ひな菊の丘から

赤べえブルーグラスを歌う

今年最初のアビリーン詣では、赤べえのライブ。



彼の歌を聴くのは10月の岡山ライブ以来です。その時は「赤木一孝 佐々木由紀を唄う」と題して、お連れ合いの由紀ちゃん作詞の歌ばかり歌われました。その時の様子はこちらに。
それでという訳ではないけど、お店に着くまでのスマホのBGMは、その時録音したライブ音源でした。席に着いて、向かいに座っているisoさんご夫妻(お二人もその時ご一緒しました。)と、「ブルーグラスを歌う、といいながら、『お父さんの朝ごはん』とか『坂道の町』とか歌ったりしてね。」ってギャグで話してたら、なんと



「ブルーグラスを歌う、なんですけどね。最初は数曲、いつも歌ってる歌を歌います。」と1曲目は『李の木の下で』、2曲目が『坂道の町』、でした。




『坂道の町』は、阪神淡路大震災の後、神戸のことを思って由紀ちゃんが作った歌だそうです。後で、「すごくほのぼの、のんびりした歌やから、震災の後に作ったなんて思われへんわ。」と言ったら、「悲しい状況の歌、よう作らんねん。」と作者の言葉。震災の日が近かったので、赤べえもそれを歌いたかったのでしょう。



10月の時は、持病が顔を出していて、こんな靴は履けなかったのですが、この日は大丈夫だったようです。でもしっかり歌は歌ってました。『風が痛い』



「佐々木由紀を唄う」の最後は『雨の日は一人で』でした。どの曲も大好きです、でも、でもこの日はブルーグラスを聴きに来たんだよ~。

1曲目は季節柄か、単に好きなのか、Footprints in the Snow



途中、何度もこんなカポの使い方をしていて、最初は何だろう?と思っていたのですが、何となくわかってきました。上のカポが普通のカポの使い方で、下は6弦の音を使いたいのですね。客席から質問が上がっていました。



Blue Night,Highway of Sorrowと続きます。どれも好きなうたです。そしてOn My Mind、赤べえの好きなミュージシャンはわかっているつもりだったけど、やっぱりデルとかピーさま(ピーター・ローワン)、あ、もちろんビル・モンローもだよね。そんな人たちの曲がどんどん出てきます。



次の曲の説明です。ボブディランも昔やっていたそうです。密造酒の歌ですね、Moonshiner



Each Seasons Changes You、懐かしいなあ、昔のバンドのレパートリーでした。次も懐かしいMy Window Faces to the South、これで1stは終了です。11曲、合間にお喋りも楽しくたっぷり。



赤べえのギグバッグです。



さすがに客席はほぼ満員、でした。懐かしい人やいつもの人や、お久しぶりの人などと少しお喋りしていたら、2回目のセットが始まりました。



Walking Floor Over You,カーターファミリーのAre You Tired of Me My darling,ハンク・ウィリアムスのI Can't Get You Off of My Mind、これはビル・モンローとの共作なのですか?When the Golden Leaves Begin to Fall、I'm Blue,I'm Lonesomeどれも好きな曲やわ。



最前列に座っていたので、違うアングルの写真が欲しくて横に出たのですが、後ろのカウンターまでお客さんがいっぱいだったので、それ以上後ろに行けず、ここから撮るのが精一杯でした。以前も聴いた、故ジョン・ミゲーンのCanyon Moonriseをやろうとしたら、足元の機械が調子悪いみたいなので、それはやめてDark as the Night,Blue As the Dayになりました。



曲はまだまだ続きます。Sugar Coated Love,Dreams,Don't Stop the Music(この曲、難しいです、って言うてましたね。)珍しくフラット&スクラッグスだけど、デルもレコーディングしてるので、ってことかな? Come Back Darling,そしてRain Please Go Away,最後の曲は懐かしさで泣きそうになりました。スペクトラムが来日した時、チャーリーブラウンでパーティやったんですよね?その時なぜか私と赤べえが受付に一緒に座ってる写真があります。そのスペクトラムのThe End of the Lineで終了。



もちろん、アンコールもありましたよ。「速い曲にしようかゆっくりにしようか、迷ってる、というので「両方やって!」と2曲歌ってもらいました。しまった、最初のアンコール曲メモしてない・・・。2曲目は珍しい歌でした。皆さんも歌ってください、とKeep on the Sunny Side!金森幸介さんもリハの時に歌われることがあるそうです。でも、「僕のキーじゃないので」というキーは何だったかな。テナー付けても低いからAぐらいかな、私は多分赤べえのキーがちょうどいい位だと思います。とにかく、楽しく一緒に歌わせてもらってお開きでした。

アップも撮ってみました。



終わってから、自転車で来ていた相方はひとりで帰り、私はisoさんご夫妻のご厚意に甘えて車に乗せてもらうことになったので、しばらくお店でお喋りしていました。赤べえに「すごく良かったわ~」と言ったら、やっぱりひとりでやるのは難しいね、とのこと。由紀ちゃんは「ライブ前に歌詞拡げて歌ってるの見たら、普段やったことないような歌ばっかり歌ってて、どないするんやろ、と思ってた。」って。なるほど、赤べえでも直前にとっ散らかったり悩んだり、があるんやなあ。
でもね、私は聴いててほんとに気持ち良かった。デトックスできたみたい、と言うてはったのはisoさんやったかな?ギターがとにかくすばらしい赤べえですが、バックの音はジャズっぽかったりブルージーだったり、ブルーグラスのツービートでは全く弾いてないのに(それで弾いたの2曲ぐらいでした。)きっと奥の方にそのビートがあるんですね、もしくは歌に芯があってぶれないのか、だから何弾いてるのを聴いてもブルーグラスなんです。ああ~やっぱり私、これ好っきゃわあ、って心から思いました。こんな風に思わせてくれるブルーグラスが聴きたいです、バンドでも少人数でも。ご一緒できた皆さん、幸せな夜でしたよね?
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