森吉山編はこちら
2023.3.11(土)
目覚めると雨は止んでいたけど、まだ空は白く周囲の山は見えない。
天気予報を見て、ついでに(見ないようにしてきた)八甲田ロープウエイのサイトも見てみると、
え?・・・嫌な予感的中。「R5.3.9 樹氷はすべて落ちております」って。
3月6日に登られた人の記録を見ると大きなモンスターがたくさんいたのに、たった3日で全部落ちるとは。
このところの気温上昇、時期的にもギリギリだからそれも想定内ではあったけど・・・私らしい( ;∀;)
仕方ない、ではゆっくり宿の朝食を頂いてから行きましょう。
酸ヶ湯温泉のお湯はやっぱり素晴らしく好み、夕飯は久しぶりの部屋食でゆっくり。
今回は”ヒバ千人風呂”も女性専用時間が出来ていたので堪能できた。
宿の方に試しに聞いてみると、宿泊の人はチェックアウト後の荷物も預かってくれるし、再入浴も可能との事。
なんて素晴らしいサービス♪ ありがたい。
支度をしているうちに外が明るくなってきた、では出発~
8:20、登山口に向かうと(車道が凍っていて転んで登る前からお尻強打・涙)すっかり晴れているではないですか!
がっかり気分もどこへやら、急に元気・笑
はやる気持ちを抑え、ワカンをつける
歩き始めると、今シーズン求めては何度も失敗して会えなかった霧氷に初めて会えた。
昨日の雨が霧氷を作ってくれたんだ、いつも運のない私だけど今日は二重丸だ。
照り付ける朝の陽ざしに耐えきれず、バラバラと降ってくる欠片たち。
間に合って良かった・・・
登っていくと、南八甲田の山々が見えてきて
あぁ、なんてきれいなんだろう
あっちにもこっちにも霧氷、ムヒョーーーー♪
やっと言えたよ、言いたかったよ。
登り始めの傾斜はゆるくハイキング気分でしたが、
岩が出てきた辺りから登りになり、硫化水素地帯?匂いがするので足早に通り過ぎ、
てんくらCの割には無風だな、と思っていたのはここまで。
稜線手前から強い風が吹き下ろしてきました。
さっきまで暑くて汗かいてたのが一気に冷やされる~
とりあえず”仙人岱避難小屋”まで行き、風がよけられる場所で衣服調整&時間確認
こちら側から見えているのは睡蓮沼あたりでしょうか。
主峰大岳がすぐそこにそびえています。
さっきまでのふかふか雪はところどころクラスト、ここから大岳まではアイゼンに履き替えないと、な感じ。
山頂目指して登っていく人たちが点々と見えています。
私の足が速ければ山頂へ行けたかもですが、帰りの新幹線(接続バス)の時間にはギリギリっぽい。
最初から無理かな、と思っていたので大岳には登らず、小岳を登って戻ることにしましょう。
そうと決まれば時間はある、モンスター探すぞ!
私はモンスターに会いに来たのだ!
この子はアヒルか鳩か?
確かにもうスカスカな感じは否めませんが、
それでもなんとか大きそうなところへ近づいて、
名残のモンスター、ナゴモンGET♪
勝手に樹氷まだいたよ認定!
時折強風に煽られながらも、小岳1478m到着
向こうの真っ白なのは大岳
こっちはプリンみたいな高田大岳
寒いので即、退散。
あと5日早く来ていればこの子たちはみんなモンスターだったのでしょうけれど
小岳から戻る途中、仙人岱避難小屋の向こうに見えた山は硫黄岳(登れるのは冬季限定らしい)
快晴の日に歩けたのだから、これ以上贅沢は言いませんよ。
正面に岩木山を見ながらまた、来た道を降りていきます。
下りは速い。
お昼近くなっても続々と登ってきていました、明日はもっと良い天気になるらしい。
このルートは初めて歩きましたが、真ん中を歩いていれば雪崩に巻き込まれるような場所はない感じ。
久しぶりに見た、バームクーヘン的デッカイ雪まくり
帰りは雪がだいぶぐずぐずになっていたので、登ってくるのは大変そう。
朝の霧氷は全て消えていた、今日はラッキーだったなぁ
12:00 登山口に戻って終了。
今シーズン、日本三大樹氷の山(蔵王山・森吉山・八甲田山)に来たのに、樹氷を見れたのは今回だけ。
大岳には行けなかったけど、この冬最初で最後、青空の下での雪山歩きで締めくくれて本当によかった。
秋に来た時、紅葉の美しさに圧倒されたブナ林にサヨウナラをし、
満席のJRバスに揺られ、新青森駅へ
駅の2階からは八甲田の山々がきれいに見えた。
三日間のうち、移動の日だけ雨だったなんて、私にしては上出来でしたね。
晴れの日に歩かせてくれてありがとう、東北。また来ます。
【行程】薬師神社登山口8:35⇒仙人岱避難小屋10:10⇒小岳10:40⇒薬師神社登山口12:00⇒酸ヶ湯温泉12:08
酸ヶ湯温泉BS13:30~新青森駅15:05/15:52~東京19:04
累積標高差:登り下り615m
にほんブログ村
.