ひな菊の丘から

津田フェス

2月に大好きな先輩が亡くなってから、極力昔の写真を見ないようにしていました。思い出すとタガが外れたみたいになるのがわかっていたから。でも、毎日弁当をアップしているSNSに、ひんぱんに出てくるのです、彼の顔が。これだけたくさんの方が、彼のことを大好きで、いつも思い出してはるんやなあ、と思ったら、本当に嬉しくなりました。誰が言ったことばか忘れましたが、人は、自分のことを思い出してくれる人がいなくなった時本当に死ぬ、というような意味でした。それで言えば、彼はまだ死んでないんだわ。

そんな彼の続けてきたコンサートが、彼が病気になってから途絶えていました。近しい人たちが、メモリアルの意味も込めて、同じ場所でコンサートを企画してくれました。大学に入ってすぐ、女性二人で始めたユニットが、後年彼とうちの相方が加わり4人のバンドになって、長いこと活動していたのですが、今回は最初のユニットと、デイジーヒルで参加することになりました。



とはいえ、楽器を持ってウロウロし、客席へ行くにはいったん楽屋から外に出て二階から入らねばならず、カメラを持っての移動はたいへんに難しい。ので今回は全てスマホでの撮影です。写真はちいさいからあまり変わらないかもしれませんね。

ポスターを描いてくださったのは、津田さんの高校時代の音楽仲間で、今は東京でカントリーを演奏しているさんちゃん。企画運営は、滋賀フェスコアスタッフの皆さん。(私もコアスタッフだったはずだが・・・)会場には、元の同僚の方も来てくださっていたとかで、たいへんにアットホームなコンサートでした。


開始前の楽屋では昔のお嬢さんたちが名物サラダパンを試食中



K大ブルーグラス同好会の私の同期たちも続々参集



一階ロビーではマンドリンの品評会



これがこの日のプログラム。なんと、18ものバンドが集結しています。



総合司会のSATちゃんのご挨拶から。



最初は津田さんが地元で活動していたバンド、サウンズ・オブ・リョウゼン



大学を出てすぐの頃、よく津田家で合宿練習をしました。それ以外に、イベントに出演する、といっては集まり、他のバンドが近くに出る、といっては集合し、泊まって宴会して帰っていく、という週末を幾度過ごしたか。冬にはみんなでスキーをしに奥伊吹まで出かけて、帰ってきてまた津田家二階で宴会して・・・。リョウゼンの皆さんとはそんな時ご一緒していました。ベースのO田さんとは、何十年ぶりでしょうか。

フィドルはK川先生ですが、実は亡くなった湯水もまた、このバンドでフィドルを弾いていた時期がありました。今頃あちらで一緒に演奏してるのかなあ。



次は私とky子ちゃんのユニット、元祖ホワイトシスターズ。バンド名の由来はWhite Brothers好きの先輩のひと言、1977年宝塚フェスでの初舞台の曲を中心に、4曲演奏しました。



この時、MCでky子ちゃんが発言した驚愕の事実!!聞いた人だけのお楽しみにしておきましょ。

続いては鳥居本と愛荘町出身者のバンド、ラブバード。彼らも津田さんとは古い付き合いです。こないだ聞いた話、何十年も前に彦根の十字屋の二階でライブをしたのはホワイトシスターズで、仕掛け人はこのバンドのN川くんだったらしいです。



Hard Working String Band、メンバーが次々変わったそうですが、オリジナルメンバーのY川さん、津田さんの思い出を語られます。彼の功績はいくつもあるけど、日本におけるブルーグラスの歴史を学問として系統的にまとめたのは偉業だ、あとを継いでくれる人が欲しい、とおっしゃっていました。



やっぱりスマホカメラの限界ですね。完全に白浮きしてますが、Y川さんと総合司会ふたりの演奏。



続いてROUTE307 地元を大切に思って動いてはった津田さんは、滋賀のバンドに特に心を寄せておられたように思います。このバンドには、遠距離をものともせず、練習に通う津田さんの後輩、Yっこも加入しています。



