先日、この本をブックオフの200円コーナーでゲット。久々の掘り出し物です。
著者の佐々木さん はワークライフバランスの達人。
最近ではこんな本も出されておりまして、書店でご覧になった方も多いかと。
「部下を~」と内容がかぶっておりますが、
「部下を~」のほうが仕事術を分かりやすく纏めていると思いますので
こちらで十分ではないでしょうか。
さて、その「部下を~」ですが私が一番印象に残ったのは、コレ。
P.89 長時間労働は「プロ意識」「羞恥心」の欠如
著者がムダな残業、休日出勤をやめさせるために部下に送ったメッセージがズシっときます。
この本のエッセンスが濃縮されていると言っても過言ではないでしょう。
以下、自分が読み返しできるように、抜粋させて頂きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
残業・休出問題について
シンクタンクの仕事は長時間労働になりがちであること、また残業の効用は十分認めるにしても、
以下を読んで仕事に対するスタンスを改めて欲しい。
●労働基準法36条に規定されているいわゆる36協定で残業は月45時間を超えてはならない。
それを超えるにはそれ相応の理由と手続きがいる。
再建会社ではない現在の当社にそれほどの長時間労働をしなくてはならない事情はない。
労働に対する世の基準(法の遵守)に逆らう常識の欠如を感じる。
●仕事はコストと成果のバランスが常に求められる。
生ずる効果に比べ多くのコストを投入する採算意識、バランス感覚の欠如を感じる。
●会社はプロの社員を求めているが、プロとは限られた時間の中で、いかに効率よく成果を出すかである。
そのために事前の周到に考え抜かれた作業プログラムと最短コースで仕事を完遂させる能力が日々試されている。
成り行きにまかせ、ただやみくもに時間をかけることはプロのやることではない。
●多くの残業を続ける結果、自分の健康を損ねたり、
大切な家族とのコミュニケーション不足というマイナスが生ずるリスクを考えないことに想像力の欠如を感じる。
●また、仕事以外の活動が、その人の人格形成に役立ち、幅広い仕事に繋がるはずなのに、
そのことに目を向けない向上心の欠落も見られる。
●自分で時間外の時間を記入し、上司に申請することは、
自ら所定の時間内では仕事ができないということを毎月表明していることで、そこに羞恥心の欠如を見る。
●そのような部下を目の前にしながら、注意もせず、仕事の指導もせず、相談にも乗らない管理職に、
責任意識の希薄さを感じる。
また、同じ会社の中で、同じグループの中で、残業の多い人と、
ほとんどない人が存在するのは仕事の配分が間違っており、マネジメント不足である。
(抜粋終了)
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正論すぎるために非常に耳が痛いです。
残業をする側もさせる側も、心のどこかに留めて欲しい言葉だと思います。
(ただ一方で、「目の前の仕事を頑張れ」とも。どうすればいいのでしょうか)
私の場合は、仕事が楽しいので気が付いたら深夜ってのも結構ありますから、残業などはまぁ仕方ないってな立場です。
さはさりながら、結局のところ「プロ」にはなりきれず、中途半端なお笑いブロガーとしてめでたく窓際となりましたが。
さて、閉塞感漂う現在。どの企業もポストは減って、この本のタイトルにあるような状況だとか。↓
だとすると、努力したけど届かなかったこの7割の人向けにもメッセージが必要ではないかと。
本稿タイトルのような本が出たら、私、買っちゃいますけどね。
ただ、読まなくても結論は見えております。
要するに、「人生、会社や仕事だけじゃないよ」と。
そういう意味では先日ご紹介した、この本ははオススメかも。特に40代後半の方々。
また、哲学者・中島義道氏のこの本も通じるものがあります。
さらに脱線しますと、現在私は中島氏の最新作を読んでおります。
後日ご紹介したいと思います。ラクとトクを求める弱者・・・・・とは自分のことと気づき、思いっきり自己嫌悪できる一冊です。
またいきます。
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部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~ | |
佐々木 常夫 | |
WAVE出版 |
著者の佐々木さん はワークライフバランスの達人。
最近ではこんな本も出されておりまして、書店でご覧になった方も多いかと。
そうか、君は課長になったのか。 | |
佐々木 常夫 | |
WAVE出版 |
「部下を~」と内容がかぶっておりますが、
「部下を~」のほうが仕事術を分かりやすく纏めていると思いますので
