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■メイン写真
ほしだ園地の「星のブランコ」にて
■今回のコース
妙見東三丁目バス停⇒鴻ノ巣山→南谷山→日南山→星のブランコ→馬木嶺→弁財天山→
茨尾山→西茨尾山→北山師岳→星海山→星田山→中尾山→細栗山→坂登山→
高松山→星田新池→星田七丁目バス停
たまにはテーマを設けた登山教室を、ということで、星田60山への地図読みハイクを企画した。
星田60山は、稜線部分はともかく、谷筋に下りる道などは、やや強引なルート取りに
なっていたり、脇道も含めると分岐が多く、道標も充実していないため、油断していると
思惑通りの道から外れていたりする。
それでいて、池、ゴルフ場、送電線鉄塔など、地形を読む"手がかり"が豊富なので、
練習にはもってこいなのである。
妙見東三丁目バス停をスタート地点に定めた。
バス停の横には五角形の池があり、最初の現在地を特定しやすい。
コンパスの磁針が指すのは真北ではなく、磁北であることを説明し、各自、地図を北に向けて
まずはどちらに進むのかを考える。初っ端から、意見が割れる。
妙見東三丁目の住宅街を回り込み、住宅街の端から踏み跡に入る。
滑りやすいザレた急坂をほんの少し上ると、もう鴻ノ巣山(164m)だ。
200mほど尾根を南にたどるだけで、南谷山(192m)に到着。
そう。星田60山は、ほぼどんな凸地形にも、ピーク名がつけられている。
地元ハイカーの、いかにも大阪人らしいシャレであり、昔から呼ばれていた山名ではない。
南谷山は、なかなか景色がいい。
標高は低いが、いっちょ前のヤセ尾根もある。
ほしだ園地の敷地に接すると、防火水槽がある。
すぐ南の日南山(188m)。
菖蒲ヶ滝山へ続く尾根は少し荒れているため、この日のパーティの足回りを考慮して
一度、ほしだ園地の遊歩道に入る。
哮ヶ峰への踏み跡は、ハヤブサが営巣しているため、ほしだ園地が立入禁止にしていた。
多くのピークを踏みたかったが、ここはお利口さんになって断念する。
ほしだ園地ご自慢の「星のブランコ」を渡る。
馬木嶺へは、園地の敷地から出なくてはならない。
小尾根に出て、ゆるやかに下り、谷筋に出たら鋭角に左折して、100mほどで
徒渉し、急斜面を強引に登る。これ、読図しながら行くと、意外と難易度が高いようだ。
山名標識は必ず付けられているが、分岐の標識は全体に少ない。
しかし、来るたびに私製の標識が増え、親切になってきているように感じる。
馬木嶺(250m)。
弁財天山へ向かう途中、一か所、分岐を過ごしてしまうと、予定にないはずの沢が
出てきた。鉄階段で渡れるようになっている。
明らかに道を間違えているということで少し引き返す。
弁財天山(258m)の横には送電線鉄塔が立つ。低山では、送電線は大いに手掛かりになる。
進行方向の左に、ゴルフ場が見えてきた。
どのあたりまで歩いたら、ゴルフ場から離れるのか、「先読み」も重要な手がかり。
茨尾山(266.2m)。
西茨尾山(257m)。
数十メートルで、北山師岳(270m)。弁財天山からひとつ西の送電線鉄塔が立つ。
北摂の山々が一望できる。
今シーズン初のアセビの花。低山はもう春。
いったん沢筋に下り、茄子石ノ谷を渡る。
すぐに尾根に返り咲き、星田山への直登を外れて右をトラバースし、星海山(264m)へ。
ここも山頂直下を送電線が走る。
そして、すぐ南東にある星田山(278m)に到着。
本日唯一の三角点ピークで記念写真。
西へ下ると、大きな岩が累々と重なる場所を通る。
お次は強烈な急坂を下り、ボッテ谷へと下りていく。
ボッテ谷を渡り、今度は向こうの尾根に向けて、これまた急坂を上り返す。
このアップダウンが、この日、最も体力的にきついところ。とはいえ、その標高差は
80m程度なので、知れている。
中尾山(236m)に到着。
直下からは、大阪市内のビル街が見える。
中尾山からは北に延びる尾根道をたどることにした。
すぐに細栗山(208m)に着く。
坂登山(157m)は、通りがかるも、山名板を見過ごしてしまった。
最後のピーク高松山(154m)の頂を踏む。
岩稜をたどり、星田新池に下り立つ。
バス停に向かう途中、ジョウビタキのお嬢ちゃんに出会った。
バスは1時間に1本だが、うまい具合に着いたので10分ほどでバスが来た。