プラネックスコミュニケーションズの「改善報告書」提出に思う

無線LAN、ルータなどのネットワーク製品を取り扱うプラネックスコミュニケーションズ
が、本日、ジャスダック証券取引所に「改善報告書」を提出しております。
http://www.planex.co.jp/company/pdf/20060411_improvement_report.pdf

提出の理由は、
「当社の会計監査人であった中央青山監査法人から2月16日に書面で、
3月24日の株主総会終結をもって再任を受けず退任する旨の通知を受け取って
いたのにも関わらず、3月28日まで本件情報を開示していなかった」とのこと。

この改善報告書をナナメ読みしましたが、当社も認めているように
適時開示の意識が乏しい。中央青山が退任したのも何となく理解できます。


そして、4月5日の拙稿「シーシーエスアイの公認会計士等の異動に思う」に
Grande　Journalのgrandeさんが寄せて下さったコメントも思い出しました。

「昨年来続いている流れとして、中央青山のクライアント選別作業があると
思います。監査資源である人員が明らかに欠乏していますから、十分な監査が
できない可能性があるわけで、手間がかかる・リスクが高いと判断された企業は
情け容赦なく切られているんじゃないかなと。（中略）
ある意味、重要顧客の死守と、不良顧客の切捨ての開始ともいえるのでしょうが。」


これは邪推の域を出ませんが、当社のプレスリリースを見ておりますと、
前副社長がライブドアの前身エッジの取締役であったこと、その副社長が退任した
こと等、風評リスクを受けやすい状況にあったことが伺われ、失礼ながら
中央青山にとって「不良顧客」という烙印を押された可能性がありますね。

当社は12月決算でしたので、3月決算企業でもこうした退任事例が出てくるかも
知れません。

今回の決算は、会計監査人の変更（特に中央青山がどういう会社を見限るか）
っていうのが隠れた注目点かも知れませんね。