1915年 猪苗代水力発電竣工。
東京行こう猪苗代。
1915年 東京 猪苗代
[point]
1.1915年、猪苗代から東京への長距離送電が始まった。
[解説]
1.大戦前から発達しはじめていた電力業では、大規模な水力発電事業が展開され、電灯の農村部への普及や工業原動力の蒸気力から電力への転換が進んだ。
2.猪苗代水力電気会社が、1915年に、猪苗代第一発電所を建設し、東京地区への3万7,500kWの長距離送電を開始した。
〈2017青山学院大・全(理工を除く)
問8.下線部h第一次世界大戦中の産業の急速な発展に関連して、第一次世界大戦期の産業発展について述べた以下の文の中から、誤っているものを一つ選びなさい。
① 猪苗代水力発電所が操業を開始し、東京まで送電された。
② ドイツからの輸入が途絶し、化学工業が勃興した。
③ 海運・造船業が好況となり、イギリス・アメリカに次ぐ世界第3位の海運国となった。
④ 工業生産額が飛躍的に上昇したが、農業生産額を上回るには至らなかった。」
(答:④×※→を上回った)
〈2017学習院大・経済
日露戦後の時期から発展してきた電力業では、1907年に東京電灯会社駒橋発電所が東京までの約76km・5万5千ボルトの送電を開始した。また、1915(大正4)年、[ 5 ]水力電気会社は、東京までの約225km・11万5千ボルトの高圧送電を開始した。
問5 [ 5 ]には地名が入る。その地名を記入して、会社名を完成させなさい。」
(答:問5猪苗代)〉
〈2016早大・法
また、電力に関しては、1892年には、琵琶湖疏水を利用した水力発電所が開業するなど水力発電の本格的な開始によって電力事業が勃興し、大都市では電灯の普及が始まった。第1次世界大戦前から電力では大規模な水力発電事業が展開され、1915年には[ A ]水力発電所が完成し、[ A ]・東京間の6万kWの長距離送電も成功した。このような遠距離大量送電は、電灯の農村部への普及や工業原動力の蒸気力から電力への転換を推し進めた。
問2 空欄Aに当たる地名を漢字で記述解答用紙に記入しなさい。」
(答:問2猪苗代)〉
〈2016立教大・法済異文
問1.この地域(現在の福島県)の歴史に関する記述として正しくないのはどれか。次のa~dからlつ選べ。
a.猪苗代水力発電所から東京ヘの送電が成功し、日本における長距離送電の先駆けとなった
b.県令が強引にすすめる道路造成への抵抗事件を口実にして、河野広中ら自由党員が検挙された
c.古代国家の東北地方支配の拠点として、多賀城が設置された
d.東日本大震災によつて津波被害をうけるとともに、東京電力の原子力発電所の爆発事故が発生し、放射性物質による被害が広がった」
(答:c×多賀城は宮城県)〉
〈2015関西学院大・神社済教
問1.下線部a大戦景気による経済発展に関する説明として、誤っているものを下記より選びなさい。
ア.工業生産が躍進し、工業生産額は農業生産額を上回るようになった。
イ.猪苗代-東京間の長距離送電が成功し、農村部への電力の普及も進むようになった。
ウ.生糸輸出が大きく伸びて中国を抜き、日本が世界第一位の生糸輸出国となった。
エ.大戦期には輸出額が輸入額を上回り、債務国であった日本は債権国となった。」
(答:ウ×※生糸輸出世界一達成は1909年)
1909(明治42)年 生糸輸出世界一となる。
行く多く出す 生糸市。
1909年 生糸輸出世界一
〈2015関西大・全学部
第一次世界大戦により、日本の経済は好景気となった。(中略)さらに工業の発展に伴って、( 3 )[ア蹴上 イ猪苗代 ウ三居沢]に水力発電所が作られ、その電力は東京へ送られた。」
(答:イ)〉