先日の12月31日、つまり大晦日の午後。スマホでなんとなく韓国のラジオ放送を聴いていたら、「ヘノミの名所、忠南(忠清南道)の舒川(ソチョン)のようすをお伝えします」というDJの声が耳に入ってきました。
<ヘノミ>(해넘이)とは<日の入り>のことです。
韓国にも<初日の出>を見に行く風習があるのは周知のこと(?)だと思います。
このブログでも、日の出については2009年から→
<☆韓国の初日の出の名所 やっぱり正東津でしょ>、→<朝鮮半島 西海岸の日の出の名所>、→<[韓国の観光地]テーマ別ベスト10 ③滝&渓谷・民俗村&遺跡地・日の出&日没の名所>と3度関係記事を載せてきました。
しかし、日の入りについてはとくに取り上げたことはありませんでした。
ただ、上記2つ目の記事で<朝鮮半島の西海岸から日の出が見られる所>として次の3ヵ所があると書きました。
全羅南道・務安(ムアン.무안)の導里浦(トリポ.도리포)
忠清南道・唐津(タンジン.당진)のウェモク(왜목)村(マウル)
忠清南道・舒川(ソチョン.서천)の馬梁浦口(マリャンポグ.마량포구)
西海岸ということは、ふつうに日の入りが見られるということ。つまり、これらの所は日の出も日の入りも見られるということで、それが観光のポイントとなるわけですね。
・・・ということで、舒川も日の入りの名所としてふつうに冒頭に書いたような実況中継の場所になるということです。
ネット検索すると、2013年の舒川郡馬梁浦口の大晦日の動画がありました。(→コチラ)
下の画像はその1場面です。
なるほど、たしかに多くの人が集まってます。
→コチラの韓国記事では、韓国の日の出の名所とともに日の入りの名所を次のように10ヵ所ずつ挙げています。
《日の出の10大名所》
タンクッマウル[全羅南道海南郡]/唐津(タンジン)ウェモクマウル[全羅南道唐津郡]/虎尾串(ホミゴッ)[慶尚南道浦項市]/錦山(クムサン)菩提庵(ポリアム)[慶尚南道南海郡]/正東津(チョンドンジン)[江原道江陵市]/湫岩燭台岩(チュアムチョッテパウィ)[江原道東海市]/艮絶岬(カンジョルゴッ)燈台[蔚山広域市]/城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)[済州島西帰浦市]/向日庵(ヒャンイラム)[全羅南道麗水市]/河趙台(ハジョデ)[江原道襄陽郡]
《日の入りの10大名所》
細方(セバン)マウル[全羅南道珍島郡]/大阜島(テブド)[全羅南道安山市]/コッチ海水浴場[忠清南道泰安郡]/席毛島(ソンモド)[仁川広域市江華郡]/烏耳島(オイド)[京畿道始興市]/彩石江((チェソッカン)[全羅北道扶安郡]/白岫(ペクス)海岸道路[全羅南道霊光郡]/武昌浦(ムチャンポ)[忠清南道保寧市]/多大浦(タデポ)[釜山広域市沙下区]/松溪(ソンゲ)マウル[全羅南道務安郡]
このような日の入りの名所では、大晦日を期して日の入り祝祭&新年の日の出祝祭といった行事が開かれています。そんな行事が昔からの習俗の延長線上にあるのか、近年観光用に新しく始まったものかはよくわかりません。(私ヌルボの知るところでは、他の多くの地方都市の祝祭の多くはこの20年の間に新たに始まったものと思われますが・・・。)
日本では、初日の出は全国的に多くの人が見に出かけても、大晦日の日の入り(<終(つい)の日の入り>と一部で(?)いうそうですが)を見に行く風習は一般的にはないと思いますが・・・。「だんだん、暗くなってくるねー」とか、「沈んでいくねー」とか、なんか気持ちも落ち込んでいくようではないですか。
しかしこの17年の暮れ~18年正月、このような韓国各地の日の入り&日の出行事の多くは、前年に続いて鳥インフルエンザ(略称AI)の蔓延を防ぐため取りやめになったそうです。保寧とか、上述の舒川なども・・・。そうした中で、忠清南道で唯一催し(第16回安眠島夕焼け祭り)が開かれた所が泰安郡安眠島(アンミョンド)のコッチ海水浴場でした。→コチラの記事によると、大晦日には日没の2~3時間前から人が集まり、また道路のあちこちで交通渋滞が起きたりもし、そして現地では人々が希望の風船やハガキに家族の幸せと健康を祈る文を書き、主催側が用意した雑煮も分けて食べたりして日の入りを待ったとか。しかし、だんだん雲が多くなって、<お婆さん岩>と<おじいさん岩>の間に沈むはずの日の入りははっきりとは見られなかったものの、雲間の夕焼けに染まる空と岩をなんとか見たとのこと。(下画像)
考えてみれば早起きが大きなハードルである初日の出に比べると、終の日の入りは無理なく見に行けそうではありますね。
また、日本では日の入りを見に行く習慣はないのでは?と先に書きましたが、宗谷岬では日の出も日の入りも見られるし、能登半島の能登ロイヤルホテルでは両方見られることを売りにしているようだし、ほかにも探してみれば日の出・日の入りが共に見られる所、あるいは美しい日の入りが見られる所はいろいろありそうです。
ただ、なんで韓国ではニュースで取り上げるほど日の入りの名所に人が集まるのか、肝心なことはちょっと調べただけではわかりませんでした。
※<日の出>はふつう<해돋이(ヘドジ)>ですが、とくに初日の出のように日の出を見ることは<해맞이(ヘマジ)>といいます。
【ソウルの中心部から地下鉄+バス(orタクシー)で行ける始興(シフン)市の烏耳山(オイド)も日の入りの名所。昨年12月初めに行った時撮った写真です。】
