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イギリスのウィンザーチェアの歴史と背景を訪ねる旅。
イギリスを代表するチェア、ウィンザーチェアの発祥は、ロンドンから北西に車で40分程のところある街【High Wycombe】にあります。
チルターン・ヒルと呼ばれる丘に16世紀、17世紀、家具になるべく木材が周りに豊富にあったことから、この土地が椅子・家具生産の中心地となるのです。
特にイギリスは産業革命後、住宅や住まい方が物凄い勢いで変わっていき、一般の庶民であっても家具を必要とする時代を迎えたため、ロンドンから程近い場所で資源が豊富にあるHigh Wycombeは生産拠点として、最適な場所となったのです。。
1877年、全盛期を迎えるHigh WycombeにQueen Victoriaが訪れた際には、椅子で大きなアーチを作りその訪問を歓迎しました。
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当時この地には、約200もの工場があり、その工場の多くが椅子作りに従事しました。更に人によっては、森に入り、そこで木を伐り、そのままテントの中で生活しながら椅子作りに励む者もいたそうです。
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アーコールもこの地に工場が2002年までありました。
現在は、3-5社小さな工場が残っている程度。世界的にもビンテージの世界で人気の【G-Plan】の工場もここにあったのです。
現在この功績と地域の歴史資料館として設立されたのが、【椅子の博物館】その名も『Chair Musum』。
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ここでは、16世紀からの椅子作りの方法から道具、当時の生活様式から現代までの流れがパネルや展示物でわかりやすく説明されています。
更に、ここには普段人が入ることができない特別な椅子の保管庫があるのです。
実は、前回アーコールの社長の好意で見せていただくことができまた。今回もそのコレクションを見るのも、ここに来た目的の1つ。
写真の道具は19世紀から20世紀のモノ。
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どのようにしてウィンザーチェアができるのか、また道具はどのようなモノを使用していたのかを見ることができます。
興味深い椅子のコレクションも幾つもあります。
例えば、こちらは上下どちらからも使える椅子。ひっくり返すとシートの高さが変わる椅子。女性・男性や体格に合うように製作されたモノか?
1750年製作
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こちらは、英国兵士のためのチェア。装備をした兵士が身に着けているものを気にせずに腰掛けることができるように片肘タイプのチェア。
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1800年頃製作
などなど。
当時の職人育成学校の様子。
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そして、普段は入ることができな椅子のコレクション保管庫へ
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ここには一番古いもので1680年代に製作されたモノを中心に、1700年-1950年代までに製作されて椅子が所狭しと並んでいます。
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椅子だけでなくテーブルやキャビネットなど数点ではあるが、有名な工場で作られたモノも幾つか見ることができました。
一緒に訪問させていただいた、島崎先生もアーコール社長も一点一点注意深く椅子を確認されていました。
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世界に数脚しか生産されなかった『アーコール』の三人掛けソファもここのコレクションの1つとして並んでいました。
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1950年頃の生活様式も見ることができます。
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この土地がウィンザーチェア発祥の地であるからこその、ミュージアムでした。
ところで、なぜHigh Wylcomeで生産されたチェアが『ウィンザーチェア(Windsor Chair)』と呼ばれるようになったのか。
これは諸説色々あるのですが、一般的には『High Wylcomeで生産されたチェアが周辺で一番大きな街『ウィンザー』で多く使われたこと、また、そこを通ってロンドンへ多くの椅子が運ばれてきたこと』などから、ウィンザーでよく使われているチェア、ウィンザー地方から来るチェアとして、ロンドンで通称『ウィンザーチェア』となった説が一番多く語られているようです。
<<つづく 次回:18世紀・19世紀のウィンザーチェアにこだわる職人>>
イギリスを代表するチェア、ウィンザーチェアの発祥は、ロンドンから北西に車で40分程のところある街【High Wycombe】にあります。
チルターン・ヒルと呼ばれる丘に16世紀、17世紀、家具になるべく木材が周りに豊富にあったことから、この土地が椅子・家具生産の中心地となるのです。
特にイギリスは産業革命後、住宅や住まい方が物凄い勢いで変わっていき、一般の庶民であっても家具を必要とする時代を迎えたため、ロンドンから程近い場所で資源が豊富にあるHigh Wycombeは生産拠点として、最適な場所となったのです。。
1877年、全盛期を迎えるHigh WycombeにQueen Victoriaが訪れた際には、椅子で大きなアーチを作りその訪問を歓迎しました。
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当時この地には、約200もの工場があり、その工場の多くが椅子作りに従事しました。更に人によっては、森に入り、そこで木を伐り、そのままテントの中で生活しながら椅子作りに励む者もいたそうです。
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アーコールもこの地に工場が2002年までありました。
現在は、3-5社小さな工場が残っている程度。世界的にもビンテージの世界で人気の【G-Plan】の工場もここにあったのです。
現在この功績と地域の歴史資料館として設立されたのが、【椅子の博物館】その名も『Chair Musum』。
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ここでは、16世紀からの椅子作りの方法から道具、当時の生活様式から現代までの流れがパネルや展示物でわかりやすく説明されています。
更に、ここには普段人が入ることができない特別な椅子の保管庫があるのです。
実は、前回アーコールの社長の好意で見せていただくことができまた。今回もそのコレクションを見るのも、ここに来た目的の1つ。
写真の道具は19世紀から20世紀のモノ。
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どのようにしてウィンザーチェアができるのか、また道具はどのようなモノを使用していたのかを見ることができます。
興味深い椅子のコレクションも幾つもあります。
例えば、こちらは上下どちらからも使える椅子。ひっくり返すとシートの高さが変わる椅子。女性・男性や体格に合うように製作されたモノか?
1750年製作
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こちらは、英国兵士のためのチェア。装備をした兵士が身に着けているものを気にせずに腰掛けることができるように片肘タイプのチェア。
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1800年頃製作
などなど。
当時の職人育成学校の様子。
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そして、普段は入ることができな椅子のコレクション保管庫へ
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ここには一番古いもので1680年代に製作されたモノを中心に、1700年-1950年代までに製作されて椅子が所狭しと並んでいます。
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椅子だけでなくテーブルやキャビネットなど数点ではあるが、有名な工場で作られたモノも幾つか見ることができました。
一緒に訪問させていただいた、島崎先生もアーコール社長も一点一点注意深く椅子を確認されていました。
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世界に数脚しか生産されなかった『アーコール』の三人掛けソファもここのコレクションの1つとして並んでいました。
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1950年頃の生活様式も見ることができます。
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この土地がウィンザーチェア発祥の地であるからこその、ミュージアムでした。
ところで、なぜHigh Wylcomeで生産されたチェアが『ウィンザーチェア(Windsor Chair)』と呼ばれるようになったのか。
これは諸説色々あるのですが、一般的には『High Wylcomeで生産されたチェアが周辺で一番大きな街『ウィンザー』で多く使われたこと、また、そこを通ってロンドンへ多くの椅子が運ばれてきたこと』などから、ウィンザーでよく使われているチェア、ウィンザー地方から来るチェアとして、ロンドンで通称『ウィンザーチェア』となった説が一番多く語られているようです。
<<つづく 次回:18世紀・19世紀のウィンザーチェアにこだわる職人>>
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