歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

談春のチケット

2018年10月24日 | 演芸
今日の13:00は立川談春の2018ファイナル公演のチケット抽選結果発表だったのだけど、

確認ページには素っ気なく「チッケトをご用意することができませんでした」と一言。

今までこれだと思ったチケットの抽選はほとんど当たってきたのに、談春では3連敗中。

誰かの「死神」じゃないけど、運を使い果たしちゃったのだろうか。

今最もチケットが取れない落語家の一人、立川談春の人気は伊達じゃない。

TBSドラマ『下町ロケット』に殿村役で出演しているので一応録画しているけれど、

決定事項のように毎回ある泣き所がどうも肌に合わずまだ観ていない。

談春の年明けの2公演と志の輔の年末パルコ公演はどうか当たりますように!!



最近談春のYouTube動画が増えていたので載せておく。

王道古典「文七元結」

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初めての生落語

2018年09月10日 | 演芸
落語を好きになって約1年半、念願叶い今日初めて生で落語を見ることができた。

今年の6月に一番好きな立川談春を見に行く予定だったが、それは残念ながら行けなかったので今回が初めてとなった。

関東には寄席がいくつかあるので、見たいと思えばいつでも見に行けるのだ。

というわけで最近好きな落語家雷門小助六師匠が出る新宿末廣亭の9月上席最終日の今日、夜の部に行ってきた。



新宿三丁目駅のC4出口を出て路地に入り徒歩30秒、飲み屋の連なりの先に新宿末廣亭はある。

夕方の雨の中、忽然と現れた時代がかった建物、提灯に火が灯った外観が趣深い。





お〜いるいる小助六師匠。

それじゃあちょいと行ってきますかな。



中に入って驚いたのはロビーのような空間がなく道路から扉一枚隔ててすぐに客席と高座があること。

まだ17時過ぎだったからか、客は思ったより入っておらず高座からかなり近い席に座ることができた。

すでに一人目の落語家が高座で話していた。

中に入るだけで価値がある建物だとは聞いていたが、確かに扉の外とは異空間である。



漫談の新山真理さん、落語の三笑亭小夢師匠、三笑亭可龍師匠、コント青年団ときて雷門小助六師匠!

やはり知っている人が高座に立つというのはテンションが上がるものである。

おなじみの枕に「初天神」だった。

小助六師匠はやはり声が特徴的で話方も丁寧なので聞きやすい。

それからなんだか眠たくなってきたところに動物のモノマネをする江戸家まねき猫さん、三遊亭右左喜師匠、春雨や雷蔵師匠。

開演から2時間20分くらいでお中入りといって数分の休憩を挟み後半がはじまった。

ぼーっとしてきていたので大丈夫かなと思ったが、立川吉幸師匠の「目黒のさんま」が面白くて目が覚めた。

それからはさすが後半に出るだけあってそれぞれ特徴的で引き込まれた。

そして何よりトリの立川談幸師匠に驚いた。

顔を見たら談春の兄弟子で小説『赤めだか』にも登場したあの仏の談幸師匠ではないか!!

なぜ気づかなかったのか、うっかりミーハー心に火がついたところに、

後ろの方から「待ってました!」「よ!」とおじさんたちが囃し立てさらに盛り上がる。

立川流は寄席に出ないものと思っていたのでノーチェックだったけれど、やはり一番良かった。

こんなに近くにあるんだから定期的に行こう。



そして今年は談春が大阪で毎年開催する年末の独演会に行こう。

去年は確か芝浜だったか、

6月の石川公演では私の兄夫婦が行ったのだが、どうやら私の一番好きな「九州吹き戻し」をやったらしい。

これはもう何が何でも行くしかないな。

そして今年中にもう一人大好きな志の輔の独演会にも行こう。

実際に生で落語を見たことで欲がだだ漏れだ。
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最近好きな落語家

