カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

ダイヤモンド富士を追いかけて

2012-02-10 | ヤマのこと

2012.2.4(土)~2.5(日) 一年前から企んでいた「冬の富士五湖満喫ツアー」
に行ってきました。


私にとって2月のこの時期といえば「ダイヤモンド富士」先月見れちゃったけど、
5年前からずっとこだわり続けた”山中湖からのダイヤモンド富士”はまだ見れていない。
さて、今回は願いが叶うのでしょうか?


 
土曜日の中央高速バスの始発に乗り、「平野バス停」下車10:00。
一番最初に逃した日と同じような快晴の山中湖畔、今回は4人でお馴染みの「石割山」を目指します。


 
もう消えたかな?と思っていた雪もまだまだたくさんありました。
私たちは5回目となるこの階段、I君Jちゃんペアは初めての体験。
凍っているので軽アイゼンをつけてスタートです。



何度登っても、途中で息切れしますね



この日は前日までの冬型が緩み、富士五湖最高気温4度の予報。
尾根に乗っても風はなく、日差しが一杯降り注ぎ、
スッキリ晴れた青空が気持ちよい


 
ところが気持ちよいのは私だけ。
ツアコンの私からの連絡がうまく伝わらなかった様で、3人は縦走20kgレベルのデカザックで参加。
中身は何なのか??かなーり辛そうなのです・・・私はといえば一人日帰り仕様でゴメンナサイ



それでもなんだかんだとおしゃべりしながら石割神社へ到着。
I君Jちゃんペアは初めてなので、福が訪れてくれるように一緒に三回廻ることにしました。

 
さて、今回はこの三回転は吉とでるか 凶とでるか


 
神社から先は足場の悪い登りが続きます。
デカザックでは大きな段差を越えるのは大変ですよね・・・



さっさと先へ行く私
でも、今頑張って慣らしておけば春のテント泊が楽になるじゃない、皆さん
私は後が辛いよ、きっと・・・とか言ってごまかしてみますが。



神社から20分ほどで山頂。こんな素敵な景色が待っていました


 
バス停から一緒だった団体さんが先に到着していて賑やかな山頂。
でもここはやはり風があって寒いので、少し影になるところで簡単ランチ。
写真を撮ったり南アルプスを眺めたりと楽しんで、先へと進みます。


 
石割山からの急坂は、雪があったほうが歩きやすいかな。
ふかふか雪の尾根を緩やかに進んで・・・



「平尾山」到着。 正午を過ぎても今日はこの快晴です
ダイヤモンドへの期待が膨らみます

 
平尾山からは真っ青な空の下、ぐんぐん下ります。段々富士山に近づいてきますよー


 
タヌキの足跡?別荘地脇の尾根道は風の通り道で雪が深い。以前ここで酷い目にあったなぁ


 
穏やかな天気だとこんなにも気持ちがいいのにね。



背後には今歩いてきた道と、遠くに丹沢の山々が白く輝き



眼下の湖は平野周辺が凍っていて、そーっとなら乗れそうな感じ。
向こうに見える白い山は先月歩いた「鉄砲木ノ頭」かな。



常に富士山を眺めながらのスノーハイキング。やっぱりこの尾根は雪があったほうが私は好きかも。



気持ちが良すぎてずーっと歩いていたい・・・


 
今日最後の登りです。終わってしまうのが悲しいくらいの良い天気で・・・。



大平山に着きました。
いくつもの失敗を重ねたこのピークには、5年間の色んな思い出が詰まっています。
あの日は道迷い、あの日は天気が悪く、あの日は雪深すぎてタイムオーバー・・・
そして今日は過去経験のないほどの穏やかな快晴。
今日で完結してしまうかも?(私だからそんなに上手く行くはずない?)と思うと、なんとなく寂しさもあったりします。


 
山頂で少しゆっくりして、今日のダイヤポイント長池方面へ降りていきました。
途中、いつも犬に吠えられる所で生っぽいイノシシ?が吊り下げられている場面に遭遇ウゲ。



車道に出て、15:35 山中湖に到着。あと40分ほどでダイヤの時間です。



中心部は既に混雑しているので、手前の空いたところに貼り付く我ら。
さあ 今日は見れるのか?見れないのか?



