2012.1.8(日)
この週末はテント泊に行きたかったのだけど、土曜日出勤でなにかと忙しく無理っぽい。
ならば、と日帰りゆるゆるハイクに変更し、2012年初めての富士山に会いに行くことにしました。
小田急線新宿駅5:46に乗り、新松田駅へ。
新松田駅から御殿場駅、そこから富士急バスに乗り篭坂峠で下車、家を出てから4時間後、やっと登山口に到着です。
篭坂峠バス停の周りは何もありません。
この朝の気温はマイナス4度、9時ちょっと前でもさすがに寒かったです。
車道右手に見えるガードレールに沿って登っていくと、霊園があり、そこが「三国山ハイキングコース」の入口でした。
窪んで日影の寒い道を進んでいくと・・・
一旦目の前が開けました。
前方に見えるのが多分、これから進んでいく「三国山」かな。
40分ほどで「アザミ平」到着。
立山というピークへの分岐らしいのですが、時間が押しているのでそちらへは行かず進みます。
その先は明るい尾根道へと続く道でした。
振り返れば富士山。陽もさして来て少し身体が温まってきました。
メドゥサ?
ほとんどお散歩のような緩やかな道の先に、今日はじめてのピーク「大洞山 1383m」がありました。
写真を撮ろうとしたら!何やらエンジン音がし、車道が近いの?と思ったら・・・
こんな山中をバイク隊5台が走ってくるではありませんか?
確かに平坦で走りたくなるような道かもしれませんが・・・
山も色んな楽しみ方はあるのでしょうけれど、歩きだって木の根を踏むのは気が引けるのに、
わざわざバイクでグイグイ踏みつけなくても・・・
そんな出来事でちょっと気持ちが萎えましたが、ここは本来ブナのキレイな森。
いつまでもこのままでいて欲しいなぁ。
冬の澄んだ青空と、ブナの木のシルエットに心癒されます。
このハイキングコースはほとんどが平坦なお散歩道なので変化が乏しいのですが、
palletさんのレポで拝見していた手書きの道標が色を添えてくれています。
(指で押さえた部分。クイズになっていて、ひっくり返すと答えが♪)
年配の方が描かれたようですが、ウワサ通りの優しい筆使いと、
自然に溶け込む柔らかな色彩、遊び心も加わった素晴らしい作品でした。
その先も、更にブナの散歩道は続き・・・
「ごんぐのベンチ」残念ながら説明文が消えてしまって読めなかったのですが。
ここは通過して・・・
11:10、「三国山」へ到着しました。
特に展望があるわけではないのですが、静かな森の中のピーク。
葉の落ちた木々の隙間から覗く青空が、冬の静かな低山の良さを味わえる山頂でした。
本当はここで昼食の予定でしたが、時計を見ると時間的にまだ余裕あり。
先へ進んで昼食へと変更、三国峠へ降りていきます。
大室山~檜洞山が見える中、グングン下って三国峠・・・
一旦車道に出て、また登り返し。
たいした登りじゃないはずだけど、結構汗をしぼられます。
だけどさっきまでの森とは違い、富士山と山中湖の素晴らしい眺めの中を登る爽快感!
20分ほどで「鉄砲木ノ頭1291m」到着しました。
ここは「高指山」方面への分岐でもあります。山頂は広く、石割山や大平山とよく似た風情でした。
違うのは祠があること、「山中諏訪神社奥宮」と書いてありました。
昼食にしましたが、やはり風があり寒いのでささっと済ませて終了。
ここからは北岳~塩見岳、ちょこんと甲斐駒、八ヶ岳まで良く見えました!
こんなに見えたのは初めてかも~~
と、喜びもつかの間。
さっきまであんなに天気が良かったので、グレーの雲がドンドン流れてきて・・・
富士山が隠れそうになってしまいました、陽も陰り寒さ度UP!
