「生協だれでも9条ネットワーク」

日本国憲法と平和主義、民主主義を守る活動を進める生協関係者のネットワークのブログです

【情報】「SEALDs選書プロジェクト」メンバーが影響を受けた本を15冊選んで紹介

2016-03-22 00:24:23 | 本の紹介、学習の参考


<K.Mより>
 かつての70年安保闘争の頃の学生運動のイメージには、寺山修司の評論集や戯曲、映画のタイトルにもなった言葉「書を捨てよ、町へ出よう」のイメージがある。だから大学をバリケードで封鎖して学生たちの授業を妨害してでも目覚めさせるための行動を正当化していた。対照的に、昨年から社会を大きく動かす起爆剤となったSEALDsのメンバーたちはよく勉強しているのがよくわかる。その姿勢が多くの学者の共感を呼び、学者の会の設立を促し、学者の会がSEALDsとともにシンクタンクの「Redemos」や「市民連合」を生み出し、安倍政権の暴走を止めるために「野党は共闘」を促している。

 彼らSEALDsメンバーが影響を受けた本を15冊選んで紹介する「SEALDs選書プロジェクト」が取り組まれ、書店や大学生協でコーナーをつくって扱ってほしいと働きかけた。「本を持って路上に出よう」と大書したフェア用ポスターのデザインが冒頭のもの。そして昨年10月の渋谷街頭宣伝行動にあわせて『SEALDs books selection 15 Books 』というミニパンフレットが作成され、街宣や学習イベントの参加者に無料で配られ、書籍を扱う店に置かれた。


 私は即日もらいに渋谷の書店に走ったが、内容も読みごたえ十分でデザイン的にも工夫がこらされているのに感心至極だった。そして7ページの下にあった<お願い>の文章が心にしみた。
>選書本を店頭展開していただける書店さん、生協さん、図書館、お店を募集中です。件名に「選書プロジェクト」と明記の上、P.08に記載したメールアドレスまでご連絡ください。また、当企画に共感してくださる方は、ぜひ、地域の書店、ご自身の通う学校の生協等に参加を呼びかけてみてください。


 「生協だれでも9条ネットワーク」のブログに紹介記事を遅ればせながらアップさせていただきたい。以下、選ばれた15冊を列挙し、情報のリンクをつけておく。Amazon情報にしてしまっているが、購買生協の宅配のネット注文の「Book Shop」から注文すれば5%割引で購入できるし、図書館にリクエストしてもよいと思う。
SEALDsのホームページの中で『SEALDs books selection 15 Books 』のダウンロードができる」とあり、そこからメンバーによる推薦文をよむことができる。こちらのURLへ。

【SEALDs選書プロジェクト『SEALDs books selection 15 Books 』のご紹介】

1.高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』朝日選書 2015年(780円+税)→こちら

2.西谷修『夜の鼓動にふれる-戦争論講義』ちくま学芸文庫 2015年(1,200円+税)→こちら

3.樋口陽一・山口二郎(編)『安倍流改憲にNOを!』岩波書店 2015年(1,700円+税)→こちら

4.佐々木中『切りとれ、あの祈る手を-<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』河出書房新社 2010年(2,000円+税)→こちら

5.小熊英二『社会を変えるには』講談社現代新書 2012年(1,300円+税)→こちら

6.加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社 2009年(1,700円+税)→こちら

7.吉野源三郎『君たちはどう生きるか』岩波文庫 1982年(900円+税)→こちら

8.丸山眞男・杉田敦(編)『丸山眞男セレクション 』平凡社ライブラリー 2010年(1,700円+税)→こちら

9.芦部信喜・高橋和之『憲法 第六版』岩波書店 2015年(3,100円+税)→こちら

10.豊下楢彦・古関彰一『集団的自衛権と安全保障 』岩波新書 2014年(820円+税)→こちら

11.海渡雄一・清水勉・田島泰彦(編)『秘密保護法 何が問題か-検証と批判』岩波書店 2015年(1,700円+税)→こちら

12.中野晃一『右傾化する日本政治』岩波新書 2015年(780円+税)→こちら

13.苅部直・宇野重規・中本義彦(編)『政治学をつかむ』有斐閣 2011年(2,200円+税)→こちら

14.栗原彬『「存在の現れ」の政治-水俣病という思想』以文社 2005年(2,400円+税)→こちら

15.村上龍『希望の国のエクソダス』文春文庫 2002年(670円+税)→こちら



 ネット検索して探した情報を以下、ご紹介する。
(1)SEALDsのFacebookでハッシュタグで「 ‪#‎SEALDs選書プロジェクト‬ 」で見つけた一連の情報→こちら
 その中で東京大学生協 駒場書籍部・本郷書籍部の2店舗がいち早くフェアを開催したという情報も見つけた。上の写真は駒場書籍部で撮影とのこと。

(2)「SEALDs Books Selection」でネット検索したら国立国会図書館サーチの情報が上位にヒット。SEALDs、さすがだ。ちゃんと納本してるっていうことだ。提供元データベース NDL新着書誌情報より
「SEALDs books selection : 選書プロジェクト : fifteen essential books selection」

(3)2015年10月14日-田舎の本屋さん(農文協) on Twitter: "【農業書センター】 「SEALDs Books Selection」パンフレットいただきました!SEALDs が選書した15冊について、自分たちの言葉で書評しています。店頭にてお配りしております。SEALDsプラカも差し上げています!

(4)ブログ「Modest Comments on What I Have Read 」の2015年12月9日-2015年安保がもたらした変化:①知性と感情との新しい関係 という記事も興味深い。
コメント (1)
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