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2005年11月以来となる仏ヶ峰と白倉山を再訪した。
前回はスズメバチの巣があってたいへんな高巻きを強いられたのだった。
この3連休は、水曜日に目が腫れて眼科に行き、木曜日に腹具合がおかしくなって
熱っぽくなり、金曜日はとうとう会社に行ける状況でなくなったが、
投薬攻撃と完全安静態勢で乗り切り、土曜日の休日出社にこぎつけた。
腹の調子も収まったし、月曜も休みなので、こんな体調だが1日くらいは軽く歩いて
おかなければ。
ということで、仏ヶ峰と白倉山なのである。
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クルマを蜻蛉ノ滝公園に置いて、鳥居をくぐり、蜻蛉ノ滝へ。
いつ見ても、見事な滝だ。
滝の脇にある遊歩道はとても急。上がったところの、周回遊歩道と吉野への分岐の
道標は見事にへし折れて転がっていた。
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ルートを右に取り、登って行く。大峰っぽい雰囲気の大岩の直下を、
トラバー気味に登っていくが、白いガードレール(手すり)が半壊していて
却って頼りにならない。
聖天岩窟に着く。前回、樹林帯の陰にスズメバチの巣が
あったところだが、さかずに今はもうなくなっていて、ホッとした。
ともちゃんは、このときのスズメバチのインパクトが強烈すぎて、
このあとの山行の記憶がプッツリ消えていた。
正規の登山道をたどり、鉄製階段を登り、ソマ道を見送りながら
登って行けば、主稜線に出る直前(眼前の小ピークからの標高差は20mくらいか)で
道が左右に分岐している。
左が吉野、右が仏ヶ峰方面である。ここがたぶん、今日の最高標高地点。
前回は一旦、左に出て668.4m三角点を探しに行ったが、2度も行く所
ではないので、今日は寄り道せず、迷いなく右へ。
ぐんぐん標高を下げる。前回も不安になったところ。
せっかく登ったのにもったいないな。
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周囲はやがて美しい杉林になる。そこそこの年季が入っている。
退屈で薄暗いところが多い杉の植林も、こうなると美しい。
さすが奈良が我が国に誇る吉野杉!
お地蔵さんの鞍部から、一気に王峠に突き上げる。
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そこから少し登ったところ、植林に囲まれた、なんの眺めもない小ピークが、
610mの仏ヶ峰。残念ながら長居する気になれない。
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稜線のアップダウンに忠実に付き合わされ、五社峠へ。
鹿塩神社は以前とまったく変わらず、素朴なまま。
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送電線沿いに、強烈な登りをこなせば、白倉山の4等三角点。
右に少し足を延ばせば、テレビ電波塔と、柵で囲まれた展望台に着く。
さながら「ミニ大蛇」と云うべきたたずまい。
ここで昼食としよう。ラーメンが美味い。
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今日は薄曇りだが、景色はすばらしい。
高見山の鋭峰、右に目を転じ、台高山脈の白い稜線、手前に立ちはだかる白屋岳、
大普賢はちょっと隠れ気味。奥に大峰主峰群と、右の手前は四寸岩山かな。
ぐるっと回ってきたが、やっと青根ヶ峰。金剛山脈まで遠く見える。いや、すごい。
直下の町並みが模型のよう。足元を覗き込めば、ほぼ垂直に切れ落ちている。
下山はさらに東へ。まずは、あずまやを見送る。
マツの残骸が痛ましい尾根を下り、小さな祠を2つ過ぎれば舗装道に出る。
左に上がれば「匠の聚」(たくみのむら)はすぐだが、今日はそのまま退散。
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車道をとぼとぼと歩き、西河口へ。
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振り仰げば、白倉山が、まるで槍ヶ岳のように聳え立っている。
大滝周りで、蜻蛉ノ滝の周回道をめぐる。
蜻蛉ノ滝の左に、ちょろちょろ落ちるもう一つのクラック滝があるのだが、
反対側から回ると、この滝にはさらにクラックの上部にも滝が続いている
ことが分かる。落差だけなら蜻蛉ノ滝よりずっと高い。
周回道の吊り橋を経て、行きに見た、へし折れた道標のところに戻る。
再び蜻蛉ノ滝を真横に見ながら、公園に戻った。
ここはGPSの信号が入りにくいのだが、今回はほぼ完璧にキャッチできた。