インテリア・家具 横浜元町[ダニエル] 家具店主 咲寿義輝のブログ

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【ウィンザーチェア】のその後 ウィンザーチェアが代表名詞となった時代

2011-11-14 | インテリアについて
1920年、ルシアン・アーコラーニというまだ若手の家具デザイナーが「ERCOL」という家具メーカーをイギリス/ハイ・ウィコムに設立します。当時アーコラーニは32歳になったばかりでした。

彼は積極的に事業を推し進めると同時に、斬新でセンスの良いデザインを常に追求していきます。



アーコラーニは戦後の好景気で高まった需要に応えるため、スチームで湾曲させるウィンザーチェアの製造技術を完成させ、イギリスの伝統であるウィンザーチェアの大量生産に成功。その名(ウィンザーチェア)をアーコール社の代名詞とまで言わしめるまでに成長させます。

さらに、その製造技術を発展させニレ材を自由自在に変形させることにも成功するのです。

【アーコール】スチームによる曲げ木製作の工房の様子。ニレ材を蒸し器の蒸気で柔らかくする。


当時、ニレ材は美しい木目を持ってはいるものの、その加工の難しさからどの家具メーカーも家具用材に利用することはできないと考えていたために、彼の功績は多くの人から賞賛されたのでした。

創業者【アーコラーニ氏とその後事業を継ぐ二人の息子



1950年代にはいり、アーコラーニはウィンザーチェアに改革と革新が必要であると考え始めます。17世紀から製造され続け、全世界に広まっていくウィンザーチェアのデザインに疑問を抱き、多くのデザインと試作を繰り返しました。

ビンテージで人気がある1950年代のアーコール製品。

アーコールのビンテージ(中古品)と新品についての違いはこちらで詳しく説明しています。
★★★ビンテージ品か新品か★★★


アーコール家具のオフィシャルページはこちら
★★★ercol-japan.com★★★

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