ひな菊の丘から

Fortworth昼の部

昨日土曜日、ちょっとした事件がありました。

次女が夏にイギリスへ語学研修に行くのですが、その説明会があるからお母さん付いてきて、と直前に言われたのです。そんな急に言われても、普通やったらフェス行ってるんやで。今回はたまたま欠席やけど・・・。学校も無茶言うんやな、と思いつつ、でもこの子はたいていの連絡プリントを渡したことがない、という経歴の持ち主なので(そのせいで、個人懇談も全ての枠が埋まった後、急遽6時半、なんて時間に入れてもらったのです。)私に連絡忘れてただけなのだろうと納得しました。

本当は、先約があったのですが、優先順位は当然こちらが上です。なので筆記用具と携帯とオサイフだけ持って、電車に乗りました。

乗換駅で、首をかしげる娘。「なんか、保護者同伴の人がいてへん気がする。」確かに。支線は二駅で到着してしまいます。その間色々考える。学校に電話して聞いてみようか、あんた生徒手帳持ってる?え?持ってないの?そらあかんがな。姉ちゃんに電話して調べてもらおう、いや、もうバイトに出てるわ。とうとう着いてしまいました。ここから学校までは徒歩15分。行ってもし誰もいなかったら、引き返してロスタイム30分。下車した人たちの中にも保護者らしき人は一人もいません。前回は同じような時間に出て、めっちゃくちゃたくさんの保護者を見ました。これは絶対彼女の勘違い、くるりと踵を返し、「何かあったら電話して。予定通り出かけるから。」

あ~あ、電車賃180円もったいな~い!


本当は、アカンボの頃から知っているベース弾きのお嬢さんからお誘いいただいた、Fortworthのライブに行く予定だったのでした。説明会が終わってからでは間に合わないので、朝お断りのメールを入れていました。でもこれで心置きなく出かけられる。おあつらえ向きに乗換駅には急行でも特急でも停まります。さあ、しっかり最初から聴けるぞ。ただ、学校に行くつもりで出たので、デジカメは持ってません。携帯のカメラしかないけどこれは仕方ないか。

到着したら2時前でした。開演は2時半から。ちょっと勘違いしてて、まだ開場してないのに入ってしまいました。ステージではリハ中。2回生のバンドでした。ふと見るとPAをいじっているのは某Mサービスの社長さん、聞けば夜の部の出演者で、お店のオーナーに頼まれたのだとか。お客さまはまだ誰もいないし、オトナ(成人、と言う意味ではなく、学生じゃない人、という意味です。)もたった二人だったので、色々お喋りしました。

さあ、いよいよ始まりです。今年度の部長さんによるご挨拶。ぶれちゃってごめんね。



さっきリハをやっていた2回生バンドのSpecial Rapid Serviceです。



バンド名は、新快速という意味であることを説明するベースの彼女、「でも、この『新』て何なんですかねえ?超とかやったらわかるけど、なんで新快速が快速より早いんでしょう?」てなことを言ってたので笑いつつ、確かになんで新なんやろ、と思ってしまいました。
緊張してたのか、MCかみかみで、ほとんどまともに喋れてなかったけど、歌はちょっとハスキー目の声で、パワーもあってこれからが楽しみな感じ。



学部とポリシーを含めた自己紹介をしてくれました。私の記憶違いでなければ、昨年9月に学生会館のコンサートに出させてもらった時、聴きに来てくれていた人が何人かいたと思います。バンジョーの彼女はいたと思うなあ。一年そこそこで、こんなにしっかり演奏できるんだなあ、ってちょっと母の気もちになってしまいました。足元は長靴でした。フィドルの子もすてきでしたね。



マキバオーから始まった次のバンドは春一文。バンド名をずっと「はるいちもん」だと思ってたのですが、「はるいちぶん」だそうです。ここはみんながリードヴォーカルを取るのですね。ベースの彼は、『麒麟です。』みたいな低い渋い声でした。なんかそれぞれの人がてんでに喋るMCをまとめてる感じ。



