BES大山(鳥取)

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大山寺僧兵の争い

2006-07-20 08:16:49 | 歴史・文化
古くから大山は山岳信仰の聖地として人々から崇敬されてきました。
さらに平安時代中期から地蔵信仰の地としても栄え、
大山寺周辺の寺院は急速に力を付けていきます。土地の寄進も盛んに行われ、
鎌倉時代には寺院の総数が一時100を越え、
僧兵3千人を擁する勢力を持つまでになりました。

仁安3年(1168)に高倉天皇即位後初の大嘗会の祭りの際に、
費用の一部を大山寺にも割り当ててきました。

大山寺には「南光院」、「中門院」、「西明門」の三院がありました。
南光院は受け入れを示しましたが、他の二院はそれを拒絶しました。

そこで国衛の役人は大山寺に兵を差し向けてきたため、戦となり、
国衛に味方する南光院と他の二院との間に合戦が始まり、
大山寺の仏閣や僧房は、全て炎上してしまいます。

この時、美徳山三仏寺の法師が南光院に味方したため、
二院の僧兵が報復のため美徳山に押し掛け本堂や
講堂等を焼き払ってしまった事件など、
山岳仏教寺院の衝突や寺院内部の紛争などが数多く見られます。

そのため、この時代は勢力争いによる火事も多く、
古い文書や寺宝の殆どが焼失しています。

僧兵同士の戦いも次第に過熱していった結果…

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