2013.6.8(土)山梨県の日向山へ。
登山口までの足がないので電車バス派には行きにくい日向山。
いつか行きたい行きたい、と思いつつ、日向山だけにタクシー代1万円かけるのはなかなか厳しい。
そうだ、この時期なら「あの子」に会えるかも?それなら惜しくない!と奮発して出かけました。
長坂駅からタクシー約30分で矢立石登山口。既にたくさんの車が止まっていました。
ゲートを越えて錦滝方面へ、黒戸尾根を眺めながら歩きます。
いつかあの尾根歩いてみたいようなみたくないような。。。
登山口から40分ほどで錦滝に到着。ザックを下ろし滝に向かいます。
滝の裏側に咲くユキワリソウを目当てにやって来たけれど、時既に遅し(^^;;
わずかにしがみついていた花、望遠レンズを持っていったけどその姿を撮る事は出来ず・・・
肉眼で見れたのは足元のたった一輪の咲き残り・・・残念。
色んな方の記事で見たカーテンのような滝の姿も見れず・・・今年は雨が降らないから水も少ないのかな。
気持ちを切り替え、うわさの急登を登ります。
南アルプスの山々からすれば確かにハイキングコースだけれども・・・。
どこがハイキングコースやねん、とついつい言いたくなります(^^;;
錦滝から50分ほど汗かいて分岐到着。
目指す場所はまだまだです。地味~に登っていくと背後に日向山がみえました。
さらに進んでいくと、近寄れない崖の斜面にたくさんの岩鏡。
薄いピンクで少し大ぶりで・・・なんとなく初見な気がする。赤花姫岩鏡というらしい。
鬱蒼とした森。奥秩父か八ヶ岳か。緑がぎゅっと凝縮されたようなこんな森は大好き。
甲斐駒さんが近くに見えるようになりましたが・・・やはり時間切れで今日はここまで。
家を始発で出てきてもスタートが9時、早朝に出れるか健脚ならこの先のピークを往復するのは可能だけれど、
私の足だと下山が日没になってしまいそうだから諦めて昼食です。
----------------でも、目的は果たせたからいいんです
会いたかったのは・・・この子達。
初めて会った○△□×サクラ(絶滅危惧II類(VU)) なんてかわいい・・・
まだ咲き残っていてくれた。間に合ってよかった・・・
気品のある薄紫の・・・
触れたら傷つけてしまいそうなくらい、薄くて・・・儚げな花。
岩にしがみつき咲く健気なその姿・・・。
いつまでもひっそりとその姿を見せてくれることを願ってやみません。
--------------------------------------------------
来た道を戻ります。キバナノコマノツメも久しぶりのご対面でした。
時折甲斐駒さんがどーんと!迫力ありますね!
木々の間からはオベリスクも見えました。
晴れたり曇ったりの森の中。さっきあんなにしんどかったのに、下りはひんやり空気が気持ちよい。
分岐に戻り、日向山目指します。細い尾根を迷いながら抜けると白砂が広がっていました。
ここが雁ヶ原かな?最後のざらざらの登りは予想より傾斜が緩く歩きやすかったです。
色んな山容を味わいながら、最後に真っ白な花崗岩が待っている楽しいルート。
ここはプチ鳳凰三山みたいでなかなかダイナミックな風景なんですね。
山頂はすぐそこ。
途中の森の中でハルゼミが大合唱してたと思ったら、ダンナめがけてぶつかってきました
今歩いてきた尾根を振り返ります。ここは本当に気持ち良いですね!
晴れたり曇ったり・・・砂浜の向こうには八ヶ岳。こんな時間だから人も少なくて。
あまりに気持ちよいので砂浜に腰掛けてまったり。お昼寝したい気分♪
矢立石からだったら短時間でこんな高山気分を味わえるのだから、人気のある理由が良く解りました。
甲斐駒さんを目に焼き付けて帰ります。
帰る頃になったらぐんぐん晴れてきて・・・15:30、名残惜しいですが下山です。
こちら側は本当のハイキングコースらしく緩やかな道。
ヤマツツジがちらほら、見送ってくれました。
矢立石登山口に着いたのが16:20。やっぱりあっちのピークまでは無理でしたね。
帰りもタクシーに迎えに来てもらい、下山と同時に車に乗り込みます。
いつもなら下山してから更に歩かなくちゃいけないのに、こんなに楽していいのかしら?
とセレブ気分でブーンと長坂駅まで戻りました。
おしまい。
【行程】中央本線・長坂駅8:20着→タクシー(約¥5,000)→矢立石登山口9:00
矢立石登山口9:10→錦滝9:45~10:00→分岐10:50→○昼食○→
雁ヶ原・山頂14:50~15:30→矢立石登山口16:20→タクシー(約¥5,000)→長坂駅16:50