は下りなら60~70kmもの速度がでますので、下りの途中でバイクに何かあったら命にかかわることになるのです。勿論、ママチャリでも定期的に汚れを落とし、細目に注油することで安全で長持ちすることになります。
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自転車1台の平均価格が5万円の欧州では、小さい頃から自転車を大切に扱う習慣がありますが、この国ではそこそこ価格がするクロスバイクやMTBでもあまり手をかけない人がいるのも実情のようです。自転車を長く安全に使用するためには定期的なメンテナンスは不可欠です。この国では自動車には定期的な車検が義務付けられているのですが、自転車にはありません。道路交通法が改正され、ヘルメット装着の努力義務化や、今後の危険な違反項には青切符が導入されていくようですが、自転車に愛着の薄い国でどこまで効果が待できるのでしょう。
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