勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

愛の涙

2008-02-27 23:45:29 | Weblog

愛の涙に やさしく濡れて
咲くが女の いのちなら
なぜに散らした あの夜の風よ
今は帰らぬ 夢かなし

 僕が生れて間もないころの歌、「麗人草の歌」である。長く生きていると、今は帰らぬ悲しい夢もある。愛の涙を流したことがあったかどうかは忘れたが、古い歌に詩の良さを感じるのは、年寄りの証拠か?

 昨夜、愛の涙を久しぶりに見た。中国で行われている卓球世界選手権の団体戦での対韓国戦、最後の5番手に出場した福原愛選手、準々決勝進出がかかる試合だ。最終ゲーム9-10でマッチポイントを握られる。そこから粘ってジュースとし、逆転勝ちを納めた。その瞬間、彼女の眼から涙が溢れた。それは久しぶりに見る、愛の涙だった。一番手で出場して負けた不甲斐なさとチームへの申し訳なさが、最後の試合に勝っての感涙となったのだろう。思わずこちらもウルウルときてしまった。
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 月日の経つのは早いもの。幼かった愛ちゃんが、負ける度に流した悔し涙。可愛かったあの少女も10代最後の試合になるという。前回のオリンピック出場のとき、勝った試合でのインタビューの受け答えに、負けた相手を気遣う思いやりを感じた。

 そんな少女が久しぶりに流した涙は、やさしく濡れた愛の涙か、乙女(おんな)のいのちか・・・。スポーツで流す涙は、清々しくていい♪