勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

白い恋人

2008-02-04 00:00:29 | Weblog
日曜日、まだ明けやらぬ早朝の、寝ぼけ眼に飛び込んできた白い世界に眼も冴えた。

『 雪 』

太郎を眠らせ
太郎の屋根に雪ふりつむ

次郎を眠らせ
次郎の屋根に雪ふりつむ

-三好達治さん-


冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいとしろきも・・・

  清少納言は枕草子の中で、冬は早朝がいい。雪の降る朝はいうに及ばず、霜の朝の寒さにも趣きがある、といっている。

 雪が降ると、なぜか心が踊る。雪は童心への回帰。雪は白への憧憬。雪は静けさの象徴。しんしんと音なき音が聞こえてくる。


 昼のべたべた雪は、夜になって雨になった。朝には凍るかもしれない。凍った道は足をとる盗っ人、白い恋人は油断大敵。