ちょっと雲がかかっているけど?いけそう


あと5分


いよいよ・・・




キター(ちょっとずれてますけど)


・・・がまたしても上手く撮れません。ちゃんと事前にためし撮りしたんだけど?
求めていた輝きのダイヤは撮れません・・・ダイヤ撮影って本当に難しい。



あっという間にさよーならー・・・

今回もうまくカメラを操れなかった・・・一番最初に快晴の日のダイヤを逃したあの悔しさをちょっとだけ思い出した。
いつか必ず、リベンジすると誓ったあの日から5年。
今日はちゃんと快晴での山中湖ダイヤが見れ、リベンジは果たせたけど、
1月に見ちゃったからか?あれほど見たかったはずなのに、やり遂げた感動は残念ながらあまりなかった。
追い求めて失敗していた日々の方が、ダイヤに対する思いが強かった気がします。
そんなものなのかな・・・


 
でもこの沈んだ後がまた、キレイなんですよね。
山中湖からなら、富士の裾野から山肌までしっかりと見えるし。
やっぱりこだわり続けたここからのダイヤモンド富士が一番美しい、と感じました。

こうして予想外に(?)5年越しの「山中湖からのダイヤモンド富士」はあっけなく完結したのでした。


        


さて、今日は日没後もあまり寒くなかったのですが、赤く染まるまで待つにはちょっと時間があるし、
今日は赤くならないとか?マニアの方がおっしゃっているので、予定通り先へ進むことにします。


 
(翌朝撮影)
今日の行き先は温泉ではなく、コテージ。
河口湖で毎年この時期に行われる「湖上の舞
今回はダイヤモンド富士を見て、冬花火も見てしまおうという欲張り企画なのでした。
昨年、帰宅途中のバスの中で花火を見かけて「来年はこれだ!」と決めていた企画。

(ふじっこ号バス利用では山中湖→河口湖移動に時間がかかってしまう為、
今回はタクシーを使って移動しました。)


以前利用したことのある「ニューブリッジキャンプ場」テントでは寒さ厳しいので、
今回は冬季は格安で利用できるコテージを借りました。
ストーブやコタツ、流し台、トイレ付きで古い建物ですがテントから比べたら十分な設備です。



自炊の為食事の準備&宴会をしているうちにあっという間に打ち上げ時間になり、イベント会場へ。
コテージから徒歩2,3分の場所でその時を待ちます。
富士山をバックに花火を見るためには大橋の向こうに行かねばなりませんが、
車のない私たちにはそれは無理なのでこちら側から楽しみます。


 
20:00、冬花火スタートです!
せっかく三脚も持ってセットしたのに私ときたら・・・翌日見たら全ての写真のピントが合ってない
オマケにラスト打上で一眼がまさかのバッテリー切れ


というワケで、ラストの美しい花火は動画でどうぞ。






コテージに戻ってからも誰に気兼ねすることも無く、宴会は続きました。


        




翌日も快晴。20kgデカザックの中身もあまり減らぬまま(食べきれないって・笑)
この日は温泉に入って帰るだけです。


河口湖の向こうは節刀ヶ岳?鬼ヶ岳かな?あっちもまだ行った事のない山ばかり。


 
温泉寺で朝湯を浴びて河口湖までバス移動。


今日は全然動いてないけど、昼食に鰻・・・河口湖で鰻?

以前からここを通るたびに気になっていたので入ってみよう、と決めてきました。
注文を受けてからさばくらしく、40分くらい待たされますが、歯ごたえのある香ばしい鰻で美味でした。


こうして今回も大きなトラブルなく、「欲張り冬の富士五湖満喫ツアー」を無事終えたのでした。


追い続けたダイヤモンド富士終わっちゃったなぁ・・・
さて、今後は新しいシリーズでも作りますかね?(まずはカメラの練習、という声が聞こえたような?)



おしまい。





【行程】中央高速バス新宿駅7:40→平野バス停10:00 10:30→石割神社11:45~12:00→石割山頂12:20~13:00
    →平尾山13:30~13:40→大平山14:25~14:50→長池15:34 ダイヤモンド富士時間16:10頃
    長池→河口湖畔(タクシー約¥5800) 河口湖花火20:00~20:20
    翌日:中央高速バス河口湖駅→新宿
   (休憩・昼食含む)