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(引っ越して来ました)

X68000Compact 再メンテナンス(FDD編)

2024年07月01日 | デジタル・インターネット
変換番長での動作も改善し、なんとか使用できるようになったこのCompactですが、肝心の残りの懸案事項をなんとかしなければなりません。
それは、
1、FDDドライブ(特に0ドライブ)の動作が変。起動時に認識しない事が多々ある。
2、PCMの音声がかなり小さい。音声出力も片方しか音が出ない。
いつまでも同じ状態でというわけにもいかず、やっとHDDの動作も安定しつつあるので、今回思い切って一件づつ実施してみることにしまし
た。まずはFDDから。
X68000Compactはその分解方法が独特で、なんどやっても慣れません。底面のねじ1本外せば分解出来る機構にはなっているものの、メイン
ボードにアクセスできるようになるまで分解するにはかなり骨が折れます。

  

まずはFDDを取り外し、コントロール基盤を取り外します。フィルムコネクタ含め7か所で留まっているので、外すには細心の注意を払います。
なんとか外せたのですが、ここで問題発生。この基盤には6.3V47uf×1個、10V10uf×3個のアルミ電解コンデンサが寝かした状態で取り付けられ
ているのですが、10μfの3個は普通の5mm(5φ)サイズでは組み立てたときにシャシに干渉する為、取り付けできません。まずは径が4mm
サイズの小型のコンデンサを発見したので、発注。岩崎氏の修理マニュアルによると、積層セラコンでも代用可能らしいという事なので合わせ
て発注。発注後、自分の在庫コンデンサを調べてみると3mm径の16V10μfを6個持っていました。分解した手前、そのまま放置したくないの
でこれを使ってみます。

  

コンデンサ交換作業。+ーを間違えないように念入りにハンダ付け、(相変わらず下手なハンダ付)FDDの組み立てと作業。組み立てるのに大
変な労力を要したため、これ以降の作業を断念し、一旦マシンを組み立てて動作を確認します。



動作はしましたが、組み立て時にあれだけ注意したのにも関わらず0,1ドライブが逆。再度分解の羽目となりました。
再度確認。ドライブはきちんと認識されています。問題は挿入センサーの動作が微妙。マウントされてもすぐアンマウントされるという動作を繰
り返します。毎回この不具合が出るわけでもないので、この対応は保留としておきます。

   

次にPCMの問題です。このCompact、数年前に作業をしていただける方に依頼してコンデンサ交換作業を実施してもらったもの、その時PCMサブ
基盤(メイン基盤に張り付けられているPCMの対策基盤)上のコンデンサ(0.47μF)を交換したらきちんとPCMが鳴るようになったという状
況を記憶していたので、ダメ元でこのコンデンサを再度交換してみようと考えました。他にもおかしそうな所があれば交換してみようと考えました。
(さすがに全交換は無理ですが)
翌日、少し時間があったので再度挑戦。分解にもだいぶ慣れてきましたが、油断しないように作業。
メインボード取り外し、状況を確認するとPCMサブ基盤上のコンデンサは取れかかっていました。おそらくこれが原因。交換後他のコンデンサを確認。
目視やちょっと触れてみて他は特に問題ないだろうと思われましたので、再度組み上げてみます。

 

組み立てて動作確認。作業前までのような聞き取りづらい音量では無く、きちんと鳴るようになりました。音声片チャンネルしか出力しない件も無事
直った模様です。
FDDに関してはセンサースイッチを何度か入切してみましたが、あまり変わらず。ただ、以前のように認識されずFDDが取り出せないないという事は
なくなりましたのでとりあえず良しとします。

   

何度か起動してみましたが、たまに起動HDD以外のHDDを認識しない事がありますが、これはおそらくHDDが原因かな。後日調査ですね。



何にせよ、長年のCompactの不具合は解消されました。また長く使っていきたいですね。


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