Mr.Dashのぶろぐ館

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2021年1月6日(水) [播磨]七種山、愉しい岩場の急登と、まさに"薄氷"のヤセ尾根!

2021年01月07日 | 山登りの記録
■メイン写真
山頂直下の「展望台」から七種槍を望む。


■今回のコース
福崎市青少年野外活動センター(登山者用駐車場)→小滝林道分岐→二本杉→作門寺山門跡→
林道終点→太鼓橋、虹ヶ滝→七種神社(七滝滝展望所)→七種山→つなぎ岩→笠岩→
小滝林道終点→小滝林道分岐→駐車場


昨年末は12/29にプライベートガイドで仕事を締め、年初は1/3と1/5に下見山行を
していたので、自分自身の山歩きそのものは既にスタートしているが、登山教室としては
2021年初めての山行になる。

福崎市青少年野外活動センター前の登山者用駐車場からスタート。



小滝林道分岐。まずは左の道へ。下山は右の道から。



橋のたもとに二本杉。2本の杉の間には祠がある。



作門寺山門跡。立派な山門だが、この奥に寺はない。
もともと推古天皇の時代に七種滝の近くに滋岡寺(しげおかじ)が創られ、その後、弘法大師の
来山を機に真言宗の寺となり、さらにその後、金剛城寺と改名された。
室町時代に焼失に衰退するが、江戸時代初期に作門寺として復興。
ところが明治の廃仏毀釈に遭い、寺は里に移され、現在の金剛城寺となっている。



山門跡の手前には、立派なバイオトイレがある。ここがラストトイレ。



太鼓橋を渡ると、すぐ奥に虹ヶ滝が見える。水量は少ないが、滝行によさそうな雰囲気。



急登が始まる。10分ほどで七種神社に着く。
たぶん、ここが廃仏毀釈以前は寺だったのだろう。



神社前の広場からは、七種滝の大岩壁が正面から見える。
しばらく雨が降らないとほとんど水流がなくなるが、72mもの高さがあり、
その迫力はなかなかのものだ。



急登はここからが本番。七種滝の落ち口も観ることができる。
岩場をガシガシ登り、標高を稼ぐ。
このあたりから雪があって苦戦すると想定していたが、杞憂。



山頂直下の展望台からは、尖った七種槍はもちろん、遠く六甲山系、明石海峡大橋、
淡路島や家島諸島まで見渡せた。今回のルートで、いちばんの眺めかもしれない。



そして七種山の山頂へ。ようやく、うっすら雪が積もっていた。
風もほとんどなかったので、ここで昼食。
山頂からは、東に笠形山や千ヶ峰などが見える。

ところで七種山の山名の由来は、滋岡寺の開創の話にも関係している。
もともと山中に他国出身の滋岡川人(しげおかせんにん)が修行していたが、
国中で干ばつが何年も続いたとき、彼が七種(籾、大麦、小麦、大豆、小豆、
あわ、ひえ)の穀物の種を村人に分け与えたことが由来という。
さらに、滋岡寺の開創者・恵灌上人に、十一面観音を刻んで山中に安置するよう
告げたという。恵灌上人はお告げ通りに像をつくり、寺の本尊にしたという。



山頂直下にある奇岩、つなぎ岩。
巨岩が縦に真っ二つに割れている。
岩場が凍っていたので、ここに下りていくためにアイゼンを履いた。



東へ延びるヤセ尾根を下っていくと、今にも落ちそうな笠岩がある。
さすがに押しても揺れないが、面白い自然の造形だ。



雪は少ないが、中途半端に凍っているのでアイゼンを外せない。
ヤセ尾根を緊張しながら進む。
想定では、ここはもっと苦戦するはずでロープをフィックスする必要があるかもと
思っていたが、じつにスムーズに通過。



中岳への分岐で鋭角に折れる。北側斜面になるので雪が多くなる。



林床一面にウラジロが茂る杉林をひたすら下り、小滝林道の終点へ。
皆さん、健脚を発揮して、予定よりだいぶ早く下山したのだった。

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