んーーっ、嫌な予感が
山頂は眺めが良くてヨカッタのですが、寒すぎて身体が冷えてしまうので山中湖畔へ下山することにします。
途中の「パノラマ台」までは車で来れるので、観光客?で賑わっていました。
「三国山ハイキングコース(東電寮)」バス停まで降りてきたら、予想CTを大幅に短縮してしまったらしくまだ13:00。
バスの時刻は14:10・・・1時間も何もないところで待つには寒すぎる・・・
かといって目的地まで歩くには遠すぎる・・・
このエリアは4回ほど通ってて距離感は掴めていたので、「平野バス停」まで歩いてそこで時間を潰そうと決定。
てくてく歩いて15分ほどで平野到着。
バス停の休憩所?で寒さをしのぎながらバスを待ちます。
休憩所にあった自販機で温かい飲み物でも飲みましょう。
あれ?1本買ったけどなんかギラギラしてる自販機・・・7が4つ揃ったから当たりでもう一本
・・・って嬉しいような悲しいような・・・
こんなところで運つかっちゃダメなのーーー
そうです、今日の目的は「ダイヤモンド富士」なのです
ダイヤモンド富士チャンスのこの時期、出来れば山歩きと絡めたい、と、
今回はいつもと違う山で計画して来たのでした。
昨日の土曜日も、その前日の金曜日も好天で見れていた(はず)
今回で5回目のトライ、今度こそ!と思って来たけれど、今日は朝から天気がイマイチで・・・
でもせっかく遠くまで来たので前回(高尾)のように途中で帰る訳には行かない(笑)
車移動じゃない私たちは、バスの時刻をきっちり合わせて計画してきた
今日は最後まで絶対見届けるぞ~~~!
時間をつぶすこと約1時間、ようやく平野バスターミナルに来た「ふじっ湖号」に乗り、目指すは「花の都公園」です。
初めて来た「花の都公園」
ダイヤ時間1時間前に公園に着いたけど、風が強くて寒い
こちらはにわかカメラマンなので三脚も持っていない、風をよけるように茶屋脇で時間まで待つことにしました。
15:00、山頂がかろうじて見えているだけの状態。
富士山手前の雲が上がったり下がったり・・・時間までなんとか見えていて欲しい
ポイントは風の通り道で寒いのに、カメラマンの皆さんはずっとスタンバイしてます。
さすがです。
こうしている間にも、観光バスで見物の団体客がゾロゾロやってきていました。
15:20、うひゃー 又雲が上がってきた!山頂が隠れちゃうよー
そんな、行きつ戻りつを繰り返し1時間待ち・・・
いよいよダイヤまであと13分!どうなるダイヤになるのかならないのか
15:31、不思議と手前の雲が下がって富士山のシルエットが見えてきたよ?
頑張れー 頑張れーー
そして・・・
いよいよ・・・・・その瞬間がやってきた。
15:33、富士山頂ド真ん中に太陽が沈んだ
だけど・・・だけどダイヤの輝きは????
天気さえ良ければ誰もがあの後光の差すようなダイヤモンドが見れるのだと思っていた私。
あの見事なダイヤの輝きは、撮影技術が伴わなければ撮れないみたい・・・
そうなの~~~~~
今、気づいたよぉ。
ほとんどの写真に残像のような?光が写ってしまうし。
15:35、富士山頂に沈み始めた太陽は・・・
15:40、あっという間にその姿を消した。
その瞬間はあまりにもあっけない・・・3分ほどの短いショータイム。
この瞬間の為に何時間も待って、5回目の挑戦でやっと見れたのに、お粗末な写真しか撮れなかった。
勘違いで見逃したあの日から早5年、やっとダイヤに会えたけど、
ただ撮るだけでダイヤモンドになると勘違いした、私らしい終わり方だ
それでも5年越しの願いが叶って、ダイヤモンド富士の瞬間に立ち会えたことは事実。
今日は諦めずに待ってて良かった、とりあえずバンザイしよ
富士山の麓からダイヤモンドを見ることにこだわって5年。
ようやくダイヤに会えたから追っかけるのはこれで終了。
・・・と思ったら、今度はちゃんとしたダイヤの輝きをこの目で見たい、
カメラに収めたい、という欲がふつふつと。ああ、欲深いワタシ。
こうしてダイヤモンド富士にハマっていくのかもしれませんね。
何はともあれ、新年に初ダイヤが見れたことに感謝。
幸先の良い、一年の始まりということにしましょう。
この後はまた40分ほどバスを待ち、「ふじっ湖号」で「紅富士の湯」へ。
冷え切った身体を温めて帰りました。
おしまい。
【行程】小田急新宿駅5:46→新松田駅7:04 御殿場線新松田駅7:23→御殿場駅7:55 バス御殿場駅→籠坂峠8:45
登山口9:00→アザミ平9:40→大洞山10:15→づな峠11:00→三国山11:10
→三国峠11:30→鉄砲木ノ頭(明神山)11:50~12:20→三国山ハイキングコース入口13:00(休憩・昼食含む)
平野バス停14:07→花の都公園14:40~ダイヤ~16:17→紅富士の湯16:22
中央高速バスマウント富士入口18:30→新宿駅21:10
【ダイヤモンド富士追っかけ山行】
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