<コリアン・シネマ・ウィーク2014>(at韓国文化院)で観た「チラシ:危険な噂」については、10月26日の記事(→コチラ)でもいろいろ書きました。
この作品について、<DAUM映画>の評点のページ(→コチラ)を見てみると、専門家の1人として「シネ21(씨네21)」のソン・ギョンウォン(송경원)記者が6.0という評点とともに次のような寸評を記していました。
알고 보면 별거 없는 ‘카더라’ 통신
わかってみればたいしたことないカドラ通信
この카더라 통신(カドラ通信)も(1つ前の記事の진동 설정(振動設定)同様)私ヌルボの知らない言葉でした。
調べてみると「出処も、内容の真偽もはっきりしないうわさ話」といった意味です。
「○○という話だ」という伝聞(&回想)の表現を、標準語で「○○+고 하더라」というところ、慶尚道方言では<고 하>→<카>となって「○○+카더라」と変化します。これが카더라 통신の由来とのことです。
かなり以前から使われている言葉のようなので、新語というよりスラングといったところでしょうか。<韓国ウィキペディア>に「카더라」という項目がある(→コチラ)こと等をみると、それも十分市民権のあるスラングと思われます。
日本のネット内で見てみると、すでに2005年に韓国記事を翻訳したブログ記事(→コチラ)に「カドラ通信」という言葉があり、また요우커(ヨウコ)という言葉をヌルボよりずっと早く紹介していたブログ<福岡発 コリアフリークなBlog>は、この「カドラ通信」に至っては2007年と、実に7年も前にこの言葉について紹介・説明記事をアップしているのですね。(→コチラ。) 以後、この言葉をふつうに用いているブログ記事はそれなりにあります。(単にヌルボの情報感度が鈍いということか?)
さて、このカドラ通信がネタとしてよく取り上げるのは、まずはやはり芸能関係のゴシップ。先の2005年の記事もそうだし、10月26日の記事で例示したチラシの内容もそうでした。これが元となったスキャンダルや悲劇はいくつもありました。
「チラシ:危険な噂」では、焦点となったチラシの内容は国会議員と女優とのスキャンダルでした。つまり、政治経済方面でもカドラ通信がいろんな影響を及ぼしていて、またそれを「利用」するということも行われているのですね。
そういえば、例の朴槿恵大統領の所在をめぐる産経新聞の記事も、ネタ元は「証券街の情報誌」(つまり「チラシ」!?)で、これもまさにカドラ通信のたぐいではないですか。
・・・と、こんなことをいろいろ調べている間、たまたま開いた月刊「新東亜」11月号の記事中に‘카더라톡’(カドラトーク)という言葉を発見。その内容はというと・・・、まだ少し長くなりそうなので、以下は続くということにします。
この作品について、<DAUM映画>の評点のページ(→コチラ)を見てみると、専門家の1人として「シネ21(씨네21)」のソン・ギョンウォン(송경원)記者が6.0という評点とともに次のような寸評を記していました。
알고 보면 별거 없는 ‘카더라’ 통신
わかってみればたいしたことないカドラ通信
この카더라 통신(カドラ通信)も(1つ前の記事の진동 설정(振動設定)同様)私ヌルボの知らない言葉でした。
調べてみると「出処も、内容の真偽もはっきりしないうわさ話」といった意味です。
「○○という話だ」という伝聞(&回想)の表現を、標準語で「○○+고 하더라」というところ、慶尚道方言では<고 하>→<카>となって「○○+카더라」と変化します。これが카더라 통신の由来とのことです。
かなり以前から使われている言葉のようなので、新語というよりスラングといったところでしょうか。<韓国ウィキペディア>に「카더라」という項目がある(→コチラ)こと等をみると、それも十分市民権のあるスラングと思われます。
日本のネット内で見てみると、すでに2005年に韓国記事を翻訳したブログ記事(→コチラ)に「カドラ通信」という言葉があり、また요우커(ヨウコ)という言葉をヌルボよりずっと早く紹介していたブログ<福岡発 コリアフリークなBlog>は、この「カドラ通信」に至っては2007年と、実に7年も前にこの言葉について紹介・説明記事をアップしているのですね。(→コチラ。) 以後、この言葉をふつうに用いているブログ記事はそれなりにあります。(単にヌルボの情報感度が鈍いということか?)
さて、このカドラ通信がネタとしてよく取り上げるのは、まずはやはり芸能関係のゴシップ。先の2005年の記事もそうだし、10月26日の記事で例示したチラシの内容もそうでした。これが元となったスキャンダルや悲劇はいくつもありました。
「チラシ:危険な噂」では、焦点となったチラシの内容は国会議員と女優とのスキャンダルでした。つまり、政治経済方面でもカドラ通信がいろんな影響を及ぼしていて、またそれを「利用」するということも行われているのですね。
そういえば、例の朴槿恵大統領の所在をめぐる産経新聞の記事も、ネタ元は「証券街の情報誌」(つまり「チラシ」!?)で、これもまさにカドラ通信のたぐいではないですか。
・・・と、こんなことをいろいろ調べている間、たまたま開いた月刊「新東亜」11月号の記事中に‘카더라톡’(カドラトーク)という言葉を発見。その内容はというと・・・、まだ少し長くなりそうなので、以下は続くということにします。
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