勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

薔薇の実

2007-12-07 23:53:28 | Weblog
 薔薇は6月の誕生花、季語は夏。また冬に咲く薔薇を冬薔薇(ふゆそうび)といい、季語は冬とある。
 そんな薔薇の花も、秋にはこんなに美しい真っ赤な実を結ぶことを知らなかった。薔薇の実をローズヒップ(Rose hip)といい、ハーブティーとしてのローズヒップ・ティー、またローズヒップ・オイルなどの美容液としても用いられるらしい。
 

◇ 麗人の唄 ◇

ぬれた瞳のささやきに
ついだまされた恋ごころ
きれいなバラには棘がある
きれいな男にゃ罠がある
知ってしまえばそれまでよ
知らないうちが花なのよ

-作詞 サトウ・ハチローさん-

 むかしむかしの歌である。『知ってしまえばそれまでよ、知らないうちが花なのよ』。ちょっと秘密があったほうが魅力的かもしれない。四季を通して楽しませてくれる、棘のある薔薇も魅力がいっぱいだ。

紅葉

2007-12-07 02:34:23 | Weblog
木々の葉が真っ赤に染まる秋の紅葉は、心も赤く染まるほどの感動がある。

このたびは
ぬさも取りあえへず手向山(たむけやま)
紅葉のにしき神のまにまに

-菅 家-

 百人一首の中でも多く取り上げられている秋の歌、中でも紅葉を歌った歌は多い。菅原道真は錦のように美しい紅葉を神に捧げようと歌っている。

 紅葉にはイチョウのように黄色くなる「黄葉」と、カエデのように赤く染まる「紅葉」の2種類があるという。落葉樹は秋になって気温が下がると、葉の付け根に離層という組織ができ、葉を落す準備をするそうだ。そのメカニズムが紅葉をもたらすという。

 しかし木々の葉が何のために葉を美しく染めるのか、よくわかってはいないらしい(紅葉のメカニズム研究家・百瀬忠征さんの話)。天気がよく、昼夜の温度差が大きいほど色づきはよくなるらしいが。

 美しい紅葉も、葉にとっては死への準備にほかならない。人間もこんな美しい旅立ちを迎えることができたらどんなにいいだろう。