時代劇…必殺仕置人だったと思います。
首吊り自殺をしようとしている娘を
山崎努さんが止めるシーンがありました。
その時のセリフは、現代では
コンプライアンスがどうとか言われそうな
シモのセリフでした。
『首吊りなんかしたら…
…(こんな姿に)なる。
(こんな姿とは
いわゆる排泄や性的な表現を伴うものです。)
そんな醜い姿を晒して
お前は死にたいのか!』
でも、その露骨で過激なセリフと
山崎努さんの説得力のある演技で、
…誰もが自殺を思いとどまると感じました。
そのセリフを聞いたことがある人は
そのシーンを見たことがある人は
首吊り自殺なんてしないと感じました。
今、そんなセリフを脚本家が書けなくなっていますし、
ニュースで『首吊り自殺』と報道されることもなくなったようです。
でも、表現者としては
舞台の上で
あの露骨で卑猥で汚いセリフを
本気で言いたいと思います。
弱っている誰かの心に刺さるように。