家具屋という商売の醍醐味

家具屋の息子として生まれて、大手ハウスメーカーで営業を経て現在・横浜元町ダニエルの店主をしていますが、住宅に関する仕事をしていると本当素晴らしい場面に巡り合えるのです。

ハウスメーカーの営業時代は新築物件担当して,数多くのお客様のご自宅のお手伝いをさていただきました。家族のライフスタイルからお部屋の間取りをご提案したり、今までの問題解決、夢の実現に向けて色々と勉強しながら素晴らしい時間を過ごすことができました。

現在の家具販売、修理、営業に携わると、住宅とは少し規模が小さいように感じますが、時間の流れが壮大であり、奥深い仕事で住宅販売と同じ、多くの仕事冥利を感じます。

現在の私のお客様には、私の祖父の時代のお客様、父の時代のお客様やそのご子息が多くいらっしゃいます。
家具は、購入した時から数十年経て、修理が必要だったり追加が必要だったするものなのです。
これは家具が耐久消費財であり、寿命の無いモノであるからなのでしょう。
確かに大量生産、大量消費の考えで作られたモノは、一時使われ、その後消費（ゴミに）されてしまいます。

ところが、本物の価値ある家財は時代を経てその輝きを保ち、受け継がれていく過程で修理や追加などが生じ、その都度お客様とのつながりを持ちます。
最近のケースが非常に多くなった気がします。

一昨日も、大変気に入っていただいたソファの納品がありました。
職人が丹精込めて製作したものです。

木部の製作から縫製、椅子張りまで一貫して自社で製作したソファです。
　　　

こちらのソファを今回はつり上げをして納品しました。
　　

クレーン車でゆっくりと持ち上げて2階のリビングへ


家具の販売は、ご購入していただく時のお客様へのコーディネートやご提案はもちろん、このソファの物語をお伝えします。
そして、職人が一生懸命に製作し、完成品を丁寧に納品。　

この一つのストリーに、何人のもの、人の手を経て手間を惜しまず進められていきます。
ですから、納品後に喜んでいただく顔を拝見すると、ジーンときます。

今回も無事に納品できました。


消費者の方が作り手の顔を見えるようなモノづくりを今後も頑張って継承していきます。

＜＜イベント情報＞＞
ダニエル『家具の学校』のワークショップ・イベントをダニエル元町本店で3月9日・10日で開催します。
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