代表的なキャリアプランはどんなもの？

IT業界は変化が激しく、常に新しい技術が登場しています。
だからこそ、長期的なキャリアプランを描き、計画的にスキルアップしていくことが重要です。
将来どのようなキャリアを実現したいのか、具体的なイメージを持つことで、日々の学習にもモチベーションが生まれます。

昔からよく言われているキャリアプランは、最初にプログラマーとして実務経験を積みます。
この期間で、プログラミング言語や開発手法、プロジェクトの進め方など、基礎的なスキルを習得。
同時に、IT業界の動向や新しい技術にも常にアンテナを張り、情報収集を怠らないようにします。

次に、システムエンジニアとして、システム開発の上流工程に携わります。
要件定義や設計、テストなど、幅広い工程を経験することで、システム開発全体の流れを理解します。
また、顧客とのコミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も磨いていきます。

そして、プロジェクトマネージャーを目指します。
複数のプロジェクトを同時進行させ、チームメンバーをまとめながら、プロジェクトを成功に導く役割を担います。
リーダーシップやマネジメントスキル、問題解決能力などが求められます。

さらにその先、将来の目標としてITコンサルタントを目指します。
顧客のビジネス課題をITの力で解決する役割です。
ビジネスに関する幅広い知識やコンサルティングスキル、高いコミュニケーション能力が求められます。

このプランはあくまで一例です。
目指すキャリアや目標は人それぞれです。
重要なのは、自身のキャリアプランを明確に描き、それに向かって計画的にスキルアップしていくことです。
常に変化を恐れず、新しい技術や知識を積極的に吸収していくことで、IT業界で長く活躍できる人材へと成長できるでしょう。

IT業界で働くには早期のキャリアプラン形成が必要

IT業界で今後働こうと思っているのであれば、キャリアプランを早めに進めるのがおすすめです。
スペシャリストになるのもいいですし、プロジェクトマネージャーにキャリアアップする選択肢もあります。
しかしどのキャリアパスを選択するかによって、必要とされるスキルも変わってきます。
そしてそのスキルは若いうちに蓄積しておかないと働くことができない恐れもあります。

早めにキャリアプランニングを立てることが重要な一方で、柔軟に今後の戦略を見直すことも大事です。
というのもIT業界は現在進行形の世界だからです。
このため、業界で求められるニーズやトレンドも短いサイクルでどんどん変化します。

例えばIT業界ではこれまで、システム開発や運用、保守などがメインどころでした。
しかし技術の発達によって、AIやクラウド、ビッグデータなどが注目されるようになってきています。
もしかすると今後はさらに別のジャンルが登場して、注目されることも考えられます。

一つのジャンルや技術にこだわりすぎてしまうと、途中でのキャリアチェンジが難しくなります。
早めにキャリアプランを立てることも大事ですが、一方で必要に応じて見直す柔軟性も持った方がいいでしょう。
新しく登場してきた分野は注目を集める可能性は高いです。

一方で、既存ジャンルでも今後需要が伸びるかもしれません。
例えば情報セキュリティは昔からあるジャンルですが、情報漏洩事件が何度か起きている中で、再注目されています。
どのキャリアを進むべきか、慎重に検討しましょう。

注目が集まるセキュリティコンサルタントの仕事の現状

セキュリテイコンサルタントのニーズが高まっていると言われる一方で、まだまだこの職業に関する理解が十分に広がっていない面もあります。
もっと言えば、IT領域に関するセキュリティ環境の構築やその重要性に関する認知も十分ではないと言えます。

そんな中で奮闘しているセキュリティコンサルタントは、なかなか「提供できるコンサルティング」と「クライアントが求めてくる役割」がうまくマッチしない現状が見られます。
典型的なあるあるの例として、セキュリティ環境と言えばセキュリティソフトをインストールすればOK、とばかりにその依頼だけしてくる例が見られます。
とくに、中小企業や個人経営の店舗、個人事業主によく見られます。

セキュリティコンサルタントは、中長期的な視野に基づいたセキュリティ環境の構築や戦略策定も重要な仕事で、リスクマネジメントやセキュリティがきちんと機能しているかを監査する仕事なども行っています。
しかし、こうした役割の重要性が十分に理解されておらず、セキュリティソフトを導入するだけで終わってしまったり、本格的なコンサルティングを提供しようにも「本当に必要なのか」「そのためにお金を払う価値があるのか」といった反応が返ってきたりすることも多いのです。

こうした現状を打破するためにも、セキュリティ環境そのものの重要性がもっとビジネスシーン全体で共有されるようになる必要があり、セキュリティコンサルタントにはそうした共有を推進していく上での情報提供なども求められています。
☆セキュリティコンサルタントの役割や必要スキルなど基本的な情報はこちらのサイトを確認・・・「セキュリティコンサルタントのお仕事」