団塊の世代のつぶやき

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こまねく・こまぬく

2014年03月27日 | 無知

  このところ無知をさらす第 5294回の「麦稈真田」や第529の 「連 雀(れんじゃく)」を取り上げましたが、もう一つ無知話にお付き合い 下さい。
  と言うのも、ネットを始めてそれ程経ってないころに、想像もしていなかった言葉に出会ったのです。それ は、「手をこまぬく」でした。長い間、「手をこまねく」と覚えていたし、まさか間違って覚えているとも思え ません。そこで、早速サーチしてみたのですが、確かに、「こまぬく」が正しいと書いてあるHPもありました が、どうも確信が持てませんでした。
  それ以後、注意していましたが、たまに「こまぬく」を使っているところもありましたが、殆どは「こまね く」派でした。それで、私も気にはなりながら、この部屋でもその時その時で両方を使っていました。

  暫く、忘れていたのですが、又、出会ったので、もう一度サーチしてみました。今度はありました。  
    

  
  敬語の使い方マニュアルより

  こ まねいてとこまぬいて 正しい日本語はどっち

  どちらが正しい言い回し?

 1.もう、手をこまねいているわけにはいかない。

 2.もう、手をこまぬいているわけにはいかない。

 どちらが正しいかと聞かれたら、多くの人は「こまねく」と答えるのではないでしょうか。
 正しくは2の「手をこまぬく」です。

 「こまぬく」とは、「両手を胸の前で組み合わせる」ことで、中国の敬礼の動作を指していましたが、しだいに 単に腕組みをすることを指すようになり「何もしないで傍観する」という意味になりました。

 「こまぬく」よりも「こまねく」のほうが発音しやすいことから、誤用ですが「こまねく」という言い方が広 まったようです。

 なお、辞書によっては「こまねく」も誤りでないとしているものもあります。
 ワードでも、どちらも「拱く」と変換されます。

  あの当時はこうした辞書も余りなかったのか見つけることができませんでしたが、やはり、時代は進んでいるのでしょう か。
  やはり、「こまぬく」が本当だったんですね。これからは遠慮せずに使えそうです。尤も、言葉もどんどん変わっている のでそれ程こだわることもないのでしょう。いずれ「こまねく」に取って代わられそうな気がします。

  さて、ここまでで、今度は漢字の「拱く」が気になります。これもサーチしてみました。

  コトバンクより

  きょう 【×拱】
 
 [音]キョウ(漢) [訓]こまぬく こまねく
1 両手を胸元で組み合わせる。こまぬく。「拱手/垂拱」
2 両手でかかえるほどの太さ。「拱把・拱木」
3 アーチ状。「拱門・拱廊」

  戦前はこうした漢字や古文なども習ったのでしょうね。戦後の口語は話し言葉で簡単で有難いのですが、昔の日本の文語 で書かれたものが理解できないのはやはり考え物かもしれません。できることなら、そんな教育も受けてみたかったと思いま すが、今さら、自分で勉強する気力もないですね。

  残念です!


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