著者はいろいろな入門書を書かれています、
今回は隔月刊Jシップスの連載「艦艇用語の基礎知識」に新規原稿を加えて単行本化にされました。
自分も分かっているようで知らないこともあるので、改めて読みました。
やはり再認識したこともありました。
まずは「甲板の名称いろいろ」しているようで分かっていないのが甲板でした。
基準は第1甲板で上に行くと01甲板で下に行くと第2甲板と呼びます。
船の種類にもよりますが複雑に構成となっている船は強襲揚陸艦です、
飛行甲板、ウエル・ドック、車両甲板、ヘリコプター格納庫、機械室、指揮統制関連区画、医療関連区画等があり、
これらを単純に甲板に分けているわけではなく、またがっている甲板もあるわけです。
次は「速力の指示と速力標」です、特に速力信号標・回転信号標・速力信号灯は現在も使われており、
海上自衛隊は帝国海軍からの引き継いだ独特のアイテムとして使用されているとのことで、国際信号旗とは別です。
多分、無線封鎖時には利用価値はあると思います。
そして「誘導武器の戦い方」に対空戦のプロセスが書かれています、基本的な事項として
①目標の捜索
②脅威評価
③武器割当
④交戦
という手順で説明があり大変分かりやすいと思いました。
最後は「戦闘指揮所・水上戦闘艦のCIC」です、筆者はCICへの見学は困難であるとのことですが、
確かに海上自衛隊の艦船見学ではここまで制限するのかと思うことはありますが、
アメリカ海軍はある程度見学させてくれます、
自分は昔、横須賀のフレンドシップディでスプルーアンス駆逐艦を見学した時にCICは見せてもらいました。
アメリカ海軍 イージス艦CIC
現在はどうなっているかは知りません。
というわけで再度基本的な「艦船用語の基本知識」を勉強しました。
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