オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われる「ゴルフの祭典」マスターズゴルフトーナメントが今年も開幕しました。アメリカ4大メジャーの第1戦となるこの大会は、タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウス、ビジェイ・シン、フィル・ミケルソンといったトップゴルファーが優勝しました。今年は17歳のプロゴルファー・石川遼選手が日本人最年少でオーガスタ初出場。他にも日本ツアー賞金王の片山晋呉選手、全米ツアーレギュラー参戦中の今田竜二選手が出場。憧れのオーガスタに初めて挑む石川選手、初日の成績は?
最終組で登場した石川は、赤いシャツで登場しました。1番ホール(パー4)でボギーを叩きますが、続く2番(パー5)でバーディーでEVENに戻します。3,4番で連続ボギーのあと、5番でこの日2つ目のバーディーを奪います。その後7番と9番でボギーを記録し、前半9ホールを終えて2バーディー5ボギー、3オーバーと苦戦します。
後半に入り、10番パー4の第1打を左ラフに落とし、2打目をグリーンに乗せるもピンより遠い位置。長い距離のバーディーパットをカップ近くまで寄せ、パーで終えます。11番でボギーと1つスコアを落として4オーバーで迎えた12番(パー3)、1打目をピン奥につけてバーディーチャンスを迎えますが、バーディーパットを沈められずパー。14番で3つ目のバーディーを挙げた後の15番(パー5)、ラフからの第2打を果敢にグリーンを狙う。ボールはグリーンに乗るが、傾斜で下がっていって池まで行きそうになりますが、カラーの部分で何とか止まります。3打目のアプローチを上手く寄せ、なんとかバーディーを奪った石川、初めての連続バーディーで2オーバー。16番と17番を続けてパーで沈めた後の最終18番ホール(パー4)、ティーショットをフェアウェイに乗せ、9番アイアンを使っての2打目は、絶好の位置でバーディーチャンス。これをしっかりと決めた石川は、初日は5バーディー、6ボギーの1オーバーでホールアウトしました。
海外メジャー初挑戦の石川選手、初日を終えた感想は、「あっという間だった。もう少しスコアを落としているかと思ったけど、まさか1オーバーで上がれるとは」と語っていました。緊張とプレッシャー、難しいコースに苦戦が続き、一時は4オーバーまで落としましたが、14~18番の残り5ホールで3バーディーを奪いました。この巻き返しは2日目に必ず繋がると思います。初日は51位と厳しいスタート、2日目終了時点で首位から10打差以内or44位までの選手が決勝進出ということで、現在の順位だと予選通過は厳しいでしょう。スコアを伸ばすことも重要ですが、オーガスタの罠にはまらなければ決勝進出も行けるかもしれません。
他の日本人選手では、片山晋呉選手は初日から絶好調。1番でバーディーを取った後、3番でもバーディーを奪い、前半はボギー無しと安定したスコアを残します。後半は12,13,15番と3つのバーディーを奪い、17番でこの日唯一のボギーを叩いた後、最終18番でバーディーを取り返し、67のスコアで5アンダー、首位とは2打差の4位タイと好スタートを切りました。石川選手と同じくマスターズ初出場の今田竜二選手は、アメリカでの経験を活かしたいところでしたが、前半は1バーディー、1ボギーと我慢のゴルフとなり、後半はバーディーとボギーが交互とスコアが全く伸びず、最終18番でボギーを叩いて3バーディー4ボギーの1オーバー、石川選手と同じく51位タイで初日を終えました。
マスターズを4度優勝しているタイガー・ウッズは、5番までパーが続きますが、6番にようやく初めてのバーディーを奪います。前半をイーブンで折り返したタイガーは、13~15番で3連続バーディーを見せましたが、最後の18番でボギーを叩いてしまいました。結局この日は2アンダーで20位タイスタート。復活を遂げたタイガーの逆襲はこれからです。
そして初日首位に立ったのはチャド・キャンベル選手で、1番から5連続バーディーを奪ってみせると、後半も12~15番まで4連続バーディーと9アンダーまで伸ばし、コースレコードの可能性もありましたが、最後の2ホールで連続ボギー。それでも7アンダーで単独首位スタートを切りました。
マスターズは現在2日目のプレーが行われているようで、石川選手は3ホールを終えて通算2オーバーの61位タイと順位を下げております。首位のキャンベル選手は9ホール終了時点で通算10アンダー、前半で3アンダーと伸ばしていますね。決勝に進出するためにはこれ以上スコアを落とせない石川選手、この後の巻き返しはあるのでしょうか?