２００７年１月６日（土）～８日（月）吹雪の中のクロカンスキーａｔ麦草峠（１）

待ちに待った今年の初アウトドアは、登山ではなかった。
親しい仲間との、北八ヶ岳へのクロスカントリースキー。
メルヘン広場から、冬季通行止めの国道２９９号線を麦草峠まで。
ヒュッテで泊まり、翌日、氷結した白駒池の上を渡るというものだ。
過去にピラタスから同ルートをやったことがあるが、今回は、６日の
気圧配置を見ると二つ玉低気圧。日曜は大雪、大風が予想されたので、
国道からのアプローチとした。

結果的にこれは大正解。まず高速道路の時点でチェーン規制の
トロトロ運転で茅野ＩＣの到着が遅れた。メルヘン広場に車を置いて、
スノーシューを履いてからも、予想を上回る量の新雪のラッセルに悩まされ、
予定時間を大幅に超過。ヒュッテに泊まる他の客はスノーモービルでの
送迎を利用しており、我々を追い抜いていく。ヒュッテのオーナーさんは
我々パーティのことも冷静に観察されていて、最後には夕闇迫る国道を
モービルを飛ばしてやってきて、「夕食の時間もありますから、もう
乗ってください」と優しい言葉で我々を回収しに来てくださった。
確かに、あのまま歩いていたらヒュッテ到着は６時近くになっていただろう。

山小屋では、到着時間を過ぎて迷惑をかけたら、こっぴどく叱られるのが
当たり前と思っているが、最近はそうでもないのか、こんな情けない
我々を、オーナーもスタッフも優しく迎えてくれ、それが余計に
申し訳なかった。ピラタス経由にしなくて、本当に良かった。

ヒュッテの個室にはストーブあり、炬燵あり。持参した酒を燗にして、
ぬくぬくとした夜を過ごした。Ｍｒ．Ｄａｓｈだけは、風邪薬と身体が
冷えたせいでお腹をこわし、寝苦しかったが。

翌朝（７日）、雪は一晩中降り続いたのだろう、積雪がさらに増えていた。
しかも、まだ吹雪。この中、今日はクロカンスキーを履いて、白駒池を
目指す。今日のラッセルは、これまた強烈だ。スキーを履いても、
膝まで雪に埋もれる。トレースは全くない。ラッセルの先頭を
交替しながら、八甲田山さながらの雪中行軍だ。こんなしんどいことを
するハメになるとは。。。

国道を離れ、林間に入ると、青池荘のご主人がモービルで下りてきたので
ようやくトレースができ、ラッセルが楽になった。しかし、ちょっと横に
体重をずらすだけでフカフカの雪にはまり込んでしまう。あわれ、
ともちゃんは五体投地のようにつんのめってしまった（写真）。
雪が柔らかすぎて起きようにも起きられない。Ｙ井カメラマンが
手を差し伸べて助け起こす。

冬季閉鎖中の白駒山荘前から、凍りついた池の上にようやく立てた。
午前１０時頃だった。