「おがつ復興市」が5月28日(土)に、石巻市役所雄勝支所前広場にて開催されました。
NPOだんだんカフェでは、『お買い物ボランティア』を募集。
13名の皆様が、東京から雄勝へ向かいました。
マイクロバス1台と、物資輸送用ミニバンの2台体制。
マイクロバスには、復興市で販売する生活用品がギッシリ置かれてます。
夜8時30分すぎに、東京・本所のだんだんカフェオフィスを出発し、
首都高向島、川口線→東北道→仙台南部道路・東部道路→三陸道というルート。
途中、佐野、安達太良、菅生のSAで休憩、菅生では仮眠休憩を取り、石巻河北ICまで向かいました。
5月12日の「避難所作業キックオフ」時よりも東北道の段差もだいぶ補修されつつありますが、
福島、宮城ではまだまだ段差が残っている箇所もあり、そのたびにガタッ!ガタッ!と揺れました。
12日との道中の変化でもうひとつ、田植えをだいぶ行ってましたね。ただ、津波の影響もあり、潮がかぶって、田植え出来なかった田んぼも多かったようで、この秋のお米の価格にも影響が出る可能性がありそうです。
河北ICからは、道の駅上品の里で休憩、道の駅を過ぎると北上川の河岸を通りますが、
被害状況を代表・稲垣ゆかりが、マイクで説明いたししました。
まず、復興市会場で生活応援マーケット用の荷物を降ろして、
参加された皆様を大須小へご案内。
学校で、津波時の映像を見ていただきました。
私スタッフYは、長期ボランティアの皆様と状況確認しつつ、
復興市や今後の支援活動の打ち合わせ。
再びバスに乗り、復興市会場へ戻りました。
復興市は、津波で壊滅的被害を受けた雄勝町の再生を誓うスタート的イベント。
海産物や、炊き出しの飲食、雄勝硯などを全て販売いたしました。
だんだんカフェでは、「生活応援マーケット」ということで、
多くの皆様からご提供いただきました生活用品を、“超激安販売”。
自転車、家電製品、日用品などを販売いたしました。
平行して、参加された方の中で、
様々なパフォーマンスが催されました
・ハンドベル演奏と、歌
・葉脈標本
・アロマハンドマッサージ
・紙芝居
この4つで、雄勝の皆様を元気付けたわけであります。
一方、復興市も、様々なキャラクターやアトラクションで雄勝の皆様を激励。
なかでも、自衛隊音楽隊は山形の部隊の皆さんが演奏されたり、
石巻市のゆるキャラ「いしぴぃ」「いしぴょん」や、
同じく市の公式キャラクター「シージェッター海斗」も激励に駆けつけました。
(ちなみにシージェッター海斗は、石巻市ゆかりの漫画家・石ノ森章太郎画伯のキャラクター作品で、幻の作品となったのをモチーフにしてます)
そして、復興市のメインイベントといってもよいのが、
600年以上の伝統を誇る「雄勝法印神楽」。
国の指定重要無形民俗文化財とされており、雄勝では神社の例大祭で奉納されてきました。
しかし、震災では面や太鼓などが流され、保存会会員のうち会長さんは今なお行方不明になっています。
津波で助かった面や太鼓を使った神楽は、震災後はじめて披露され、約1時間にわたり演じられました。
その光景は、雄勝は負けないという姿を感じ、神楽をご覧になった方には涙した方もいました。
あいにくの雨ではありましたが、
大変盛況で、ところどころで久々に顔を合わせる方もおり、「久しぶり」「元気だったか?」といったご挨拶も見られました。
雄勝の復興はここから本格的なスタートであります。
仙台市内や同じ石巻市でも、すでに普通の生活を送っている地域もたくさんある宮城県ですが、今なお避難所暮らしを送っている方も多くいること、生活基盤を失っている方がいらっしゃることを、我々は肝に銘じなくてはなりません。
マイクロバスの運転をしていただいた朝倉様、
ミニバンで輸送していただき、さらに紙芝居もご披露いただいた町田様、
お疲れ様でした。
ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。
いろいろ、配慮行き渡らない点もあったかもしれませんが、ご参加いただいた皆様には感謝申し上げるしだいであります。今回は、だんだんカフェのオフィスのすぐ近くの中学校の先生や、すみだにお住まいの方、また、だんだんカフェブログをいつもご覧になられている方にもご参加いただきました。
NPOだんだんカフェの、復興支援はまだまだ続きます。
復興市で、次のステップへ進んだようにも感じたと思いますが、
まだまだ厳しい状況であることはたしかであります。
参加いただいた全ての皆様が、雄勝のことを一人でも多くの方に語っていただければ幸いです。
今後も、物資支援、ボランティア、チャリティ協力等でご支援よろしくお願いいたします。