<ヘノミ>(해넘이)とは<日の入り>のことです。
韓国にも<初日の出>を見に行く風習があるのは周知のこと(?)だと思います。
このブログでも、日の出については2009年から→
<☆韓国の初日の出の名所 やっぱり正東津でしょ>、→<朝鮮半島 西海岸の日の出の名所>、→<[韓国の観光地]テーマ別ベスト10 ③滝&渓谷・民俗村&遺跡地・日の出&日没の名所>と3度関係記事を載せてきました。
しかし、日の入りについてはとくに取り上げたことはありませんでした。
ただ、上記2つ目の記事で<朝鮮半島の西海岸から日の出が見られる所>として次の3ヵ所があると書きました。
全羅南道・務安(ムアン.무안)の導里浦(トリポ.도리포)
忠清南道・唐津(タンジン.당진)のウェモク(왜목)村(マウル)
忠清南道・舒川(ソチョン.서천)の馬梁浦口(マリャンポグ.마량포구)
西海岸ということは、ふつうに日の入りが見られるということ。つまり、これらの所は日の出も日の入りも見られるということで、それが観光のポイントとなるわけですね。
・・・ということで、舒川も日の入りの名所としてふつうに冒頭に書いたような実況中継の場所になるということです。
ネット検索すると、2013年の舒川郡馬梁浦口の大晦日の動画がありました。(→コチラ)
下の画像はその1場面です。
なるほど、たしかに多くの人が集まってます。
→コチラの韓国記事では、韓国の日の出の名所とともに日の入りの名所を次のように10ヵ所ずつ挙げています。
《日の出の10大名所》
タンクッマウル[全羅南道海南郡]/唐津(タンジン)ウェモクマウル[全羅南道唐津郡]/虎尾串(ホミゴッ)[慶尚南道浦項市]/錦山(クムサン)菩提庵(ポリアム)[慶尚南道南海郡]/正東津(チョンドンジン)[江原道江陵市]/湫岩燭台岩(チュアムチョッテパウィ)[江原道東海市]/艮絶岬(カンジョルゴッ)燈台[蔚山広域市]/城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)[済州島西帰浦市]/向日庵(ヒャンイラム)[全羅南道麗水市]/河趙台(ハジョデ)[江原道襄陽郡]
《日の入りの10大名所》
細方(セバン)マウル[全羅南道珍島郡]/大阜島(テブド)[全羅南道安山市]/コッチ海水浴場[忠清南道泰安郡]/席毛島(ソンモド)[仁川広域市江華郡]/烏耳島(オイド)[京畿道始興市]/彩石江((チェソッカン)[全羅北道扶安郡]/白岫(ペクス)海岸道路[全羅南道霊光郡]/武昌浦(ムチャンポ)[忠清南道保寧市]/多大浦(タデポ)[釜山広域市沙下区]/松溪(ソンゲ)マウル[全羅南道務安郡]
このような日の入りの名所では、大晦日を期して日の入り祝祭&新年の日の出祝祭といった行事が開かれています。そんな行事が昔からの習俗の延長線上にあるのか、近年観光用に新しく始まったものかはよくわかりません。(私ヌルボの知るところでは、他の多くの地方都市の祝祭の多くはこの20年の間に新たに始まったものと思われますが・・・。)
日本では、初日の出は全国的に多くの人が見に出かけても、大晦日の日の入り(<終(つい)の日の入り>と一部で(?)いうそうですが)を見に行く風習は一般的にはないと思いますが・・・。「だんだん、暗くなってくるねー」とか、「沈んでいくねー」とか、なんか気持ちも落ち込んでいくようではないですか。
しかしこの17年の暮れ~18年正月、このような韓国各地の日の入り&日の出行事の多くは、前年に続いて鳥インフルエンザ(略称AI)の蔓延を防ぐため取りやめになったそうです。保寧とか、上述の舒川なども・・・。そうした中で、忠清南道で唯一催し(第16回安眠島夕焼け祭り)が開かれた所が泰安郡安眠島(アンミョンド)のコッチ海水浴場でした。→コチラの記事によると、大晦日には日没の2~3時間前から人が集まり、また道路のあちこちで交通渋滞が起きたりもし、そして現地では人々が希望の風船やハガキに家族の幸せと健康を祈る文を書き、主催側が用意した雑煮も分けて食べたりして日の入りを待ったとか。しかし、だんだん雲が多くなって、<お婆さん岩>と<おじいさん岩>の間に沈むはずの日の入りははっきりとは見られなかったものの、雲間の夕焼けに染まる空と岩をなんとか見たとのこと。(下画像)
考えてみれば早起きが大きなハードルである初日の出に比べると、終の日の入りは無理なく見に行けそうではありますね。
また、日本では日の入りを見に行く習慣はないのでは?と先に書きましたが、宗谷岬では日の出も日の入りも見られるし、能登半島の能登ロイヤルホテルでは両方見られることを売りにしているようだし、ほかにも探してみれば日の出・日の入りが共に見られる所、あるいは美しい日の入りが見られる所はいろいろありそうです。
ただ、なんで韓国ではニュースで取り上げるほど日の入りの名所に人が集まるのか、肝心なことはちょっと調べただけではわかりませんでした。
※<日の出>はふつう<해돋이(ヘドジ)>ですが、とくに初日の出のように日の出を見ることは<해맞이(ヘマジ)>といいます。
【ソウルの中心部から地下鉄+バス(orタクシー)で行ける始興(シフン)市の烏耳山(オイド)も日の入りの名所。昨年12月初めに行った時撮った写真です。】
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