ツァイガルニク効果とダンボール

アナタはツァイガルニク効果というのをご存知でしょうか？
人間は達成できた物事よりも、
達成できなきなかった物ごとに対して、
より強い記憶や印象を持つという心理学的な現象のこと。

たとえば、
好きな人がいて、
勇気を持って告白したけれどフラれた・・・
というときよりも、
告白できずに終わった・・・
というときの方がより強い思いが残るとか。

心理学的な現象というと、
なにやら真面目で難しい感じがありますが、
じつはこのツァイガルニク効果の実験って、
かなり面白いのです。

その実験とは、
被験者に仕事を割り当て、
それをできるだけ早く正確に終わらせるようにと指示。
作業の内容は、
ダンボール箱を組み立てるとか、
粘土で犬を作るといったこと。
この実験では、
こうした作業をしている被験者を邪魔するというのがポイント。
邪魔が入って作業ができず、
最後まで作業を終わらせることができない被験者たち。
その記憶を調べることが大事なようなのです。

私はこの実験の話を聞いて、
いつもダンボール箱を組み立てようとして、
猫に邪魔されていたことを思い出して、
失笑してしまいました。