こちらで十分ではないでしょうか。
さて、その「部下を~」ですが私が一番印象に残ったのは、コレ。
P.89 長時間労働は「プロ意識」「羞恥心」の欠如
著者がムダな残業、休日出勤をやめさせるために部下に送ったメッセージがズシっときます。
この本のエッセンスが濃縮されていると言っても過言ではないでしょう。
以下、自分が読み返しできるように、抜粋させて頂きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
残業・休出問題について
シンクタンクの仕事は長時間労働になりがちであること、また残業の効用は十分認めるにしても、
以下を読んで仕事に対するスタンスを改めて欲しい。
●労働基準法36条に規定されているいわゆる36協定で残業は月45時間を超えてはならない。
それを超えるにはそれ相応の理由と手続きがいる。
再建会社ではない現在の当社にそれほどの長時間労働をしなくてはならない事情はない。
労働に対する世の基準(法の遵守)に逆らう常識の欠如を感じる。
●仕事はコストと成果のバランスが常に求められる。
生ずる効果に比べ多くのコストを投入する採算意識、バランス感覚の欠如を感じる。
●会社はプロの社員を求めているが、プロとは限られた時間の中で、いかに効率よく成果を出すかである。
そのために事前の周到に考え抜かれた作業プログラムと最短コースで仕事を完遂させる能力が日々試されている。
成り行きにまかせ、ただやみくもに時間をかけることはプロのやることではない。
●多くの残業を続ける結果、自分の健康を損ねたり、
大切な家族とのコミュニケーション不足というマイナスが生ずるリスクを考えないことに想像力の欠如を感じる。
●また、仕事以外の活動が、その人の人格形成に役立ち、幅広い仕事に繋がるはずなのに、
そのことに目を向けない向上心の欠落も見られる。
●自分で時間外の時間を記入し、上司に申請することは、
自ら所定の時間内では仕事ができないということを毎月表明していることで、そこに羞恥心の欠如を見る。
●そのような部下を目の前にしながら、注意もせず、仕事の指導もせず、相談にも乗らない管理職に、
責任意識の希薄さを感じる。
また、同じ会社の中で、同じグループの中で、残業の多い人と、
ほとんどない人が存在するのは仕事の配分が間違っており、マネジメント不足である。
(抜粋終了)
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正論すぎるために非常に耳が痛いです。
残業をする側もさせる側も、心のどこかに留めて欲しい言葉だと思います。
(ただ一方で、「目の前の仕事を頑張れ」とも。どうすればいいのでしょうか)
私の場合は、仕事が楽しいので気が付いたら深夜ってのも結構ありますから、残業などはまぁ仕方ないってな立場です。
さはさりながら、結局のところ「プロ」にはなりきれず、中途半端なお笑いブロガーとしてめでたく窓際となりましたが。
さて、閉塞感漂う現在。どの企業もポストは減って、この本のタイトルにあるような状況だとか。↓
7割は課長にさえなれません (PHP新書) | |
城 繁幸 | |
PHP研究所 |
だとすると、努力したけど届かなかったこの7割の人向けにもメッセージが必要ではないかと。
本稿タイトルのような本が出たら、私、買っちゃいますけどね。
ただ、読まなくても結論は見えております。
要するに、「人生、会社や仕事だけじゃないよ」と。
そういう意味では先日ご紹介した、この本ははオススメかも。特に40代後半の方々。
欲しがらない生き方 -高等遊民のすすめ- (角川oneテーマ21 B 121) | |
岬 龍一郎 | |
角川グループパブリッシング |
また、哲学者・中島義道氏のこの本も通じるものがあります。
人生を“半分”降りる―哲学的生き方のすすめ (新潮OH!文庫) | |
中島 義道 | |
新潮社 |
さらに脱線しますと、現在私は中島氏の最新作を読んでおります。
後日ご紹介したいと思います。ラクとトクを求める弱者・・・・・とは自分のことと気づき、思いっきり自己嫌悪できる一冊です。
善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学 (角川oneテーマ21) | |
中島 義道 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
またいきます。
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以前より、内容がかなりキワドくなっているように思えますが、やはり上司ストレスのせいでしょうか?西の部長さんが早く昇格して来ることを祈ってます。
ちなみに僕は今、インドで若隠居してます。