■メイン写真
1320mピークから少し東に下りた露岩の上から、中ノ滝と大蛇嵓を一望する
■今回のコース
新登山口→又剣山→丸塚山→1206m鞍部→五兵衛平→1320mピーク→大蛇嵓展望スポット
→(往路を戻る)→新登山口
5月の登山教室の下見ということで、大峰山系や大台ヶ原のワイドビューで有名な
竜口(りゅうご)尾根を歩いてきた。
小橡からの林道は崩壊のため通行止め。なので、河合からサンギリトンネルを
経て、新登山口へ。林道は小さい落石が少し見られ、一部で工事も行われているが、
クルマの通行は可能だ。
新登山口には、木製階段が架けられている。
気温はマイナス1度。まだまだ寒いのである。しかし、道中を通じて雪は一切見なかった。
ジグザグに高度を稼ぎ、稜線に出る。
かつて秘境だったこの山も、今ではちゃんとした道標がある。
ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ、シロヤシオなどの自然林の尾根を忠実にたどる。
ブナの殻斗がいっぱい落ちていた。
自然林といっても、皆伐の跡があちこちに残っており、現在の森林は
二次林や三次林であると思われる。
又剣山のピークはすぐだ。
山頂は三角点と、地元有力山岳会のプレートがある。
北東に、「待ってました」の展望が!
大台ヶ原である。中ノ滝の白い軌跡、滝見尾根、大蛇嵓など、特A級の地形が勢ぞろい。
北へ続く尾根をたどる。偽ピークをひとつ過ぎ、固定ロープの斜面を下り、登り返すと
丸塚山に着く。雑然とした山頂部だ。
小雪がちらついてきた。丸塚山の北側直下から、これから先の稜線が見える。
時折薄くなる踏み跡に、訪れる人の少なさを感じるが、こういう山こそ
歩いていて「ああ、今、山を歩いているんだ」という充実感を得られるものだ。
おお、大きなミズナラ! こういうの好き。
1026m鞍部。冷たい風が吹き抜けていた。
よく見る「サークルK」標識の針金が切れて地面に落ちていたので、修復しておいた。
振り向いて丸塚山を見たら、鋭い三角形をしていた。さすがの険しさ。
基本的に竜口尾根は両方が切れ落ちたヤセ尾根の地形である。
短い急登をしのいで、五兵衛平に出る。ちょっと平坦になっている場所だ。
腐葉土が積もらない尾根では、樹々の根は岩を抱いて必死で薄い土壌をつかもうとしている。
1320mピークは、東西にちょって平坦になっているのが見て取れる。
若いヒメシャラが林立する中を進む。踏み跡は極薄。自然の真っ只中にいると、
ひたすら嬉しくなる。
さっき植生がまばらに見えていた高台に到着。
樹勢が衰えた巨樹がわずかに残るが、既にヤドリギも多数寄生していて、
近い将来、ここは禿山になるだろう。
1320mピークから、北へ続く尾根には入らずに、東斜面をちょっと下りていくと、
大台ヶ原がドアップで目の前に迫る、超絶絶景ポイントの露岩がある(メイン写真)。
笙ノ峰へ、単に縦走するだけの人は寄り道しないであろう。
西ノ滝と中ノ滝の競演。
大蛇嵓上部のアップ。展望台はちょっと見えないかな。
マイカーでアクセスしたため、ここで往路を引き返す。
下山途中、五兵衛平の下部でちょっとだけ正規の道を外れてみた。
ちょうど眺めのいい岩があり、大峰山系が一望できた。
ブナに寄生しまくるヤドリギ。
巨木の切り株に、新たな命。
新登山口に戻り、クルマで少し戻ったところにあずま屋がある。
ここから大峰山系の主峰群がすべて見えるのだ。
七曜岳、国見岳、大普賢岳。
行者還岳。
明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山。
大日山、釈迦ヶ岳、孔雀岳、仏生ヶ岳。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
