ひな菊の丘から

愛歳ライブ、やりました。

事の起こりは、今年の6月、美星フェスでの会話から、でした。かなりいいご機嫌だったおっぴ店主さんが、受付近くでステージを見ていた私に「彼、ええやろ。」とひとりの若者を褒めはりました。「あ、食う寝るズのベースの彼ですよね?マンドリンもええリズムですねえ。歌もうまいわ。」というと、「そやろ、そうや!ようこちゃん、彼のバンドとライブやり。対バンライブ、ええやん、そうしよ。」かなりご機嫌だった様子は、その場にいらしたみなさんもよくご存知だったと思うのですが、あっという間に段取りを決めてしまわれたのにはちょっとビックリ。

ステージ終わりの彼を捕まえて、「一緒にライブやってください。」ってお願いしたら、「どこと、ですか?」「今演奏してたPORTALと。」彼、ポールくんは、いくつもバンドをやっていて、ちょうどこの日は別のバンドもおじさんたちに大好評だったので、聞いてくれたみたいです。が、私はとても真摯にトラディショナルなブルーグラスと向き合っている彼らにすごく興味があったので、このバンドで、とお願いしました。実は、翌日、店主さんがすっかり忘れてはったらどないしよ、と少々不安でもあったのですが・・・。




準備期間はたっぷりあったのに、打ち合わせもあまりせず当日を迎えてしまいました。デイジーヒルとの共通項で、この日のステージではやらない曲を数曲、一緒にやりましょ、と提案して2曲持って来てもらいました。ホームグラウンドが京都なので、学生さんが帰りやすいようにスタートの時間は30分早めに7時としました。土曜だし、あちこちでライブのアナウンスがいっぱい入っている中、オッピドムご常連のお兄さまお姉さま方も、別のライブに行くと聞いてたり、仕事で欠席、と聞いていて集客に不安が残っていました。デイジーヒル、実は家庭の事情でほとんど準備ができなくて(っていうか、ドタキャンになったらどないしよ、という心配もあった)集客の声かけもほぼできなかったのですが、さすがは現役バンドです。後輩たちが駆けつけてくれていて、ちゃんと席を埋めてくれてました。おっちゃん、おばちゃんのお客さん少なくてごめんね。私は年配の方々にこそ彼らの音を聴いて欲しかったのに。

早目に入って音合わせ。



おお!統一感のある衣装がいいね。



打上で餃子行くだろうから、早めの夕食はプラザで広島焼き。カメラ持って出るの忘れました~。戻ったら、なんか表が暗いです。ライトが壊れてたみたい。店内の派手な電飾を点けて、まずはご挨拶がわりにデイジーヒルが6曲。これはデイジーヒルではありません。数少ない大人なお客さま、ペアルックだったので撮ってみました。



Southern Flavor
The Brokenhearted Lover
Heaven With You
Hard Times Come Again No More
There Ain't No Ash Will Burn
True Life Blues 

彼らの選曲が、かなりオーソドックスなモノに違いない(美星で見ただけだったので自信はなかったけど、カンですよ、カンね。)と思ったので、うちは極力ド・ブルーグラスは排除して、さらにふだん必ず入れてるような曲も(なぜか)ほとんど入れないでセットを組みました。9月だったのでビル・モンロー月間に敬意を評してインストのSouthern Flavorと最後のTrue Life Bluesは入れましたけど。

次がPORTALのステージです。



Sugar Coated Love,Blue Ridge Cabin Home,千日前もやってる、Roll On Blues(いっつもMCの教授が、流転のブルース、って言うてるやつですね。),Nine Pound Hammer,嬉しいわあ、知ってる曲ばっかりやん。合間に入るS藤くんのMCもとてもすてきでした。某ブルーグラス専門誌に掲載された彼らの記事も、もう一回帰って読み直した位です。

MCとギターヴォーカルのS藤くんと、バンジョーのY本くん。



マンドリンのポールくんことM本くん。彼だけが、高校時代に楽器を触った経験があったそうです。後の3人はみんな大学から?いや、ふつうにうまいよ、2年半でこれだけできるようになるものなの?(学生時代いかにサボってたか、やな、私。)



隠れてたのでなかなか顔が映らなかったベースのY田くん。ずっとポーカーフェイスで弾いてたので、とっつきにくい人かな、と思ってたら違いました。打上げでとてもフレンドリーな彼を発見しました。



この後も、Salty Dog Blues,Think Of What You've Doneとお馴染みの曲が続きます。Think Of~なんか、Cでやってたんちゃうかな?私Eなんですけど。9月はビル・モンロー月間なので、とLinda Louもやってくれました。



鏡に映る若者。There Ain't Nobody Gonna Miss Me When I'm Gone,Blue Night,Will The Circle Be Unbroken,ときて、アンコールがLittle Girl Of Mine,Tennesseeでした。どうよ、このセットリスト。(実は覚えてたわけじゃなくて、動画見ながら書いたんですけどね。)



古いものが必ずしもいいとは限らない。新しいものが馴染みにくい私たちの年頃ではあるけど、それでもやっぱり新しくてもいいものはいい。だけど、ブルーグラスっていう音楽をやるんだったら、まずは先達の音を聴いて、曲をたくさん覚えて、それから自分たちの音に作り上げていってほしいな、と思います。そう言う意味で、彼らはとても気持ちのいいアプローチをしている、と私は感じました。(いろんな人がいるから、あくまでも私は、なんですけど。こういう選曲をしてステージに上がる若者、大好きです!別に最近のバンド知らんから、とかそんなんちゃうからね。)



さて、最後はも一度デイジーヒル。もう、やらんでもええようなもんやけどね。とりあえず持ってきたから聴いていただきましょか。
写真は千日前バンマスから無断でいただいてきました。まあ怒られへんやろ。



セットリストも一応。

Somebody Stole My Gal
Coffee Rumba
Come Early Morning
Faded Coat of Blue
Darkest Hour Is Just Before Dawn 
Dirty Old Town
Blue Kentucky Girl
If I Give My Heart
君へ。ありがとう

譜面台にはMCのネタの某ブルーグラス専門誌以外置いてない若者と違って、私はがっつり歌詞をガン見して歌いました。40分2セット歌詞見ないで歌う位のレパは持ってるのですが、今回は敢えてちょっと違う曲ばっかり入れたので、こんなことになってしまいました。

そしていよいよ大団円です。



全員で、Your Love Is Like A Flower,I Wonder Where You're Tonightを歌いました。



あ~楽しかった。いっぱい刺激をもらいました。打ち上げでは、名前を聞くのを忘れたけど、1回生の女子ふたりと同席で、色々おしゃべりもしたし、バンドメンバーの話も聞けました。末っ子より若いひとたちと、会話が続けられるのが嬉しいですよね。共有できる話題がある、ってすてきです。またやりたいな、愛歳ライブ。
PORTALのみんな、本当にありがとうね。どこかで会ったら声かけてね。
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