彼が高校生で初めて組んだバンド、伊吹マウンテンボーイズの、オリジナルメンバーの方々が、遠く台湾、東京から参加してくださいました。



大学の後輩バンドになるのかな?オリジナル千日前ブルーグラスバンド(アルバムついてない方)、相方はベースです。



続いては、学生時代、とても仲の良かったK学の同期、o野さんのバンド、Spanish Grass。ですが・・・オリジナルメンバーは揃わず、でも彼と縁の深かったバンジョーのM本さん、直の後輩K木くんマンドリン、というメンツでした。出番が近かったので袖でスマホ構えてたら、お茶目なM本さんがこんなポーズをとってくださいました。



次はky子ちゃんとYかちゃんのユニット、Blues Breakdown。彼女たちの演奏は津田さんも楽しみにして聴きに行ってはりました。裏からでゴメン。



デイジーヒルの出番です。事前にky子ちゃんにお願いして、一緒に1曲やってもらうことになっていました。この3人に津田さんを加えたメンバーで、最後のホワイトシスターズを何年かやっていたので、予めバンジョーの間奏部分を空けておいて、会場の皆さんの心の耳で、津田さんの音を聴いていただこうと思っていました。

1曲目は、数年前の北陸フェスで津田さんに褒めてもらった、Working Girl Blues,次はヘイゼル&アリスの名曲、Won't You Come & Sing For Me,最後に、彼と恐らく一番たくさん演奏した曲、身体が悪くなってバンジョーが弾けなくなってからも、コーラスの時ステージに上がってくれて一緒に歌った曲、West Virginia,My Home.



曲が始まった途端、舞台裏にいたSATちゃんが、バンジョーを持ってマイクの前に立ち、合わせてくれました。一切打ち合わせはしていません。傍で聴いていたSんが、「ちょっと鳥肌立った。」と言うてくれました。

次はK大先輩後輩入り乱れての、サザン・マウンテン・ボーイズ。これは世襲名で、津田さんはこのバンド名を継いではいなかったと思います。



出番終わりでいったん楽屋に戻ったら、この方々がリハ中。



あいかわらずお酒大好きのアールM片、調子こいてますが、彼も津田さんとは縁の人です。ふたり揃ってアール・スクラッグス信者です。きっちりコピーしていて、ステレオでふたりが弾いてる所を聴いてたら、ミストーンまで同じだった、という経験をしたこともあります。



隣の楽屋はこの方々のリハが行われていました。



DAWG EXPERIENCE、彼らもまた地元で津田さんと親しくされていました。



袖にスタンバイしたのは女子隊。次のいづみさんの出番でコーラスガールをするためです。



いづみさんの院内コンサート、津田さんが最後まで関わられた音楽イベントでした。



きたむらいづみ&Sweet Grass。実際はいづみさんと千日前。写真は、翌日自分たちのライブがあるのに、岡山から駆けつけてくださった、I山ご夫妻のyoshimiちゃんから借用しました。



DAWGな人たちのステージのあとは、



慎バンド。ベースのTかちゃんが関東在住のため、ベースで入ったり、ハーモニーで入ったり、津田さんはこのバンドのスーパーサブでした。時には5番目のメンバーと呼ばれたりもしていました。



でも私は知っている。津田さん、慎バンドのすっごいファンやったんです。

次は、バンドのデビューステージが、このコンサートだった、という奈良のグッド・トゥ・ブルーです。



おなじみ千日前もメンバーそれぞれ津田さんとは思い出がたっぷりあります。



名古屋からオールザットグラス。津田さんがコンテストの司会を務めていた、滋賀フェスバンドコンテストでグランドチャンピオンに輝いたバンドです。



そしてトリはブルーグラス・マウンテン・ボーイズ。久々にフィドルのシュンゾウさんが参加され、バンドメンバーも張り切っていました。



最後は、楽器を持った人集合!みんなで賑やかに終わりましょう。フィドルとバンジョーパート



ギターパート



ステージ上で写真を撮る津田さんの後輩



マンドリンパート



賑やかな大団円の後は、場所をくらまブラザーズの本拠地、八日市に移して打ち上げ。
蔵実のおやじ心尽くしのお料理が並びます。



すじ煮込み。今回は5キロ炊いたとか。



津田さんと、同じく滋賀の音楽仲間で、この店や津田さんとも縁の深い湯水に献杯します。









そして後はいつものジャムになだれこんでいきます。







津田さん、コンサート会場だけじゃなく、ここまで一緒に来てくれてたよね?
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