福島原発の事故を利用して日本中の原発を停止させた日本の敵思い出すのも腹立たしい菅元首相のお蔭で未だに原発は一つも稼働せず、菅の高笑いが聞こえるような気がします。
安倍総理も何が怖いのか、腰が引けたようで一向に進展しません。何で、日本は左翼にこんなに弱いのでしょうか。民主主義の弱点を徹底的に利用されてどうにもならないという思いがするのは私だけでしょうか。
それでも日本の技術は原発の弱点を克服しようと頑張っているようです。
日本経済新聞より 2014/4/8
放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ
三菱重工業は重水素を使い、少ないエネルギーで元素の種類を変える元素変換の基盤技術を確立した。原子炉や大がかりな加速器を使わずに、例えばセシウ ムは元素番号が4つ多いプラセオジウムに変わることなどを実験で確認した。将来の実証装置設置に向け、実用化研究に入る。放射性セシウムや同ストロンチウ ムを、無害な非放射性元素に変換する放射性廃棄物の無害化処理に道を開くもので、原発メーカーとして実用化を急ぐ。…中略
具体的には厚さが数十ナノ(ナノは10億分の1)と極めて薄い金属のパラジウムと酸化カルシウムの薄膜を交互に積層した多層膜に変換したい金属を付ける。この膜に重水素を透過させると百数十時間で元素番号がそれぞれ2から4、6多い元素に変わった。
セシウムはプラセオジウムに、ストロンチウムはモリブデン、カルシウムはチタン、タングステンは白金に変わることを確認した。特殊な薄膜に重水素を透過させる独自技術は日本での特許に続き2013年、欧州でも特許を取得した。…中略
岩村氏は「現在、決定的な解決策がない放射性廃棄物の無害化は価値が最も高い。当社は原発メーカーでもある。10年後には実用化したい」という。…以下略
こんなことができるとは想像もしていませんでしたが、こんなことが実現されれば原発は何の問題もなく使える安全な発電所ということになります。技術面は相変わらず良く分かりませんが、これは是非成功させてもらいたいですね。
もう一つ、これも原子力の技術が開発されているようです。出力は大きくできないようですが、安全性が抜群のようです。こんな技術もあるんですね。こういう研究に国ももっと応援すべきでしょう。
HTTR 高温 工学試験研究炉 High Temperature engineering Test Reactor
高温ガス炉は、原子 炉から非常に高い熱を取り出すためにヘリウムガスを利用しています。ヘリウムガスはとても安定した物質で、他の影響を受けにくく、放射化されません。高温 でも安定しているため約1000℃という高い熱でエネルギーを取り出すことができます。この高い熱を利用し、発電することと一緒に、環境にやさしい、次世 代のエネルギーとして期待される水素を、CO2を排出せずにつくることができます。
HTTRは、850~950℃の高温ヘリウ ムガスを世界で初めて原子炉圧力容器外へ直接取り 出す被覆粒子燃料-黒鉛減速ヘリウムガス冷却型原子炉で、平成3年3月の建設着工 から約7年半をかけて 機器の設計・製作・据付・試験を終え、平成10年7 月からHTTRへの燃料装荷を開 始し、同年11月に初臨界を 達成しました。平成11年1月に全炉心を 構成し、臨界試験を終了しました。同年9月より出力上 昇試験を開始し、平成13年12月には、定格 出力30MW,原子炉出口冷 却材温度850℃を達成しまし た。平成14年3月には、使用 前検査合格証を取得し ました。HTTRの優れた安全性を実証するための安全性実証試験、運転・保守技術の蓄積を図る等を進め、平成16年4月には定格出 力30MW、原子炉出口 冷却材温度950℃を達成し、平 成16年6月には使用前 検査合格証を取得しました。また、平成18年9月には更なる 安全性実証試験の実施のため、高温ガス 炉の冷却材の全流量を喪失させる試験等の許可を取得しました。
平成19年5月には、30日間の定格連 続運転(30MW、850℃)運転を達成 しました。これにより、HTTRの燃料は海外の高温ガス炉燃料に比べて、FP閉じ込め性能 が格段に高く、高温ガス炉燃料として世界最高水準の品質を有していることが示されました。
平成22年3月には、50日間の高温連 続運転(30MW、950℃)を達成し、 高温ガス炉の技術基盤を確立するとともに、水素社会に向けて温室効果ガスを排出しない革新的な熱化学水素製 造法の熱源として原子力エネルギーを利用できることを世界で初めて実証しました。
今後は、高温ガス炉の冷却材の全流量を喪失させ る試験等の安全性実証試験、高温のヘリウムガスを用いて水素を製造する核熱利用の研究等を本格的に進める計 画です。
これも、私には理解できませんが、原子力を何の問題もなく利用できる時代はそこまで来ているのかもしれません。
何でも反対で、こうした素晴らしい技術の発展を邪魔するようなことだけはして欲しくないですね。
それにして、日本の技術はまだまだ凄いものがあります。もっと自信を持って開発して欲しいものです。
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