3連勝でナゴヤドームに乗り込んだ福岡ソフトバンクホークスですが、8日の試合では、9回裏に登板した岩嵜翔投手が2点差のリードを守り切れず、勝利寸前で同点に追いつかれ、遠投12回の末6-6の引き分けに終わりました。交流戦の優勝争いをしている楽天とロッテが敗れたため、ホークスが単独首位に立ちましたが、何とも後味の悪さが残りました。9日の中日ドラゴンズとの最終戦に勝って、交流戦単独首位をキープできたのでしょうか?
両チームのスタメンはこちら
中日 ソフトバンク
1(右)松井佑介 (右)中村 晃
2(中)大島洋平 (二)本多雄一
3(二)森野将彦 (左)内川聖一
4(三)ルナ (三)松田宣浩
5(左)和田一浩 (中)長谷川勇也
6(一)クラーク (一)吉村裕基
7(捕)谷繁元信 (遊)今宮健太
8(遊)井端弘和 (捕)細川 亨
9(投)山本昌 (投)山田大樹
中日・山本昌VSソフトバンク・山田大樹の左腕対決となったこの試合、ホークスは左対策として吉村を6番ファーストでスタメン起用。
1回、ホークスは先頭の中村が四球を選ぶと、本多の犠打で1死2塁とした後、内川が中日先発・山本昌の4球目のスライダーを振り抜き、レフトスタンドへの2ラン本塁打で2点を先制します。
先制点を貰ったホークス先発の山田ですが、初回に2死からの連続四球で2人の走者を背負うも、和田を3塁ゴロに打ち取り無得点。2回も井端と山本昌に四球を与え、2死1,2塁で中日1番・松井にストレートを弾き返され、レフト前タイムリーを浴びて1点を失います。なおも1,2塁で同点のピンチでしたが、大島を空振り三振に仕留め、中日の反撃を1点に留めました。3回には森野とルナに連打を浴び、無死1,3塁とされますが、和田をレフトフライ、続くクラークを見逃し三振で2アウト。そして谷繁を内野フライに打ち取り、同点のピンチを脱します。
追加点が欲しいホークスは5回、先頭の今宮がレフト前ヒット、続く細川がライト前ヒットで無死1,2塁のチャンスを作ります。ここでホークスベンチが動き、9番・山田のところで、李杜軒を代打で投入。その李杜軒は四球を選び、無死満塁とチャンス拡大。中村ファウルフライで1死後、本多の場面で山本昌が暴投。3塁走者が生還し、ホークスに3点目が入り、中日に2点のリードを拡げました。
しかし7回、3番手で登板した柳瀬明宏が先頭打者にヒットを許すと、大島の代打・山崎武司に死球を与えてしまいます。1死1,2塁でルナに初球ストレートを狙われ、センターフェンス直撃のタイムリー2塁打を浴び、2人の走者が一気にホームイン。3-3と同点とされた。 中日はこの後、2死1,3塁と逆転のチャンスを得るも、ホークス4番手・藤岡好明の前に勝ち越し点が奪えず。
追い付かれたホークスは8回、中村晃の四球、本多の犠打で1死2塁と勝ち越しのチャンスを作り、内川が中日3番手・岡田俊哉の変化球を捉え、レフトオーバーのタイムリー2塁打。2塁ランナーが還り、4-3とホークスが勝ち越し。続く松田がライト前ヒット&盗塁で1死2,3塁とし、追加点のチャンスで長谷川が岡田のシュートの前に空振りするが、ボールは谷繁がキャッチしきれず後逸。ボールが転々とする間に3塁走者の内川、2塁走者・松田が一気にホームイン。まさかの「2ラン振り逃げ」で2点が追加し、長谷川は2塁まで進んだ。なおも1死2塁で代打・ラヘアが左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打でこの回4得点目。ホークスは8回に4点を奪い、7-3と中日を突き放しました。
8回裏は5番手・岩嵜翔、9回は6番手・五十嵐亮太が中日打線の反撃を抑えて試合終了。ホークスが7-3で快勝し、中日との最終戦を制しました。
試合結果 セ・パ交流戦 2013/06/09(日)
中 日-ソフトバンク 4回戦 (ソフトバンク3勝1分、ナゴヤドーム、14:01、35568人)
H 200 100 040 7
D 010 000 200 3
【投手】
(ソ)山田、山中、柳瀬、藤岡、岩崎、五十嵐-細川
(中)山本昌、鈴木、岡田、武藤、辻-谷繁、松井雅
【責任投手】
(勝)藤岡28試合4勝
(敗)岡田32試合2勝2敗
【本塁打】
(ソ)内川7号2ラン(1回、山本昌)
今回の試合は、中日先発・山本昌投手から3点を奪ったんですが、2点リードの7回に柳瀬投手が中日4番・ルナにあわやホームランかという2点タイムリー2塁打を浴びて同点とされ、流れが中日に傾くかと思われましたが、8回にホークスが内川選手のタイムリー、2ラン振り逃げなどで4点を奪って勝負あり。ホークスがこの日挙げた7得点のうち3得点が相手のワイルドピッチによるものでした。内川選手の活躍もあったけど、相手バッテリーのミスに助けられた感じです。中日との最終戦に勝利したホークスは、引き分けを挟んで4連勝。このカードは3勝1分けの勝ち越し。前夜の試合でしっかり勝っていれば、完全スイープ(4戦全勝)できたのにな。
先発の山田投手は、4回まで90球を投げ、被安打3・3奪三振・4四死球・1失点と言う内容。立ち上がりから不安定なピッチングが続き、2回には連続四球から松井選手にタイムリーを浴びて1失点。投手に出塁を許しちゃダメですよね~。1点リードした5回に代打を出されたため、白星はつきませんでした。勝利投手になったのは、7回に1死1,2塁の4番手で登板した藤岡投手で、打者2人を内野ゴロに打ち取って相手の逆転を阻止。その直後に味方の援護があって白星が転がりました。藤岡投手はこれで今季4勝目です。ヘタな先発ピッチャーより勝ち星稼いでるじゃん。
打線の方はチーム全体で8安打。内川選手は3打数2安打3打点の活躍でこの試合のヒーローに選ばれました。初回の第1打席では山本投手からレフトスタンドへの先制7号本塁打を放つと、8回の第4打席では決勝のタイムリー2塁打を打ちました。最近打撃好調の松田選手は2安打のマルチヒット。連続試合打点は止まったものの、連続試合安打は15に伸ばしました。長谷川選手は初回の最初の打席で2塁打を放ち、これで13試合連続安打。前夜に4安打の固め打ちをした長谷川選手、この2連戦で5安打。打率.346、81安打はともにパリーグトップです。
横浜と名古屋でのアウェー4試合を3勝1分けで終え、交流戦首位の座をがっちりとキープしたホークス。12日からは本拠地・ヤフオクドームで4試合戦い、12日と13日は東京ヤクルトスワローズ、15・16日は読売ジャイアンツとそれぞれ2連戦。交流戦も残すところ4試合。優勝するためには1試合も落とせない!