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【299】根来寺智積院 京都東山

2014年06月10日 | 【 京都の古刹 】

【299】根来寺智積院 京都東山

住所 京都市東山区塩小路通大和大路東入ル
宗派 真言宗智山派 総本山
山号 五百佛山
開山 玄宥(げんゆう)僧正
本尊 大日如来・不動明王

国宝 紙本金地著色松に草花図 松に梅図、桜風図 松に黄蜀葵及菊図 全25面 紙本金地著色松に草花図屏風 金剛経
備考 根来寺智積院

 智山派と言うのは、興教大師覚鑁が根来寺に真義真言宗を高野山真言宗と一線引く形で立ち上げ学問の道場とした。その後、高野山から大伝法院と密厳院を根来寺に頼瑜が移して、大いに栄えたのだけれど僧兵を抱えていたため秀吉により攻められ、長谷寺と根来寺智積院とに分岐し、玄宥僧正が京都東山に根来寺の塔頭の一つとして残したものが智山派総本山となったわけです。末寺として、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院の大本山、高幡山金剛寺、大須観音寶生院の別格本山を有しています。関東に多いのも智積院の敷地が、豊国神社境内で秀吉の菩提を弔う祥雲禅寺であったことからも分かるように「憎き秀吉」が家康と利害が一致したと言うことになります。玄宥が家康にうまく取り入ったのか、家康が玄宥を利用したのかは分からないが根来寺智積院としては最高の形となった訳です。
 秀吉が集めたお宝をそっくり頂いたのか桃山時代の名画が多い国宝です。庭園が美しいです。

御詠歌

  

ちえをつみ とくをみがくの てらなれば このよをてらす のりのともしび



(参照 【005】根来寺 和歌山 【004】長谷寺 西国8番 【番外】法起院 )

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