2018年04月06日 | 演芸
文化放送の「サンキュータツオと渋谷らくご」というラジオ番組が結構面白くてよく聞いていた。

残念ながらつい先日最終回を迎えてしまい、楽しみが一つ減ってしまった。

落語初心者や全く知らない人でも落語を楽しめるような番組だった。

もっぱらYoutubeばかりを頼りに落語を聞いている私にとっては、

新しい人を発掘するのにとてもありがたかった。

その中で一番印象に残った落語家を紹介しようと思う。

九代目雷門助六師匠の弟子、31歳の若さで真打になったその名も雷門小助六師匠だ。

なんでこんなに耳に残るのかはわからないが、声が特徴的なのは大きいかもしれない。

何と言ってもまじめな感じがいい。

私はどうやら古典落語をしっかりやる人に反応してしまうようだ。

サンキュータツオの番組では「抜け雀」をやっていたけど、

Youtubeの音源が一つしかなかったのでそれを載せておく。

雷門小助六師匠の「両泥」は23:57から。


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談春に黄色い声援

2018年01月28日 | 演芸
多くの女性が男性アイドルに黄色い声援を送るように、私は落語家立川談春に黄色い声援を送る。

キャーというよりはヒャーという感じだろう。

実はまだ生で見たことがないのだけど6月の公演のチケットが当たり今から興奮している。



私は今で言う「枯れ専」的要素を少しばかり持っているかもしれない。

高校生の時に45歳の世界史の先生に入れこんでたくらいだからきっとそうだ。

談春が格好よくて仕方がない。

落語も落語への姿勢も顔も声も文章もひねくれた物言いも。





テレビの録画機能、フリーワード予約で「立川談春」を登録していたら、

年始に放送された『桂歌丸81歳落語暮らし密着365日』という番組が録画されていた。

歌丸師匠は数段の階段をのぼったり着替えたりするだけで息が切れるような状態で、

客からすれば高座に上がる姿を見れるだけで十分なのに「紺屋高尾」をやってくれるわけだから、

本当に嬉しいだろうし感激するだろうと思う。

裏では呼吸も苦しそうなのに高座ではそれを思わせない力強い声を出す。

落語に出会ってまだ1年だけど落語家の生きる姿には「生き様」という言葉がよく似合う。

見ていると唐突に談春が現れて歌丸師匠について語っていた。

客観的かつ明確な言葉に談春の魅力を再確認しつつ、歌丸師匠は命を燃やして落語をしているんだと思った。





談春には華があるし、言い換えればオーラがある。

彼の持つ厳しさは華になる。

彼の落語を聞きたくともCDは少ないは動画はほとんどないはで世に出てる数少ない音声を繰り返し聞くしかない。

そのレア感というかもったいぶりがある意味でいいのかもしれない。

最近WOWOWで談春の「文七元結」を放送していたが、一言で言うと締まっている。

へらへらしていない感じがいい。

談春のCDに収録された「九州吹き戻し」は10年以上前の音源だが、もう何十回も聞いている。

談春曰くつまらないから誰もやらないらしい。

確かにそこまで笑いどころもないし、かといって泣かせるような噺でもないのだが癖になる。



寄席に行けば確かに生で落語を聞けるのだけど、私の初めての落語は立川談春と決めているのです。

お願いだからCDをもっと出してください。

発売前に予約して買う所存であります。

ついでに2月23日に放送される読売テレビ開局60年スペシャルドラマ『天才を育てた女房』に

出演されるらしいのでそれも楽しみにしております。
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土曜の与太郎

2017年05月27日 | 演芸
落語には決まった人物が頻繁に出てくる。

江戸落語で言えば熊さん、八っぁん、大家、若旦那にご隠居さん。

その中でも異彩を放っているのが今日の主人公「与太郎」である。



与太郎とは、ときに人の名前であり、ときに「愚か者」の代名詞となる。

どちらにしろ、「抜けているがどこか憎めないやつ」という暗黙の空気をまとっている。



与太郎の出てくる落語は笑える噺が多い。

私が聞いたいくつかの噺は、いずれも世間と与太郎のギャップが面白い。

例えば「かぼちゃ屋」では、

いつまでもふらふらしている与太郎を心配した叔父さんが彼に唐茄子売りを仕込む場面がある。

叔父さんが「これは元値だからよく上を見て(掛け値をして)売れ」と送り出せば、商売中に上(空)を見る始末。

また「金明竹(きんめいちく)」では、

店番を任された与太郎が雨宿りに店の軒下を貸してくれと申し出る通行人に毎回とんちんかんな返答をするのだが、

与太郎の発言により旦那と通行人が絶妙なすれ違いを繰り広げていく様は笑わずにはいられない。

何も知らないというのはある意味「最強」なのかもしれない。



与太郎には「何となく分かるだろう」とか「空気を読め」という曖昧なニュアンスが全く通用しない。

それでいて変なプライドも恥じらいもない、変わった思考回路を持っていて真っ正直。

そこに人を惹き付ける訳がある。




「孝行糖(こうこうとう)」では大きな声で飴を売り歩く与太郎の後ろに子どもの行列ができたし、

「かぼちゃ屋」では世間知らずの与太郎を面白いやつだと気に入ってくれた客が他の人にも唐茄子を勧めてくれた。

まどろっこしさ、物わかりの悪さ、無知、まぬけさとかそういったものは一見嫌なものとして避けられがちだが、

そこに素直さが加わるだけで「しょうがないねぇ」という温かい言葉でもって迎えられる。

愚鈍さをさらけ出すと、人は安心する。

私は密かに与太郎のような人間に憧れている。

Caravanの歌う歌に「愛すべきロクデナシ」というフレーズがあったけど、そんな感じかな。

いやあそこまで爽やかではないな。



おすすめ落語

立川談志「与太郎噺三本立て(かぼちゃ屋、豆屋、孝行糖)」

立川志らく「金明竹」

立川志の輔「ろくろ首」

古今亭志ん朝 「錦の袈裟」

桂米朝「道具屋」

立川流ばかりになってしまった。


「火星人」と思われる塊根植物
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