マンドリンの係長については、いくつかのフェスで印象に残っていたのですが、ここでもいじられてる感満載でした。でもいい歌を歌います。バンジョーはクールな感じ。




「フィドルの子の歌ええよ。」と社長から始まる前に聞いたので、楽しみにしていました。なるほど、雰囲気のある歌ですね。このバンドは全員三回生だそうです。



ぽんかん、先日美星で見て、もう一度見たいと思っていました。そしたら、誘ってもらったライブにも出るとのことだったので、実はここを楽しみにやってきたのでした。



彼女の歌がすてきです。ちょっと違う感じ。うーん、何と言ったらいいのか難しいけど、練れていて力みがなくて、スムーズなんだけどひっかかるのです。



たぶん歌うことが大好きなのでしょうね。ブルーグラスだけじゃなく、色んな歌を歌っているのかな?嬉しいことにギターもうまいです。男前なギターを弾きます。どんどんすごくなっていくのを見るのが楽しみ!



夜の部シャギーマウンテンボーイズのバンジョーのトラを頼まれたんだけど、ちょっと興味があったから早めに出てきた、というM片くんも「今の学生さんってみんな上手いねんなあ。」と感心してました。

あ、他のメンバーの事全然書いてないやん。このバンドに限らずですが、バンドのアンサンブルをとても大切にしてることが伝わってきます。春一文に続いて登場のベース弾きくんは、前のバンドときっちり雰囲気を変えていたし、マンドリンのべきしいは手の汗をズボンで拭いながら(MCで言われてたね)コーラスはぴたりと決めていたし、バンジョーもフィドルも、かっこいいわ、彼女たち。今度Garthでソロライブをやるらしいです。お客さんたくさん入ったらいいねえ。かくいう私は行けるだろうか?



とうとう最後のバンドです。Happy Mountain Boysというそうです。このバンド名の由来を聞きたかったな。三回生メインで、バンジョーのK林くんのみ四回生。ベースのKみちゃんが、アカンボの頃から知ってるお嬢さんです。



お揃いのポロに赤と青のネクタイ、K林くんだけネクタイがないのは区別?部長さんもようやく登場。



だいぶ前からここの学生バンドをずっと見てきましたが、ここ数年、少しカラーが変わってきたように思います。それはもしかしたらカルブレイスの影響かな、と勝手に思っているのですが。

自分が第一世代の音を聴いてブルーグラスを始めたので、どうしても保守的、というか(私自身はそれをちっとも悪いことだとは思ってません。)昔の匂いのするバンドに魅かれます。若い人たちは、今流行のバンドサウンドから入って、それを追いかけることになるのでしょうが、その流行りのバンドメンバーが、例えば誰のバンジョーに憧れて始めたのか、とか誰のヴォーカルをお手本にしたのか、ということになると、一度は第一世代に戻るんじゃないのかな、という気がします。そういう意味で、何となく、近年の神戸大の音を聴いてると落ち着くし嬉しくなるのです。言葉足らずで申し訳ないけど、みんないい子だね、って。



ベースのKみちゃんとギターの彼女が歌ったのは、Working Girl Blues!!Hazelの大好きな曲です。だれ?こんな選曲したのは?
そうかと思えばその次には、Good Morning Country Rain、キーは私と同じでした。アレンジは変えてあったけど、マンドリンの最初のソロはBuck Whiteのコピーでした。またもだれ?この選曲。



とにかく感心してしまいました。4つのバンドどれも、バンドのアンサンブルを大切にしていて、歌、特にコーラスもていねいに歌っていて、誰か一人が際立って前に出るのではなく、全体で一つのカラーを持った演奏でした。おっちゃん、おばちゃんら、うかうかしとったらあかんで。あ・・・これは自分に一番堪える言葉ですね。



若さの持つパワーと共に、前向きな正のエネルギーをいっぱい貰って帰路につきました。すてきなオマケもありました。オマケについては後日お知らせできれば、と思います。行って良かったわあ~。
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