そのお客さまが、サイモン＆ガーファンクルの曲ばかり演奏される、めん100というユニットのお一人、K田さんでした。実はこのユニットとは、別の方のライブでもお会いしてて、(会ってご挨拶しただけですけど）もういっぺんちゃんと聴きに行きたいな、と思ってたのです。そうしたら、2月に、ねいろかふぇでやります、とのこと。ちゃんと予定を開けて準備万端、当日もキャンセルすることなく、無事伺うことができました。
中学、高校生の頃は日本のフォークソングとかカーペンターズとか、それも表面だけさら～っと聴いてた私、大学に入ったらブルーグラス原理主義（！）のサークルで、ユーミン聴いてるとか言えない雰囲気、S&Gの音に触れたことといったら、すごく有名なヒット曲がいくつもヘビロテでかかっていたラジオの深夜放送位のものです。なのですが、そんな私でも彼らのハーモニーのすばらしさとか、ギターの音色の美しさは印象に残っています。近場の気楽さで、のんびり出かけました。
おお！開演までまだだいぶあるというのに、ほぼ満杯ですやん。相方は階段のスペシャル席に、私は無理やり真ん中に席を作っていただき座ることができました。
左がポール役のN本さん、右がアート役のK田さん
初めてふたりでハモった曲はBleecker Streetだったそうです。
サムピックからフラットピックに持ち替えられた時
America、この曲は知ってる。ミセスロビンソン、おお、これも有名な曲や、とこの辺りまでは付いていけました。でも、後ろの席の方は、どの曲もみな小さな声で歌ってはります。歌詞も覚えておられるようです。ナナメ前の女性も口元が動いてる。これはお客さまが皆マニアですね。
N本さん、どうもココリコ遠藤が歌ってる気がして仕方がないんですけど・・・。似てるって言われませんか？
K田さん、ちょっと喉の調子が悪かったようで、辛そうでした。でも高い音もきれいにハモっておられました。ふだんはもっとうまいんですよ、とは言われませんでした(笑）
ええ～！！9カポ！
バンドの名前、不思議やなあと思っていました。S＆Gと関係なさそうやし。もうひとつ知ってるカバーバンドは、彼らの昔のユニット名を名乗ってはるとか聞いたけど。謎が解けました。おふたりの名前から来てるらしいです。それ書くと仮名にしてる意味がないので書きません。
12弦ギターに持ち替えです。
ふたりでやり始めてまだ8年だそうですが、もっともっと長く一緒に演奏されているような印象を受けました。時間が濃密なのかもしれませんね。
反戦の歌、太陽は燃えている（だけどメロディはとてもきれいで知らずに聞いたらそうとは思えない）、4月になれば彼女は（これは私も知ってた。）Feelin' Groovy、エミリー・エミリーなどと続き、I Am A Rock、という曲で1セット目は終了。
休憩時間もお店が満員なので、まずトイレに行っておこうという方が続出。いつでも行ってくださいね、注文もどうぞ、とMCでは言われましたが、あんな演奏中にはまさか行けませんわ。私の席は壁際の皆さんを完全にふさぐ場所だったので、立って場所を開けていました。この日のフライヤーと新聞にも載ってた別のフライヤーを。
2セット目は、He was My Brother、黒人の友人が白人に射殺されたことを受けて作った反戦のうたから始まりました。
ブックエンド、というアルバムから、Old Friend、そしてパンキーのジレンマ、というMCでは訳の分からんジョークの入った歌、も聴かせていただきました。有名なところでは、コンドルは飛んでいく、スカボローフェア、冬の散歩道、など。私の大好きなエヴァ・キャシディもカバーしてるKathy's Songも。
最後の2曲はいつも決まっているそうです。The BoxerとSounds of Silence、The Boxerは、彼らの曲の中で一番好き。私の口元も動いていたと思います。そして、アンコールは、アルバムにも入っているそうです、オリジナルではなく、エバリー・ブラザーズのBye Bye Love、でした。
全21曲でしたか、S&Gワールドを堪能しました。終わってもまだ正宗屋が開店するかしないか、の時間です。(行ってませんけどね）ええ日曜日でした。ありがとうございました。