1320mピークから少し東に下りた露岩の上から、中ノ滝と大蛇嵓を一望する
■今回のコース
新登山口→又剣山→丸塚山→1206m鞍部→五兵衛平→1320mピーク→大蛇嵓展望スポット
→(往路を戻る)→新登山口
5月の登山教室の下見ということで、大峰山系や大台ヶ原のワイドビューで有名な
竜口(りゅうご)尾根を歩いてきた。
小橡からの林道は崩壊のため通行止め。なので、河合からサンギリトンネルを
経て、新登山口へ。林道は小さい落石が少し見られ、一部で工事も行われているが、
クルマの通行は可能だ。
新登山口には、木製階段が架けられている。
気温はマイナス1度。まだまだ寒いのである。しかし、道中を通じて雪は一切見なかった。
ジグザグに高度を稼ぎ、稜線に出る。
かつて秘境だったこの山も、今ではちゃんとした道標がある。
ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ、シロヤシオなどの自然林の尾根を忠実にたどる。
ブナの殻斗がいっぱい落ちていた。
自然林といっても、皆伐の跡があちこちに残っており、現在の森林は
二次林や三次林であると思われる。
又剣山のピークはすぐだ。
山頂は三角点と、地元有力山岳会のプレートがある。
北東に、「待ってました」の展望が!
大台ヶ原である。中ノ滝の白い軌跡、滝見尾根、大蛇嵓など、特A級の地形が勢ぞろい。
北へ続く尾根をたどる。偽ピークをひとつ過ぎ、固定ロープの斜面を下り、登り返すと
丸塚山に着く。雑然とした山頂部だ。
小雪がちらついてきた。丸塚山の北側直下から、これから先の稜線が見える。
時折薄くなる踏み跡に、訪れる人の少なさを感じるが、こういう山こそ
歩いていて「ああ、今、山を歩いているんだ」という充実感を得られるものだ。
おお、大きなミズナラ! こういうの好き。
1026m鞍部。冷たい風が吹き抜けていた。
よく見る「サークルK」標識の針金が切れて地面に落ちていたので、修復しておいた。
振り向いて丸塚山を見たら、鋭い三角形をしていた。さすがの険しさ。
基本的に竜口尾根は両方が切れ落ちたヤセ尾根の地形である。
短い急登をしのいで、五兵衛平に出る。ちょっと平坦になっている場所だ。
腐葉土が積もらない尾根では、樹々の根は岩を抱いて必死で薄い土壌をつかもうとしている。
1320mピークは、東西にちょって平坦になっているのが見て取れる。
若いヒメシャラが林立する中を進む。踏み跡は極薄。自然の真っ只中にいると、
ひたすら嬉しくなる。
さっき植生がまばらに見えていた高台に到着。
樹勢が衰えた巨樹がわずかに残るが、既にヤドリギも多数寄生していて、
近い将来、ここは禿山になるだろう。
1320mピークから、北へ続く尾根には入らずに、東斜面をちょっと下りていくと、
大台ヶ原がドアップで目の前に迫る、超絶絶景ポイントの露岩がある(メイン写真)。
笙ノ峰へ、単に縦走するだけの人は寄り道しないであろう。
西ノ滝と中ノ滝の競演。
大蛇嵓上部のアップ。展望台はちょっと見えないかな。
マイカーでアクセスしたため、ここで往路を引き返す。
下山途中、五兵衛平の下部でちょっとだけ正規の道を外れてみた。
ちょうど眺めのいい岩があり、大峰山系が一望できた。
ブナに寄生しまくるヤドリギ。
巨木の切り株に、新たな命。
新登山口に戻り、クルマで少し戻ったところにあずま屋がある。
ここから大峰山系の主峰群がすべて見えるのだ。
七曜岳、国見岳、大普賢岳。
行者還岳。
明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山。
大日山、釈迦ヶ岳、孔雀岳、仏生ヶ岳。
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